Tailscaleを使って外からパソコンを触る話
はじめに
パソコン君である僕たち私たちなら、外出先で急にPC作業がしたくなるなんてことは、よくある状況です。
良いノートパソコンを買いましょう
この記事では、その問題を解決するための1つの方法として、Tailscale と
SwitchBot を組み合わせ、タブレットやスマートフォンから自宅のPCを直接操作するリモート環境を紹介します。
ポイント
- TailscaleによるVPN接続が便利
- リモートデスクトップの設定・接続方法
- 物理的な電源へのアクセス
Tailscaleはめちゃくちゃ便利
今回の構成の要となるのが、Tailscale です。
zenn.devにいるような諸氏にとってはいまさらの紹介でしょうが、Tailscaleはとても手軽な個人利用にも向いたVPNサービスです。
VPNと聞くと少し難しそうなイメージがあるかもしれませんが、Tailscaleは驚くほど簡単にセットアップできます。
やることは
- Tailscaleアカウントを作成する
- 操作したいPC(今回は自宅のデスクトップ)にTailscaleクライアントをインストールする
- 操作に使うデバイス(タブレットやスマホ)にもアプリをインストールする
- 2つのデバイスで同じTailscaleアカウントにログインする
- 両者ともTailscaleでConnectする
これだけで、面倒なネットワーク設定を気にすることなく、2つのデバイスが安全なプライベートネットワークで直接接続されます。
まるで同じ部屋にあるかのように、タブレットから自宅のPCのネットワークにアクセスできるわけです。
(台数の制限はありますが、一般的な利用ではFreeプランでも充分です)
あとは次節で説明するリモートデスクトップや、SSHサーバーを用意して置けば、好きにローカルネットワーク内のあれこれを利用できます。
リモートデスクトップの設定
リモートデスクトップを利用する場合、操作される側のPCで少々準備がいるので気をつけてください。
- Windows Pro版を利用していることを確認する
-
設定-システム-バージョン情報の下の方、Windowsの仕様というエリアを見るとバージョンが見られる。ここがWindows 11 Homeの場合は無理 
-
- リモートデスクトップを有効にする
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設定-システム-リモート デスクトップでリモート デスクトップをオンにする 
-
- リモートデスクトップ用のログインアカウントを確認する
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設定-アカウント-アカウントで見られるアカウント名 - または
-
設定-システム-リモート デスクトップ-リモート デスクトップ ユーザーを押下して表示されるアカウント 
- いずれにしても、パスワードもセットで必要。PINではなくパスワードが必要なので注意。忘れた場合は忘れてしまった Microsoft アカウントのパスワードをリセットする
-
- 接続しているネットワークを「プライベート ネットワーク」に設定する
- 当然ながら今回は自宅を前提にしているのでプライベートなネットワークであるはず
- 他の人と共有するネットワークの場合はダメ

- これらの設定後に一度再起動しておく
リモートデスクトップの接続
AndroidやiOSの場合、Windows App Mobile (for Android / for iOS)
などを使えば、スマホやタブレットからプライベートネットワーク内のPCをリモートで操作できます。
- Tailscaleアプリで接続先のPCのホスト名を確かめる
- Windows Appで
デバイス-右上の+-ホスト名に確認したホスト名を入力して保存する - 追加されたPCに接続する
- 前節で確認した「リモートデスクトップ用のログインアカウント」を使ってログインする
これで無事、PCの画面が表示されれば達成です。
物理的な電源オン・オフ問題
TailscaleでいつでもPCに接続できる準備は整いましたが、当然ながら電源がオフの状態では接続できません。
常時パソコンが起動しっぱなしの我らパソコン君には無用の心配かもしれませんが、不意に電源が落ちてしまうことはままあるものです。
Wake-on-LAN(WoL)という手もありますが、ルーターの設定や固定IPアドレスないしDDNSの用意など、ネットワークの知識が少し必要で、正直なところ結構面倒です。
そこで、外出先から自宅PCの電源を確実に操作するために、物理的にボタンを押してくれる
SwitchBot ボット(税込4,980円)と、それをリモート操作可能にする SwitchBot ハブミニ(税込5,480円)の組み合わせをおすすめします。
これらをPCの電源ボタン近くに貼り付けて、ハブを介して連携させれば、
- 電源オン
- 電源ボタン長押しで強制シャットダウン
の操作がスマホからワンタッチで可能になります。
これなら、PCがフリーズしてしまった、なんていう不測の事態にも対応できますね。
- 電源にちょうどコントローラが当たるように設置

