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Twitterには無い分散型SNS( B/l/u/e/s/k/y など)の利点

2023/05/09に公開

現在Twitterの代替としてBlueskyMisskeyなどの 分散型SNS (管理者が多数いるSNS)が話題になっていてTwitterから移住したりクロスポスト(Twitterと移住先に同じ内容の投稿をすること)を行う人が増えています。
クロスポスト

なぜかというと分散型SNSにはいわば「中央集権型SNS」であるTwitterには無い利点があるからです。ただ説明のために人名に見えるものを出してしまうと本当に起きていることだと誤解される恐れがあるので、フィクションであることがわかりやすいように「もし悪いEM菌がTwitterを乗っ取ったら」という例え話をします。

悪いEM菌は「バッジを付けるために金を払う人間が大量にいるはずだから大儲けできるぞ」と考えて有料プランを導入したり、また、議論に負けそうになっただけでスペース機能ごと一時的に潰したりするかもしれません。
さらに「広告で稼いでるのに、広告が表示されないクライアントを使ってる連中がいる。そんなものは使えなくしてしまおう。そもそもそんなアプリを作れるAPIが無料なのがおかしい。有料化すればAPIをどうしても使いたいと思う企業から金が取れるじゃないか」とAPIを有料化してしまうかもしれません。
それどころか良心的な技術者を解雇してタイムラインが一時的に見れなくなったりリプライが通知欄に表示されないなど当たり前のことさえできなくなるかもしれません。

そして「こんな悪いEM菌が支配するSNSにいられるか。俺は自分のSNSに戻るぞ」と他のSNSに行こうとしても、他SNSへのリンクを張ったり名前を出すだけでシャドウバン(検索結果に表示されないようにすること)さえ行うかもしれません。

このような問題が生じてしまうのはいわば独裁制で 「SNSが」 運営されてるからです。普通の企業が悪いEM菌に運営されてても良い商品やサービスが提供できないなら消費者にそっぽを向かれて勝手に潰れてくれます。ところがSNSでは人同士のつながりが重要になるため、不満を持ち自分だけ他SNSに移住しても他の人が来てくれなければ楽しめないので完全に崩壊するまで使い続けざるを得ません。

分散型SNSとは

分散型SNSは一つの企業や団体が運営してるわけではなく、個人であっても独自のサーバーを立ち上げることが可能です。さらにそのサーバーに登録した人は他のサーバーの投稿も見れるため実質Twitterと同じように使えます。
もし悪いEM菌がサーバーを立ち上げたとしても、悪いEM菌が支配できるのはそのサーバーだけなので気に入らない人は他のサーバーに移ればいいだけです。その場合でもそのSNS自体から離れる必要はありません。
例えばもしネオナチが自分達の主張を広げ仲間を集めようと「ナチスサーバー」を立ち上げたらどうでしょう(これは冗談で言っているのではなく、Blueskyではそうした事態が起きたらどうするのかという議論が本当に巻き起こってます)。しかし分散型SNSなら非ナチサーバーの管理者がナチスサーバーの接続を拒否してそこの投稿が流れて来ないようにすれば、非ナチサーバーの利用者はそうした投稿を見なくて済みます。ナチスサーバー内にはネオナチの投稿があふれるでしょうが違法行為が行われたなら利用者を逮捕できますし、クローズドなコミュニティを立ち上げること自体は分散型どころかTwitterが誕生するはるか以前から可能だったのでその状態に戻るだけです。

一口に分散型SNSと言ってもBluesky, Misskey, Mastodon, Nostrなどで仕組みは異なるのですがBlueskyについてはQiita上に解説記事があります。
AT Protocol (BlueSky Social)仕様解説 ~ W3C DID仕様を添えて ~ - Qiita

ちなみにBlueskyはアカウントを作らなくてもFireskyというサイトでポスト(ツイート)を見ることができます。

本題

今日(2023/05/09)Blueskyでは以下のようなポストに大きな反響が集まってます。

※スクリーンショットはすべて許可を得て掲載しています。

P.S.
私のアカウントは以下です:
Twitter: @lamrongol
Bluesky: @lamrongol.bsky.social

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