iOS18.2×SendGridでのメールのクリック追跡には注意が必要!?
SafariにHTTPアクセス時に警告ページを出す設定が追加された
iOS18.2以降のSafariにはHTTPを使用しているWebサイトにアクセスしようとした際に警告ページを出す設定が追加されたようですね。
警告ページとはこの画面のことです。
デフォルトではこの設定はオフになってます。
とはいえ設定の項目名は「接続が安全ではないときに警告」となっていて、注意深い人であればオンにする人も少なからずいるのでは無いでしょうか?
SendGirdのトラッキングURLはHTTPになる
SendGirdにはメール内リンクのクリックを追跡するクリックトラッキングの機能があります。
トラッキングの仕組みとしては、メール配信時にメール内リンクをSendGirdのトラッキング用urlに置き換え、リンクを開いた際に一度SendGirdのサーバーを経由させてから、本来のリンクにリダイレクトさせるような仕組みになっています。
このトラッキングのURLは設定次第で、sendgrid.netもしくは自身で用意した独自ドメインが使用されます。世の中のWEBサービスにおいてリンクにはsendgrid.netのドメインより独自ドメインを使いたいというケースの方が多いのではないでしょうか。
そして、もしもトラッキング用URLで独自ドメインを使う設定にしている場合、トラッキングURLはHTTPになります。
その結果、メール内のリンクが全てHTTPに置き換わります。
つまり、こういう事
iOS18.2以降で前述の設定をした人が、SendGirdで配信されたトラッキングが有効なメールのリンクを開くと、警告ページが開いてしまいwebサイトにアクセスできない!かもしれない。
トラッキングをSSL化する方法はある
トラッキングをSSL化する方法は下記のSendGirdのページで解説されていたり、fastlyでSSL化している記事もあります。
しかし、自前でプロキシサーバーを用意してDNSの設定をしたり、代理店経由で米国SendGridに設定を変更してもらう必要があるようなので、ちょっと大変そうですね。
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