- ちなみに剥がすのがめちゃくちゃ難しいので、覚悟を持って貼ること。貼り間違えないように注意!
- SwitchBotのアプリからボットを追加したら、モードを「カスタムモード」に
-
アクションセット:Offのコントロールで押す時間を10秒くらいに設定 - ON/OFFで電源ボタン押下と電源ボタン長押しができる
設定をリモートからのオンオフに耐えられるようにしておく
このままだと、すでにPCの電源がオンの時に、SwitchBotのOn操作をすると、シャットダウンしてしまいます。
これは「起動してるかどうか分からない」状態の時に困るので、
PC側の電源設定で電源ボタンを押すと、PCがという項目で何も行わないにしておきましょう。

また、Tailscaleは「Windowsにログインした後で起動する」ため、遠隔操作ではログイン出来ず、起動しません。
そこでUnattendedモードで動くようにしておきましょう。
Tailscaleを起動して、右下のTailscaleアイコンを右クリック、Preferences...からRun Unattendedのチェックが入った状態にしておきます。

注意点
Tailscaleはその性質上、アカウントが漏れると一気にプライベートネットワーク内へのアクセスを許してしまいます。
めちゃくちゃ慎重にアカウント管理しましょうね!
また、地味ですがSwitchBotボットの電池は半年くらいで切れます。
いざ使おうとしたら電池切れなんてことにはならないように、たまに残量を確認しましょう。
まとめ
Tailscale でネットワーク接続を、SwitchBot で物理的な電源管理を自動化することで、
重いノートPCを持ち歩くことなく、気軽に快適なPC環境を手に入れることができます。
外出時の荷物を減らし、より快適な作業環境を求める方にとって、この構成は試す価値のある選択肢ではないでしょうか。
蛇足
ここからは読まなくて良い言い訳とAlternativeの話。
TeamViewer使えば?
Tailscale+リモートデスクトップなんて使わずともTeamViewer使えば良いじゃん!という話もあります。
個人的にはTeamViewerは
- 重い
- PC側で接続可能な状態の維持が面倒くさい
- 接続が切れやすい
ため好きではないです。
とりあえずネットワークの接続はVPN、そこから先は自由なプロトコルで、の方が選択肢は広いですし。
SideCarは?
タブレットがiPad、自宅がMac StudioとかだとTailscaleとSideCarの組み合わせも快適らしいです。
Apple公式で何かそういうサービスがあるらしいとも聞きますが、詳しくありません。
WSLは?
いいぞ。ぶっちゃけSSHで繋いだ方が良いので、リモートデスクトップはほとんど関係ないけど。
SSHDを動かすのです。NetworkingMode=mirroredは良いですぞ。
SwitchBotイヤですか
Nature Remo+Sesami Botでも良いと思います。
個人的にはこの構成を考えた数年前当時、Nature Remoはようサービス停止するので印象が悪う(最近はそうでもない)ございました。
また、他社製品同士を組み合わせるとサ終によるリスクが倍になるので好きでは無いです。
SwitchBotは製品のデキの評価が悪いですが、粗悪品は容赦なく返品して突き返したりましょう。
そういう営みを前提にビジネスやってるみたいですし。





Discussion
Mac?知らんなァ。そもそもMacはパソコンでもPCでも無いでしょ?
外から起動してすぐにTailscaleで接続するためには、Run Unattendedしないとイケないのを忘れてました。
匿名希望の方、ご指摘ありがとうございます。追記しました。