自転車ロードレースをゲーム解釈し、AIと共創でトレーニング管理システムを作り込んだ話
〜ロードレースをシステムへ翻訳するゲーム解釈と、思考スループットを10倍にするHITL実践論〜
はじめに
一昨日(2025/11/18)リリースされた Gemini 3 Pro の巨大コンテキストウィンドウが、
AIとの協働(HITL)を一気に現実的にしてくれました。
本稿では、私の趣味であるロードレースという現実の競技を「ゲーム」として再解釈し、
AIと共にトレーニング管理システムを構築していったプロセスをまとめています。
この過程そのものが、人間の思考スループットを爆発的に高めるHITLの実践例になっています。
また、要件定義から簡単なシステム構築までにかかった時間は1時間程度と超爆速です。
AIをどう使い倒すか、の参考になればと思います!
重要: この記事は「自転車」を題材にしていますが、フレームワーク自体は汎用的です。筋トレ、語学学習、資格勉強など、あらゆる領域にフォーク可能です。ぜひLLMに投げて「私の領域ではどうなる?」と対話してください。
💡 忙しい方へ
この記事、長いです(約10000字)。 でもかなり頑張って作ったので、2つだけやって欲しい です:
- 下のリンクからコピペ用ページに飛ぶ
- お使いのAI(Claude/ChatGPT/Gemini)に貼り付けて、対話を始める
「自分の領域でどう使えるか?」を AI と壁打ちする方が、この記事を最後まで読むより 10倍価値があります。
ローディでも、エンジニアでも、ただ興味があるだけの人でも大丈夫です!
お使いのLLMがスムーズに対話を始められるよう、コピペ記事にはプロンプトを仕込んであります!
そのままコピペしてお使いください
では本題に入ります!
1. 「E1で1勝」をAIと目指した話
Core Message: 意思決定の中心座
昨今のAIブームにおいて、「自動化(Automation)」ばかりが注目されがちですが、本質はそこではありません。
真の価値は、人間が常に意思決定ループの中心(HITL: Human-in-the-Loop)に座り続け、AIの推論力を借りて、判断の質と速度を極限まで高めること(Augmentation) にあります。
Gemini 1.5 Proのような超長文脈モデルの登場により、AIは単なる「コード生成ツール」から、プロジェクトの文脈を全て共有した 「専属PMO」兼「壁打ち相手」兼「エンジニア」 へと進化しました。
Stance: PoCではなく実利の追求
本稿では、私の趣味である「ロードレース」を題材にします。
競技復帰に際し、来季からJBCF(実業団)E3クラスタに登録し、最短でE1へ昇格、そして 「E1で1勝する」 という挑戦的な目標を掲げました。
これは「AIで何か作ってみた」という技術的なPoC(概念実証)ではありません。
複雑な自転車というドメインを概念モデルとシステムに翻訳し、少しでも目標達成に近づけるための試みとなっています。
2. ロードレースを「ゲーム」として分解する
システムを作る前に、まず 「現実のロードレース」を概念レベルでどう解釈するか が重要です。
エンジニアリングの第一歩は、複雑な変数を 「攻略可能なゲームのルール」 へと翻訳すること。今回は以下の3層構造で定義しました。
前提として: 今回の目標は、JPT(ジャパンプロツアー)のような長距離ステージレースではなく、E1クラスの平地ベースのロードレースorクリテリウム(60-90分、2分以内の登坂に限定)に絞っています。
Layer 1: 勝利条件の逆算 → 2つの「べき論」
感情や精神論を排除し、ドライな数値と事実から逆算を行います。
-
Fact Base (事実の逆算)
- 「どうしたら強くなれるか」という漠然とした疑問ではなく、「どういうレースがあって、どんなコースで、どうしたら昇格できるのか」 という事実を構造化します。
