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生成AIで「メモの完全自動化」はあえてしない。知識を定着させるためのObsidian活用法(Obsidian + MCP + 手作業)

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はじめに

僕は2年前に作業療法士という対人支援職からキャリアチェンジし、現在はQAエンジニアとして働いています。
異業種からの転身ということもあり、日々の業務は新しい学びの連続です。しかし、学ぶべきことが多すぎるあまり、「その場では理解したつもりでも、翌週には記憶が曖昧になっている」 ということが頻繁にありました。

「ただタスクをこなすだけでは、知識が定着せず成長できないのではないか?」

そんな焦りから、必死に試行錯誤してたどり着いたのが現在のObsidianの運用フローです。

  • メモ: 作りっぱなしにせず、必ず振り返って知識にする
  • タスク: 1タスク1ファイルで思考プロセスを残す
  • 生成AI: 最新のMCPを活用しつつ、依存しすぎず自分の頭を通す
  • 振り返り: 定期的に振り返りをする仕組みを作り知識を定着させる

これは決して「完璧なObsidian運用法」ではありません。色々試行錯誤した結果、現時点での僕のベストプラクティスです。
本記事では、日々の学習と業務を支えるために構築したObsidianの構成と運用ルールを共有します。同じように「日々のインプット管理」に悩む方のヒントになれば幸いです。

抱えていた課題

メモしたことすら思い出せない

QAエンジニアになった当初は聞きなれない単語を使った会話が多く、理解できないことが多かったです。
まるで外国語の会議に参加しているような感覚があり、ミーティング後に「異常に疲れたけど、何もわからなかった」ということもありました。

それではいけないと思い、メモを取るようになるのですがその場しのぎのメモになってしまうことが多かったです。
「あとで見返そう」と思っていたメモが二度と見返されない。メモではなく、ゴミを生産しているだけの状態になっていました。
僕の個人的な考えとしては、理解しないまま文字にしても記憶に残らないため、「あ、これ前にメモしたやつが使えるかも?」と思い出すこともできないのではないかと思います。

「あれ、今週なにやったっけ?」

僕は割とまじめな性格だと思っています。「面倒くさい」「今日はテキトウに過ごすか」と思っても、罪悪感が生まれてしまうことが多く、結局頑張ってしまいます。

そんな僕ですが、金曜日の夕方に 「あれ、今週なにやったっけ?」 と思ってしまうことがありました。まじめにタスクに取り組んでいたはずですが、何をしたのかが分からない状態でした。そのためPDCAを回せない状況が続いていました。自分の行動を振り返れないということは、QAエンジニアとしても社会人としても成長が止まってしまう。そんな危機感がありました。

考えた解決方針

上記2つの課題に対する解決は以下のように考えました。

「メモしたことすら思いだせない」に対しては、メモの目的を考え直しました。当たり前のことですが、メモを取ることが目的ではなく、分からないことを知識にすることが必要です。
そのためには定期的に振り返りをする「仕組化」が重要だと考えました。

「あれ、今週なにやったっけ?」に対しては、ログを残すことが重要だと考えました。今週自分が取り組んだこと、どうやって考えていたのか、何がわからなかったのか、どうやって解決にたどり着いたのかに関するログを残すようにすれば、振り返りがしやすくなります。

すべての起点となる「デイリーノート」の設計

Obsidianを起動するとその日のデイリーノートが自動で生成されます。多くの人も同じだと思いますが、このデイリーノートをすべての起点にします。
デイリーノートを起点にすることでメモやタスクの振り返りが簡単になります。

僕のデイリーノートは以下の構成になっています。

  1. Daily Task: チェックボックス形式で毎日やるタスクを一覧表示(勤怠提出など)
  2. Task: タスク一覧
  3. Done Task: 今週完了したタスク
  4. Create Note: 今週作成したノート一覧
  5. Report: 日報
  6. Note:今後新規ノートに切り出す可能性が高いことを書く項目
  7. Memo:基本的には見返さない、いまだけ使うメモ
  8. Thino:つぶやき機能のプラグイン。思考の起点になることもあれば、「ラーメン食べたい」みたいなことを書いたりもする(右上の「what do you think now」と書かれているテキストボックス)
    MemoとThinoから新規ノートに昇格することもあります。

新しくノートを作成するときは、5のNoteの項目にページリンクを貼るようにしています。
デイリーノートにページリンクがあれば、「あ、この日は○○をしたんだな」と思い出しやすくなります。

