60代フリーランス・エンジニアって存在するのか?
「30代の若いフリーランスに高単価案件は流れちゃうんです」「50歳前後でみなさん会社員に出戻りますよ」「「年齢フィルターのあるクライアントさんも多いんです」って尖ったナイフみたいな事を言い放った、無神経なエージェント。
俺自身、サラリーマンの頃は50代でヤル気のないソフトウェア・エンジニアに苛立っていた事もある。そのつけが回ってきたのかな。
この先、案件の選り好みをせず、単価も抑えて提示していけば、50代前半を乗り切る事はできるだろう。でも例えば65歳まで働いているイメージがわかない。これから先、俺はどうするべきなのか。
「尖ったナイフ」が言うように、会社員に戻る努力をするべきなのか?
不安な中感情だけで物事を決めると失敗する事を、俺は自分の経験から知っている。世の中の状況をまず、調べることにした。スーパースター(エンジニア偏差値70以上)でなく、偏差値60前後くらいのエンジニアでも60代でやっていけるんだろうか。
令和4年就業構造基本調査
令和4年(2022年)の「就業構造基本調査(サンプル:100万人以上)」では、フリーランスは209.4万人。有職者(6706万人)全体の中の、約3%程度だ。年齢階級別のフリーランス数と、フリーランス内の世代別割合は以下の通り。


フリーランス内割合で60歳以上が約37.5%。「多いな」というのが感想。ただドリルダウンしていくと、フリーランスといっても様々な業種が含まれている事が分かる。

業種・職種を横断した、フリーランス全体として60歳以上が約37.5%存在している事は理解したけど、でもその中で、ソフトウェアエンジニアはどれくらいいるのかは分からない。
尚、就業構造基本調査の「フリーランス」の定義は『有業者のうち、「実店舗がなく、雇人もいない自営業主又は一人社長であって、その仕事で収入を得る者」のこと』
フリーランス白書2025
2025年の「フリーランス白書」によれば、60歳以上のフリーランスは全体の9.7%。就業構造基本調査結果(37.5%)と比べると著しく低い。

でも約10%もいるんだ、というのが素直な感想。

調査サンプルは「フリーランス協会」のメールマガジンや公式SNSで募集された1,071名で、その内エンジニアは13.2%。
調査主体の「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」は「ローデータにつきましては、調査時に回答者の許諾を得ていないため第三者への提供は行えません。」と言っている。エンジニアに限定した年齢割合を見てみたかったが出来ないのが残念。
ちなみに5年前の「フリーランス白書2020」では、60歳以上は1.2%。5年間で8.5%も増えている

エージェント公開情報より
レバテック

レバテック登録者(2020年)の60歳以上比率は(視認だけど)1.5%程度か。フリーランス白書では、2020⇒2025で7倍に増えているので、レバテックの登録者でも10%程度に増えているのではないかと考えられる。
まとめと感想
ソフトウェアエンジニアをフィルタできるローデータを見つけられなかったので、いまいちほわっとした結果だけれど、60代にもフリーランスは存在する。比率から考えて、スーパースターエンジニアだけでなく、ちょっとできる程度のエンジニアも存在していると考えられる。「50歳前後でみなさん会社員に出戻りますよ」って言われたけど、どうやら嘘なんだろうな。あいつが仕事できないのを、俺の年齢のせいだけにしてるんだろうな。と思った。でも、とはいえ60代を考えると何か作戦立てないとまずいなと思ったので今後そのへん考えよう。
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