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【v0.3.0】TUIで操作できるCLIファイル転送ツール Vento をアップデートしました!
はじめに
こんにちは、中田恭大(@kyotalab)です。
Rust製のCLIファイル転送ツール「Vento」に、TUI(Text-based User Interface)によるプロファイル編集機能を追加した v0.3.0
をリリースしました!
本記事では、新機能の概要と、今後の展望について簡単に紹介します。
🆕 v0.3.0の新機能
vento admin
操作画面の追加
✅ TUIによる $ vento admin
コマンドを実行すると、以下の操作が可能なTUI画面に遷移します:
- プロファイル一覧の表示(Profile)
- 設定ファイル(Config)の表示・編集
- プロファイルの新規作成(Ctrl+N)
- プロファイルの削除(Ctrl+D)
- プロファイルの複製(Ctrl+C)
- 編集モードに切り替えてフィールド単位で値を更新(Enter → 編集 → Ctrl+S で保存)
✅ 編集可能な項目
- プロファイルID / 説明
- Source / Destination の種別、パス、ホスト、ポート
- 認証情報(ユーザ名、パスワード参照、鍵ファイル参照など)
- トリガーの種別(Manual / Schedule)および cron式
- 転送プロトコル(SFTP / SCP)
- 各種コマンド(Pre / Post / OnError)
- 設定ファイルの出力先、ログレベル、最大ファイルサイズ など
✅ キーバインド一覧
操作 | キー |
---|---|
編集開始 | Enter |
項目移動 | ↑ / ↓ / Tab / Shift+Tab |
文字入力 | 任意の文字キー |
カーソル移動 | ← / → |
保存 | Ctrl+S |
新規作成 | Ctrl+N |
削除 | Ctrl+D |
複製 | Ctrl+C |
モード切替 | Tab(Profile ↔ Config) |
戻る/終了 | Q / Esc |
💡 TUI機能を追加した背景
従来の Vento では、profiles.yaml
を手動で編集する必要がありました。
しかし、設定項目が増えるにつれて YAML の直編集が煩雑になり、
エラーの原因にもなっていました。
そのため、CLIから手軽にプロファイルや設定を編集できる安全なインターフェースとして
TUI管理画面を導入しました。
設定ファイルの整合性は保ちつつ、構造体へのマッピングと保存処理も全て Rust で制御しています。
🔭 今後の展望
今後の構想として、以下のような機能も検討中です:
- 転送ジョブのスケジューリング(cron登録)
- 実行ログの TUI 表示
- WebDAV / HTTPS / S3 などのプロトコル対応
また、TUIは ratatui
と crossterm
をベースに作られており、将来的には
他のプロジェクト(設定エディタ、データ管理ツールなど)にも展開できるTUIパーツ群として再利用可能にする予定です。
🏁 最後に
今回の v0.3.0
では、TUIという操作体験の軸が加わったことで、
CLIツールとしての幅が大きく広がりました。
ぜひ一度試していただき、使い心地や改善点などあればフィードバックください!
GitHub: https://github.com/kyotalab/vento
今後も実用的かつ拡張性のあるCLIツールをRustで開発・発信していきます 💪
📦 以下コマンドでインストールしてお試しください!
brew tap kyotalab/vento
brew install vento
以上、 v0.3.0
のリリース紹介でした!
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