- JBCFは明確なポイント制度があり、E3→E2→E1と昇格していくシステムです。各カテゴリーで必要なポイント数と入賞確率を逆算することで、「E3は2戦以内で昇格」→「E2は3戦以内で確率論的に上位に入る」→「E1では生存・参加・勝利の3ステップを踏む」というロードマップを定義しました。
-
Physics Base (能力の逆算)
- 「E1で勝つ」という現象を物理法則に分解。
- まず戦略の前提: スプリントフルベット作戦。 E1平地レースの勝負所はゴール前のスプリント一発です。それまでは徹底したエコ運転で無酸素容量(W'bal)を温存します。
- この前提に立つと、必要な出力パターンは明確です。ゴール前で 「30sec 500W → 10sec 1000W」 という爆発的なパワー発揮が必要になります。
- さらに重要なのが、「ゴール前勝負まで無酸素容量(W'bal)の消費率を低く抑えた状態で到達する」 こと。つまり、レース中盤までに疲弊していては勝負できません。
-
結果、目標値は以下:
- FTP(機能的作業閾値パワー)は体重比5.0W/kg
- 30秒で500W、10秒で1000W
- 実走パフォーマンスは5.5W/kg相当(後述するスプリンター補正理論)
ここから戦略レイヤーへ。 能力要件は定義できました。次は、限られた時間リソースの中で「何をやり、何をやらないか」を決めます。
Layer 2: 週8時間の制約 → 何を「やらないか」を決める
-
Constraint (制約)
- 私は学生であり、学業、就職活動、そしてAIの学習に時間を割く必要がある。
- 自転車に割けるリソースは 「週8時間」 が限界であり、それ以上は割きたくない。
-
Selection (選択)
-
「何をやらないか」 を決定する。漫然としたロングライドや、習慣化していたソーシャルライド(付き合いの練習)には慎重になる必要があります。
-
逆ピラミッド理論:
- 一般的なトレーニング理論では、ピラミッドの土台から積み上げます: LSD → SST → FTP → VO2Max → Anaerobic → 神経系。オフシーズンは長距離を乗り込む、という考え方です。
- しかし、私はこれが逆だと考えています。
- まず VO2Max、そして無酸素(Anaerobic)。 これがないと話になりません。集団についていけないし、勝負所で勝てないからです。
- Tempo以下の低強度は全て切り捨て。 E1平地レース(60-90分)に特化するため、長時間の有酸素ベースは不要と判断。
- つまり: 最短で勝てる選手になり、その上で勝てるレースの幅を広げていく。それが、E1というアマチュアレースに目標を絞り、かつ週8時間と「自転車だけで人生が埋まっていない」私にとっては、最適な戦略だと判断しました。
-
Layer 1の物理要件を満たすために必須となる3つの強度域のみにフルベットし、ウェイトトレーニングのような「プログレッシブ・オーバーロード(漸進性過負荷)」 の思想を持ち込む。
1. 30/30 Intermittent(VO2Maxと回復力の核心)
30/30とは?
- 30秒 高強度(VO2Max = L7強度、心拍195bpm+)
- 30秒 中強度(FTPの95%)
- これを3本で1セット、レスト3分を挟んで6セット実施
なぜ30/30なのか?
- VO2Max(最大酸素摂取量)を効率的に向上させる
- 高強度→中強度の切り替えで「回復しながら踏む」能力を養成
- E1レースで必要な「集団内でのサージ対応力」を直接鍛える
プログレッシブ・オーバーロードの設計:
- 2セッションで全セットの目標パワーを達成したら、次回は目標パワーを8W引き上げる
- 例: on側358W完遂 → 次は366W → 374W → ... → 430W(目標)
- サイクル設計: 2日練習→1日休息。5回こなしたら4日の完全オフ。
- 目標値: on側430W到達で、実走5.5倍相当のパフォーマンスを達成
2. SST(姿勢保持筋力の構築)
なぜTempo以下を切り捨てたのにSSTを入れるのか?