振り返りの仕組化

意識してノートを見返す!というのはナマケモノの僕には難しかったです。そのためデイリーノートとBases(以前はDataview)という機能を使って仕組化しました。
デイリーノートを上記のように設計したことで、その日に何をしたのかを振り返りやすくなりました。それを有効活用していきます。
具体的には以下のフローになります。

  1. 始業したらObsidianを開き、前日のデイリーノートを確認する。
  2. 終業前にデイリーノートを確認しながら今日やったことを確認する
  3. 金曜日の夕方に月~金のデイリーノートを確認して、それを要約したウィークリーノートを作成する
  4. 月末の最終営業日にウィークリーノートを確認して、それを要約したマンスリーノートを作成する

このように繰り返し目に触れることで、どんなことをしたか、どんなメモやノートを作成したかを思い出せるようになってきました。

1タスク1ファイルで思考のプロセスを残す

「1つのタスクは1ファイルに分ける」 ようにしています。簡単なタスクであってもこの原則を適用します。
理由としてはログを残すためです。どのような手順でタスクに取り組もうとして、実際に取り組んでみたらうまくできないことはあったか、それをどうやって解決したかを残すようにしています。
このように思考の過程を残すことで振り返りをしやすくなりますし、今後同じようなタスクを割り振られたときに有効活用することができます。

気をつけていることは 「きれいにまとめない」 です。見やすいように見出しをつけたり、チェックボックスを活用したりしていますが、ほとんど書きなぐりに近いです。自分だけのX(Twitter)のような感じですかね。
きれいにまとめることは大事なことではないですし、無駄に時間を使ってしまう可能性があります。「きれいにしすぎない」は意識するようにしています。

生成AIは理解の補助として使う

MCP(Model Context Protocol)が発表されたことで、ローカルファイルを使えるObsidianがかなり注目されたように思います。
実際、僕もObsidian MCPを使ってメモを取ることはありますが、メモの「全自動化」は進めないようにしています。

なぜなら、「メモしたことすら思い出せない」「あれ、今週何やったっけ?」という僕の抱えていた課題は、AIによる自動化では解決できないからです。あくまで自分の脳に定着させるための補助として活用しています。

具体的な活用フロー(GitHub Copilot × MCP)

基本的には GitHub Copilot のチャット機能 を使い、実装中の疑問解消や壁打ちを行っています。その内容をObsidianに残す際、以下の2つのパターンで運用しています。

1. 実装ログの切り出し
実装中に教えてもらった内容や、壁打ちをして解決した内容をその場でまとめてもらいます。
提示されたまとめ内容で問題なければ、「Obsidian MCPを使ってメモを作成してください」と依頼し、即座にノート化します。

2. 一日の終わりの棚卸し
一日の終わりに、GitHub Copilotに対して 「このセッションで僕があなたに教えてもらった内容を一覧表示して」 と依頼します。
提示された一覧の中から、理解が曖昧なものや忘れてしまいそうなものがあれば、「○○についてメモを残しておきたいから整理してください」と依頼。
整理された文章を確認後、同じくObsidian MCP経由でノートを作成してもらいます。

「draft」タグで知識の定着を図る

生成AI(MCP)経由で作成したノートには、自動的に draft タグをつけるようにしています。

僕の場合、自分の手を使っていないメモは「死んだメモ」になる可能性が高いです。そのため、「draftタグがついているノートは、必ずあとで手を加える」 というルールにしています。

  • 生成された文章の一部を自分の言葉で書き直す
  • 関連する過去のノートとリンクを繋ぐ

このように自分で編集を行って初めて draft タグを外します。定期的にこのタグが付いたノートを巡回し、手動で知識として昇華させることで、「使われないメモ」が溜まるのを防いでいます。

おわりに

今回紹介したObsidian活用は完全版ではありません。効果は実感できていますが、振り返りに時間がかかるので忙しい時期になるとサボってしまうことがあります。
かといって生成AIを活用しすぎると本来の僕の目的とは外れてしまいます。今後も地道な手作業と生成AI活用のバランスを見ながらObsidian活用フローをアップデートしていきたいと思います。

もしObsidianを使ってみたいと思った方は、自分に合ったデイリーノートの設計から始めることをお勧めします。やりやすいこと、やりにくいことがあると思いますので色々試行錯誤してみてください!

LITALICOエンジニア

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