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エンジニアからプロダクトマネージャーになって考えていること

2022/03/28に公開

Leaner Technologies のころちゃん @corocn です。エンジニアとして今の会社に入社しましたが、1 月からはプロダクトマネージャー(以下、PdM)として働いています。

実際に PdM として動き出して 3 ヶ月に満たないぐらいですが、仕事の内容や日々考えていることを紹介します。

なぜPdMを引き受けたのか

カジュアル面談でもよく聞かれるんですが、事業をぐんと成長させられたら "楽しそう" なので引き受けました。

権限と責任がセットで降ってきますが、見てる範囲が広がる分、問題解決の打ち手も広がるなと思っています。ゲームでも武器が増えると色んな戦い方ができるようになるので面白いですよね。

それで強くなるかは別の話ですが、あまりキャリアを気にして仕事をしていないので、まあいいかなといったところです。

また、事業のトップラインが伸びていかないとチームメンバーへの投資(採用も含む)にも限界がくるなと思っているので、良いチームをつくりそれを維持するために、ビジネス的な視点で考えられる力を伸ばしていきたいなと思ったのも理由の 1 つです。

そういう意味だと、今の会社にジョインするときは事業領域の "市場規模" はとても気にしていました。

どんな配分で仕事をしているのか

現在は PdM 50%, エンジニアリング 40%, 採用 10% ぐらいの配分で仕事をしています。

エンジニア出身の PdM の強みとして、 プロダクトのコードが読めることで施策の重さがある程度判断できるのは利点だなと考えています。

プロジェクトマネージャーとしての役割も一部担っていて、 優先度入れ替えや差し込みタスクがあるときの判断に役立っています。ライブラリのアップデートやリファクタの必要性を理解しやすいのも良さですね。

コードベースはどんどん変化していくので、小さめの改善タスクや軽いバグ対応で、常にコードを書いてキャッチアップするようにはしています。コードレビューや設計レビューもしています。さすがに大玉の機能開発をするのは厳しかったので、欲張らずメンバーを頼りまくっています。

日々、突発的に考えなきゃいけないタスクが湧いて出たりするので、 基本的には時間に余裕をもたせるようにしていて、残りの時間を開発や採用の時間にあてることでバランスを取っています。

意思決定することを意識して動く

まずは「決めること」を意識して仕事をしていました。

何かを決めなければ物事は進んでいかないので、ここ数ヶ月はとにかく意見を収束させることを前提として MTG に臨むことが多かったです。ファシリテーションもうまくできているか分かりませんが、事前準備で決まるなと思いました。

逆に発散させるような会は開けていなかったのですが、社内でそういう取り組みを推進してくれるメンバーもいるので、おまかせしていました。大変ありがたい。

「早く決めて、早く失敗しよう」という話もありますが、後戻りが難しい意思決定も時には存在します。 そのときは「今決めない」ということを決めて、脳のバッファーを開けていました。

上記の話は完全に何も考えないよということでもなくて、決めをしない分のシワ寄せがどこかに発生するのでそのケアをしたり、ギリギリまで決定を遅らせる分、やると決めたときに最高速度で開発が進められるように使われていない機能を消す活動に時間を割いていました。

この辺の判断は難しいなあと思いながらやっています。

期待値調整をしておく

「やらないことを決めろ」という話もよく聞きますが、色んなことに手を出してパンクするのが目に見えていたので、プロダクトのやることやらないことを決める前に、私の仕事でやらないこと(無理に頑張らないこと)を決めています。

特に私の場合は、以前いた環境でトラウマがあって、 ユーザーさんとのコミュニケーションにめちゃめちゃ苦手意識があったりするので、 商談やヒアリング業務は Sales や CS チームにかなり頼っています。


前任の PdM はコードを書けない分セールスとしても動けるような方だったので、みんなからの PdM というポジションへの期待値にズレがあるといけないと思い、「私はコレはできるけど、ソレはできないから助けてくれ!」という発言をよくしていました。

管理をして仕事した気にならない

これは 2 つの視点があります。

  • マイクロマネジメントの話
  • バックログアイテムの話

1 つ目のマイクロマネジメントの話です。まず細かい管理をしてません。自分がマイクロマネジメントをはじめると、自分の能力のキャップがチームの能力のキャップになってしまいます。全員が自立して動けるエンジニアという前提がありますが、よりメンバーがポテンシャルを開放してより良いプロダクトができるかなと考えています。

2 つ目はバックログの話です。長いこと対応されないバックログアイテムが沢山あったので、 引き継ぎのタイミングで一旦断舎離して半分以上捨てました。 今は直近 2 ヶ月ぐらいで対応するアイテムしかバックログにはなく、目の前やるべきことがクリアにできている状況です。

捨てるのは勇気がいる行為でしたが、こんなツイートも見かけたので、ほっとしています。

https://twitter.com/ryuzee/status/1503631306739286016

特に細かい優先度付や整理をはじめると、何も進んでないのに仕事した気になってしまうよなと思ったので気をつけていました。

まとめ

決めること・管理をしないことを意識して最初の 3 ヶ月を過ごしましたが、ある程度リズムが作れてきました。 頼れるチームメンバーのおかげです。次の 3 ヶ月は、よりドメインの深淵に潜る期間とします。

More Info

「やってみよう」を大事にするチームで働いてみたい方はぜひお話しましょう。

https://meety.net/matches/bptKaFHBIdYo

https://careers.leaner.co.jp/engineering

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