重要な誤解を解きます: SSTの目的は「ベース耐久」ではありません。
- 真の目的: 前傾姿勢での姿勢保持筋力(体幹・腰部)の向上
- ロードレースでは、前傾した角度で高出力を維持する必要がある
- この「角度で出力できる状態」を作るのがSST
- 20分×2本を「腰が痛くならずに完遂」できたら、ポジションをさらに下げる(エアロ化)
つまり:
- ベース耐久 ≠ SST
- 姿勢保持筋力 = SST
- パワー目標ではなく、「フォーム維持」が達成条件
3. Anaerobic(勝負所の爆発力)
- 10秒×5本、全力スプリント(1000W+)
- ゴール前の最終加速に必要な神経系・瞬発力を養成
- Lv.7(400W)到達後に解禁
-
このように、明確な**成長曲線(プログレッシブ・オーバーロード)**を設計する。
-
スプリンター補正理論とは?
ここで重要な概念が 「スプリンター補正理論」 です。
なぜRamp Testを使わないのか?
多くのサイクリストはFTPを測定するために「Ramp Test(20分走など)」を使います。しかし、私はこの手法を採用しません。理由は以下です:
-
測定疲労が大きい
- Ramp Testは「全力で限界まで追い込む」テストです。テスト後は2-3日の回復が必要になり、トレーニング計画が崩れます。
- 週8時間という制約の中で、「測定のために3日潰れる」のは非効率です。
-
スプリンターには不向き
- Ramp Testは「持久系選手(クライマー・TT専門)」には適していますが、スプリンターには向きません。
- なぜなら、スプリンターは「短時間高出力(無酸素)」が得意であり、「20分間の持続出力(FTP)」が相対的に低く出るからです。
- 例: FTP 250W(体重50kg = 5.0W/kg)のスプリンターが、実走では5.5W/kg相当のパフォーマンスを発揮することがあります。
スプリンター補正の式:
実走パフォーマンス = FTP倍率 + 0.5倍(スプリンター補正)
具体例:
- FTP 310W(5.0W/kg)
- 30/30のon側 430W(6.9W/kg)
- スプリンター補正により、実走では 5.5W/kg相当 のパフォーマンスを発揮
つまり:
- Ramp Testで測定したFTPは「控えめな値」になる
- 30/30のon側を目標値にすることで、スプリンター特性を正しく評価できる
- 測定疲労もなく、トレーニングの一環として成長を追跡可能
Progression Tableで線形減衰モデルを採用:
| Level | on側 | FTP推定 | 比率 | 実走推定 |
|---|---|---|---|---|
| Lv.2(現在) | 358W | 229W | 1.563 | 4.2倍 |
| Lv.3 | 366W | 238W | 1.538 | 4.3倍 |
| Lv.9 | 414W | 292W | 1.418 | 5.2倍 |
| Lv.11(目標) | 430W | 310W | 1.387 | 5.5倍 |
- on側が上がるにつれて、on/off比率が線形に減衰
- Lv.11(430W)でFTP 5.0倍 = 310W、実走5.5倍相当を達成
戦略が固まったので、次は実行システムの設計へ。 ここからは「カレンダー管理」という従来手法を捨て、アジャイル思考でシステムを組み立てます。
Layer 3: 実行システムの設計
ここまでで「戦略」はFIXしました。あとはそれを実行するための「システム」です。ハードウェア(スプレッドシート)を作る前に、ここでも概念的なモデル設計を行います。
Layer 3では、以下の2つの論点を扱います:
A. カレンダー管理は破綻する → アジャイル思考へ
-
Fallacy of Calendar (カレンダーの誤謬)
- 従来の「カレンダー型管理(月曜はSST…)」は、肉体のコンディションや天候、急な予定という不確実性の前に必ず破綻します。これは 「ウォーターフォール開発の失敗」 と同義です。
-
Shift to Agile (アジャイルへの転換)
- トレーニング管理を 「プロダクトバックログ(DoD: 達成条件)」 へと変換します。
-
Progression Tree(時間軸を無視したステップ定義):
- 「370W到達でRDメンテナンス」「400W到達でパワーメーター購入解禁」「430W到達でホイール購入解禁」といった、能力と報酬の依存関係をRPGのスキルツリーのように可視化。
