📌

外資系大手ITにおける面接対策 - 行動面接編

2022/03/03に公開約2,700字

1. はじめに

GAFAのような外資系大手IT企業の面接を受ける場合、コーディング面接の他にも普通の面接であるような過去の経験や行動に関する質問を必ずされます。例えば、Googleの場合はオンサイト面接で必ず1コマ(45分)、Amazonの場合は各面接の中で1問(15分程度)の時間が確保されます。この手の質問に関しては、コーディング面接とは異なり事前に時間をとって準備をしておくことで、確実に突破することが出来る(良い評価を得ることが可能)と思っています。

こんなツイートもありますね。

https://twitter.com/Bear212No/status/1486193075047202817

実際の体験や周囲からのアドバイスなどを基にまとめていますので、このような企業にチャレンジされる方々の少しでも助けになればと思います。

注意

本内容は新卒向けというより、どちらかというと社会人経験がある人向け(つまり中途採用)の内容となっています。

2. 行動面接の内容

大きく分けて、行動に基づく質問と仮説に基づく質問の2種類があります。Googleだと以下で情報が公開されています。

https://rework.withgoogle.com/jp/guides/hiring-use-structured-interviewing/steps/understand-behavioral-vs-hypothetical-questions/

行動に基づく質問

少なくとも入口はどの企業でも聞かれるようなごく一般的な質問ではあります。しかし大きく違うのは、1つの質問に対して15分程度の時間が確保され、答えたことに対して複数回深掘りされる点です。例えば、Googleの場合は1回の面接の中で3問程度質問されると想定しておくのが良いでしょう。

大きく分けて以下に関する質問がされます。プロジェクトマネージメントに関するポジションであれば、プロジェクト管理に関する質問もされる可能性があります。

  • 一般
  • チームワーク
  • リーダーシップ

質問例

適当に質問をでっち上げると以下のような事が聞かれます。

  • 過去直面した課題について教えて下さい。またそれをどのようにして解決しましたか
  • チーム内で意見の対立があったときのことを教えて下さい
  • 過去のプロジェクトで失敗した時の経験を教えて下さい

仮説に基づく質問

仮説に基づく質問を実施しているのはGoogleだけ?かもしれませんが、「もし〜だったら、あなただったらどうしますか?」という感じの質問をされます。もしというキーワードが付いたら間違いなく仮説に基づく質問です。

この質問手の質問の場合には、勝手な仮説を自分の中で立てず、自分が正しいアクションを取るためにどうするかという観点で状況や背景についてより詳しい情報を面接官から引き出す必要があります。答えはない事が多いというか、面接官が想定しているシーンがあるので、それを確実に聞き出すようにする必要があります。

質問例

適当に質問をでっち上げると以下のような事が聞かれます。

  • チームメンバーのある人が他と比べて進捗が良くありません。あなたならどうしますか?
    -> まずはどのように進捗が遅れているのかなどの背景から探っていきましょう

評価基準

会社によって評価軸は色々あるかと思いますが、以下のポイントは評価軸になる可能性があるため意識しておくと良いでしょう。

  • 向上心がある人であるか(現状に満足しない、常に良くしようとする)
  • 積極性、人のせいにせずに主体的に動けるか
  • 会社に対して何を貢献できるか
  • 批判に対してどう対応するか
  • 曖昧さを楽しめるか
  • チームを助けてメンバーに対して思いやりを持てるか
  • 多様性に対して寛容か

面接官から追加の質問等が来た場合は、その面接官が評価したいと思っているポイントに関する内容である可能性があるので、注意深く聞いて答えるようにしましょう。

もし、失敗した経験について問われた時は、隠さずにそこから学んだことや成長したこと話すと良いでしょう。

3. 対策

世界で闘うプログラミング力を鍛える本の本で説明されていますが、過去の3-4つ程度のプロジェクトにおいて、

  • 当時の状況
  • その時の課題
  • 失敗したこと、そこから学んだこと、もう一度やるならどうするか?
  • 楽しんだこと、上手くいったこと
  • リーダーシップを発揮できたこと
  • 意見などでメンバーやステークホルダーと衝突したこと
  • 今までとは違うアプローチを取ったこと

などを事前に書き出して当時の状況を詳細に思い出して整理しておくことで十分対策が可能だと考えています。

テクニック

実際面接で話す場合には、3.1.1 The IGotAnOffer methodで紹介されている方法が分かり易くて良いと思いました。

  1. Situation
    自分の役割、チーム、組織などを明確にして必要最小限で背景をわかりやすく説明します(30秒以内)
  2. Problem
    チームや自分が直面していた課題について説明します
  3. Solution
    課題を解決するために取ったソリューションの説明し、そのソリューションで組織やプロジェクトに対して貢献したことを説明します
  4. Impact
    自身もしくはチームで達成した結果を可能な限り定量的に説明する
  5. Lessons
    一連の過程で学んだことで締めくくる

リーダーシッププリンシプル

特にAmazonを受ける場合に有効的かもしれませんが、行動に関する質問に対して答えている時、面接官の頭の中にリーダーシッププリンシプルで述べられているような事が思い浮かぶようなストーリーであればGoodだと思います。

4. その他有益な情報源

かなり有益な情報だと思いますので一度目を通しておくことをお勧めします。

https://igotanoffer.com/blogs/tech/google-behavioral-interview

https://igotanoffer.com/blogs/tech/google-software-engineer-interview

Discussion

ログインするとコメントできます