- 重要なのは、時間軸を排除すること。 「1月にこれ、2月にこれ」ではなく、「370W達成したら次は400W」という純粋な能力ベースのステップです。
- この順序を上から順に攻略していくのが基本戦略です。
-
Tactical Sprint(直近1週間の実行ボード):
- Progression Treeで定義したステップを、「今週どう実行するか」 に落とし込みます。
- 「直近1週間」のみにフォーカスし、体調・天候・急な予定に応じてAIが柔軟にパズルを組みます。
- Plan / Done / Skip / Fail のステータス管理で、実行→振り返り→次週計画のサイクルを回します。
- つまり: Progression Treeが「何を達成すべきか(戦略)」、Tactical Sprintが「今週どうやるか(戦術)」を分離管理する設計です。
B. トレーニングポートフォリオのジレンマ
理想と現実のギャップ:
各セッション90分以内で完結するが、理想配分は以下:
- 30/30: 週3回(4.5時間)
- Anaerobic: 週2回(3時間)
- SST: 週2回(3時間)
- 合計: 10.5時間
制約は週8時間。2.5時間不足。
ジレンマ1: 短期 vs 長期投資のバランス
-
短期投資(ベンチマーク): 30/30・Anaerobic
- 測定可能 → モチベーション高い → 優先したくなる
-
長期投資(基礎): SST
- 測定不可能 → 地味 → 後回しにしがち
問題:
- 優先度を固定すると柔軟性が失われる
- 固定しないとSSTが疎かになる
暫定的な方向性:
- 優先度は固定しない
- ただし「SSTを意図的に守る」という意識を持つ
- 週ごとに「今週はSSTを削るか?」を明示的に判断
ジレンマ2: CTL増加による時間圧迫
シーズンが近づくと:
- 各メニューのボリューム増加(本数・強度)
- ソーシャルライドも増える
- 絶対的に8時間では足りなくなる
問題:
- 8時間を死守するか?
- 自転車の優先度を上げるか?
- 人生レベルの意思決定が必要
頭出し:
- このジレンマは今すぐ解決する必要はない
- シーズンが近づいた時点で、改めて「人生における優先順位」を再定義
- それまでは8時間を守りつつ、可能な限りのポートフォリオを組む
Immutable原則(現時点):
- ソーシャルライド: 2週に1回は必ず(100km未満)
- 週8時間厳守(シーズン近くで再検討)
- 30/30最優先(成長の核)
- SSTを意図的に守る(長期投資として)
- Anaerobicは導入後Must(スプリント爆発力)
動的配分(Tactical Sprint):
- 直近2週間のカレンダーから逆算
- 「今週は何を削るか」を明示的に判断
- AIがポートフォリオ提案、人間が最終判断
補足: ポジション、機材投資、そして回復戦略
トレーニング戦略とは別に、ポジション(セッティング)、機材投資、そして 回復戦略 という3つの要素があります。これらは実行システムではなく、「バイクと身体のチューニング」として独立して扱います。
A. ポジション設計: リラックス > エアロ
時間配分の現実:
- レース時間: 60-90分
- 集団内エコ運転: 90-95%(筋肉をリラックスさせる時間)
- スプリント: 1-2%(全力で爆発する時間)
トレードオフの理解:
- 極端なエアロポジション: 集団内で-15W削減、しかしスプリント時に筋疲労で-50W損失
- リラックスポジション: 集団内で-5W妥協、しかしスプリント時にフル出力維持
結論:
- 極端なエアロポジションは不要
- しかし現状(アップライト)も最適ではない
- ブラケットを持ってリラックスしている時間を最大化する
具体的なセットアップ案:
- ステム: 110mm(現状より短縮、上体をやや起こす)
- コラム: 富士山を削除、ドンツキ(スペーサー最小化)
- ハンドル: シャローハンドル(リーチ短め、ブラケット位置が近い)
- 基本姿勢: ブラケットを持ってリラックス
重要な考え方:
- 「固定ポジション」を作るのではない
- 「ブラケットでリラックスできる時間を長く取れるポジション」を作る
- 集団内で筋肉を弛緩させ、無酸素容量(W'bal)を温存
- スプリント時に「まだ踏める」状態を維持
B. 機材投資: PPW思想
トレーニングだけでなく、機材投資 もロードレースの重要な要素です。ここでは 「PPW(Pay Per Watt)思想」 を導入します。
PPW(Pay Per Watt)とは?
PPW (円/W) = 投資額 ÷ 削減ワット数
- 1W削減するのにいくらかかるか?
- 投資効率を可視化する指標
投資判断基準:
- ¥0-1,000: God Tier(即実行)
- ¥1,000-5,000: Must Buy(必須)
- ¥5,000-10,000: Strategic(戦略的判断)
- ¥10,000+: Luxury(全て終わってから)
重要: PPWは意思決定の1材料に過ぎない
基本的にPPWスコアがポジティブ(数値が低い)なものから優先購入するが、以下の場合は柔軟に判断:
-
PPWに反映できない要素が多い場合
- 例: ホイール(剛性・TLR化によるコーナリング・加速感)
- 例: ポジション調整(筋肉のリラックス・持続可能性)
-
戦術的文脈との整合性
- スプリントフルベット戦術に必須の要素(剛性・グリップ)
- 集団内エコ運転に必須の要素(持久性・リラックス)
つまり:
- PPWは「空力・転がり抵抗」という測定可能な部分のみを反映
- 「剛性」「グリップ」「ポジション快適性」などの定性的価値も重視
- 最終判断は、戦術との整合性で決める
4つの絶対思想:
-
Capitalist Training Theory(資本主義的トレーニング論)
- 「労働はSSTである」
- 社会人は練習時間が取れない
- 1W向上させるのに10時間練習するより、残業2時間して機材を買う方が速い
- Money > Muscles
-
Physics First(物理絶対主義)
- 機材選定基準: 前面投影面積(
)と転がり抵抗(A )のみCrr - 物理法則は価格に比例しない
- 60万円のフレーム(-10W) < 8,000円のナローハンドル(-20W)
- 機材選定基準: 前面投影面積(
-
Maintenance is Speed(整備は速度)
- 「マイナスをゼロにすることが最大のチューニング」
- 5,000km走ったチェーン = 新品比で+5W以上の抵抗増
- 全てのアップグレード前に、消耗品を新品交換
-
Sprint Specific(スプリント特化)
- 勝敗を決めるのは「ラスト10秒の爆発力」
- 全ての機材選定は「スプリントまでの道のり」から逆算
- いかに足を貯めるか: 45km/h巡航時の空力 + タイヤグリップ
- ゴール前の爆発: 剛性(1000W+でもたわまない)
C. 回復戦略: Recovery as ROI
機材への投資と同じくらい重要なのが、回復への投資 です。実は、回復戦略のROI(投資対効果)は、どんな高級機材よりも遥かに高いのです。
回復の本質: トレーニング効果の変換効率
トレーニングは「破壊」、回復は「修復と強化(超回復)」です。重要なのは、回復は「ワットを生む」のではなく、トレーニング効果をFTPに変換する効率を決定するという点です。
目標設定と期待成長値:
-
現状 → 目標(70日間):
- on側: 358W(Lv.2)→ 420W(Lv.9)= +62W
- FTP推定: 229W → 296W = +67W
- 月間向上率: 約29W/月(12.6%)
| 回復状態 | 変換効率 | 70日後のFTP | 到達レベル | PPW換算差分 |
|---|---|---|---|---|
| 完璧 | 100% | +67W | Lv.9到達(420W) | 基準 |
| 普通 | 70% | +47W | Lv.7程度(400W) | -40,000円 |
| 最悪 | 30% | +20W | Lv.4程度(378W) | -94,000円 |
つまり:
- 回復を怠る = 最大で 94,000円相当の損失
- 完璧な回復 = Progression Treeを計画通り進めるための必須条件
回復の3変数と寄与率
生理学的な貢献度で重み付けすると:
| 変数 | 寄与率 | 理由 |
|---|---|---|
| 睡眠 | 60% | 成長ホルモン・テストステロンの分泌は睡眠中のみ |
| 食事 | 30% | グリコーゲン再合成(燃料)とタンパク質補給(建材) |
| ケア | 10% | 血流促進・副交感神経優位への切り替え、怪我予防 |
日次価値の定量化(部分点方式)
完全達成でなくても部分的に評価される設計:
| 項目 | 満点条件 | 1日の稼ぎ(満点) | 部分点の例 |
|---|---|---|---|
| 睡眠 | 8h以上 | 1,140円 | 7.5h: 855円 / 7h: 570円 |
| 食事 | PFC OK & 2700kcal以上 | 580円 | 2400kcal: 435円 / PFC OK: 290円 |
| ケア | 入浴 & ストレッチ | 200円 | 入浴のみ: 150円 / ストレッチのみ: 100円 |
| 合計 | 全て満点 | 1,920円/日 | 最低ライン(50%): 960円 |
70日間の累積効果:
- 累積獲得W: +67W
- PPW換算: 134,000円(満点達成時)
- 実投資額: 35,000円(食材費)
- 純利益: 99,000円相当
- 投資回収率: 約383%
主要機材との比較:
| 機材 | 価格 | 効果 | PPW | 回復との比較 |
|---|---|---|---|---|
| ナローハンドル | 8,000円 | -20W | 400円/W | 回復4.2日分 |
| エアロワンピ | 30,000円 | -15W | 2,000円/W | 回復15.6日分 |
| CRW CS5060 System | 220,000円 | -25W | 8,800円/W | 回復114.6日分 |
| 回復(70日間) | 35,000円 | +67W | 522円/W | 最強ROI |
具体的な実行戦略:
1. 食事(鍋一つで完結):
夕食(練習直後30分以内):
- パスタ200g + 鶏むね肉150g + ブロッコリー
- 味付け: めんつゆ or 塩コショウ
朝食 or 昼食:
- サバ缶(水煮)1缶 + ご飯
就寝1時間前:
- プロテイン45g
2. 睡眠(絶対ルール):
- 最低7.5時間、目標8時間
- 特に練習日の翌日は厳守
- スマホは22:30に電源OFF
3. ケア(毎日実施):
- 入浴: 40℃、15分(就寝1時間前)
- ストレッチ: 10分(股関節・腰部)
- マッサージ: フォームローラー(任意)
失敗のコスト:
| パターン | リスク | 対策 |
|---|---|---|
| 「今日くらい大丈夫」 | 580円の損失 | 「580円ドブに捨てる?」と自問 |
| 「忙しくて時間がない」 | 1,140円の損失 | 優先順位を再定義 |
| 「面倒くさい」 | 580円の損失 | 「10分自炊で580円稼ぐ」 |
部分点方式の意味:
- 完璧主義で挫折しない
- 「50%でも評価される」設計
- 最低ライン(7h睡眠 + 簡単な食事 + 入浴)でも日次960円、70日間で67,200円の価値
結論:
- ホイールを買う前に、まず回復を完璧にする
- 毎日1,920円の「ボーナスタイム」を拾い尽くす
- 回復 = 最もROIが高い投資
ゲーム解釈が完了しました。 ここからは、このドメイン知識をどうやってAIと共にシステム化したか、その協働プロセスを紹介します。
3. AIとの「壁打ち」で1時間でシステムを作る方法
このシステム構築に、JiraやAsanaのようなバックエンドのプロジェクト管理ツールは一切不要です。
Geminiの 巨大なコンテキストウィンドウ(Context Window) に全ての要件、バックログ、論点を保持させることで、対話のみで完結させます。
音声で考える → キーボードを捨てる
要件定義書は書きません。Super Whisperを活用し、思考の断片、悩み、ボヤキを音声で高速入力します。
人間は「書く」速度(Typing)ではなく「考える」速度(Thinking)で開発を進めるべきだからです。
2つのTree → プロジェクト全体と今の論点を同期
AIとの対話セッション自体を「プロジェクト」と見なし、以下の2つのツリー構造で管理しました。
A. Task Tree (Project Backlog)
上位概念です。システム構築に限らず、プロジェクト全体の要件定義やブレスト段階から、常に全体像と今のスコープを把握するためのもの。
「要件定義」→「UI設計」→「データ設計」といった議論のバックログを管理します。ある議論が完了すると、Task Treeが進行します。
B. Logic Tree (Scope Management)
Task Treeの各論を決めるための下位概念です。
議論が発散しないよう、treeコマンドを用いてチャットの文脈自体を構造化します。
- Fixed: 決定した仕様
- Discussion: 今まさに議論している論点
- Stash: 後回しにする要素
これを定期的に出力させることで、人間とAIの双方が「今、何について話しているか」を同期し、脳のメモリを開放します。
例1: Task Tree(プロジェクト全体のバックログ管理)
Project_Road_to_E1_System_Map/
│
├── 1. Domain_Engineering (ゲーム解釈) ✅ [FIXED]
│ ├── Logic_Layer_1 (Victory Condition) ✅
│ ├── Logic_Layer_2 (Selection) ✅
│ └── Logic_Layer_3 (Execution System) ✅
│
├── 2. System_Architecture (スプレッドシート構成) 🚧 [DISCUSSION]
│ ├── 01_Tactical_Sprint (実行ボード)
│ │ ├── UI_Design 🚧
│ │ │ ├── ✅ プルダウンメニューの実装 (トレーニング種類)
│ │ │ ├── ✅ 曜日ごとに背景色変更 (週末/平日)
│ │ │ └── 🚧 目標パワー入力欄のUX改善 (GAS連携)
│ │ ├── Data_Integration 🚧
│ │ │ ├── ✅ Strava API連携の可能性検討
│ │ │ └── 🚧 達成判定ロジックの見直し (IFTTT利用?)
│ │ └── Performance_Visualization 📈
│ │ └── 🚧 週間パフォーマンスのグラフ表示 (ダッシュボード要件)
│ │
│ ├── 10_Progression_Tree (戦略ツリー)
│ │ ├── ✅ ブレイクポイントの定義 (370W, 400W, 430W)
│ │ └── 🚧 各BP到達時の報酬/アンロック機能 (自動化)
│ │
│ ├── RBS_Board (PPW Board)
│ │ ├── ✅ PPW計算ロジックの定義
│ │ └── ✅ 投資キューの優先順位付け
│ │
│ ├── 02_Review_Log (振り返り)
│ │ └── ✅ 日次ログ入力フォームの設計
│ │
│ └── 03_Data_Lake (文脈データ)
│ └── ✅ ルール集 (俺ルール) のデータ構造定義
│
├── 3. Gear_Resource_Management (機材管理) ✅ [FIXED]
│ ├── PPW_Board ✅
│ └── Spec_Log ✅
│
└── 4. Protocol_Definition (協働ルール) ✅ [FIXED]
├── Tree Protocol ✅
├── Portfolio Optimization ✅
├── Progression Gate ✅
└── Data Lake Protocol ✅
例2: Logic Tree(現在の論点のスコープ管理)
Current_Discussion_Scope/
│
├── 1. Tactical_Sprint_Design (実行ボード設計) 🚧 [NOW]
│ ├── Automation_Level (自動化レベル)
│ │ ├── ❓ Logic Selection (松/竹/梅?)
│ │ └── 🚧 GAS Implementation (コード実装)
│ │
│ ├── UI_Components (入力項目)
│ │ ├── ✅ Date / Feel / Time (確定)
│ │ └── ✅ Status Dropdown (Plan/Done/Skip/Fail) (確定)
│ │
│ └── Feedback_Loop
│ └── 🚧 "Fail"時のリスケジュール・ロジック (次回検討)
│
├── 2. Progression_Tree (戦略) ✅ [FIXED]
│ └── Breakpoints: 370W / 400W / 430W
│
└── 3. Stashed_Issues (後回し) 💤
├── Strava API連携 (プラン松が却下ならStash)
└── 将来的なチーム移籍検討
「叩き台」効果 → AIに正解を出させない
「AIに正解を出させる」のではありません。「AIに叩き台(Strawman)を出させ、人間がそれを踏み台にする」 のです。
-
Selection (選択肢の提示)
- 曖昧な指示に対し、AIに必ず「松・竹・梅」の3パターンの実装案を出させる。
-
Refinement (Yes, but...)
- 人間は0から考えず、提示された案に対して「方向性はいい(Yes)、でもここはこうしたい(But)」とフィードバックする。
-
Emergence (創発)
- この刺激により、人間側からAIの案単体では到達し得なかった 「より高度なアイデア(1 → 100)」 が引き出される。
Protocol & Catalog → AIに文脈を教える
システム(スプレッドシート)の設計においては、AIが文脈を正しく扱えるよう情報の定義を分離しました。
-
Protocol (振る舞い): AIはどう振る舞うべきか
- Tree Protocol: 論点構造化(発散を防ぐ)
- Portfolio Optimization: 週次ポートフォリオ提案(最適なトレーニング計画)
- Progression Gate: レベルアップ判定(成長の可視化)
- Data Lake: 学びの蓄積フロー(知識の永続化)
-
Catalog (意味): データレイクにある雑多なデータが何を意味するか
- "370W"という数値は、単なる数字ではなく"RDメンテナンスのトリガー"であるという文脈
- 各シートの役割と設計思想を明示
これにより、AIは「なんでも屋」ではなく「専属コーチ」として機能します。
協働手法を説明したので、次は成果物を見せます。 ここからは最も具体的なレイヤー(実装例)として、実際に作ったスプレッドシートを紹介します。
4. 完成したシステム: RPG風スプレッドシート
上記のゲーム解釈とAIとの対話を通じて構築したのが、以下のスプレッドシートです。
システムの構成要素
1. Tactical Sprint (実行ボード)
直近1週間のトレーニング計画。体調・天候に応じた柔軟な組み替えが可能です。
| Date | Feel | Time | Mission 1 | Mission 2 | Status | Memo |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11/20 (Thu) | 🔴 Tired | ⏱️ 1.5h | [MAIN] 30/30 (Lv.2) | (なし) | ❌ Fail | 5セット目2本目でダレ(203bpm)。座りっぱなし&糖質不足。 |
| 11/21 (Fri) | 🟡 Normal | ⏱️ 1.0h | [SUB] SST (Short) | 🧘 Stretch | ✅ Done | 昨日の疲労抜きSST。股関節周り重点的に。 |
| 11/22 (Sat) | 🟢 Fresh | ⏱️ 3h+ | [MAIN] 30/30 (Lv.2) | 🏋️ Core Training | ✅ Done | リベンジ成功!補給しっかり摂ったら最後まで踏めた。心拍195bpm安定。 |
| 11/23 (Sun) | 🔴 Tired | ⏱️ 2.0h | 🚴 Group Ride (LSD) | (なし) | ✅ Done | チーム練。強度は上げずツキイチでフォーム確認。 |
| 11/24 (Mon) | 💀 Dead | 🚫 0h | 🛌 Rest | (なし) | ✅ Done | 完全休養。仕事多忙。 |
| 11/25 (Tue) | 🟡 Normal | ⏱️ 1.5h | [SUB] SST (90min) | (なし) | ⏭️ Skip | 雨のため中止。室内でプランクのみ実施。 |
| 11/26 (Wed) | 🟢 Fresh | ⏱️ 1.5h | [MAIN] 30/30 (Lv.2) | [SUB] Anaerobic A | ✅ Done | 2回連続完送!次回からLv.3 (+8W) へ移行可能。 |
| 11/27 (Thu) | 🟡 Normal | ⏱️ 1.0h | 🛌 Rest | 🧘 Stretch | 📅 Plan | 回復日。 |
| 11/28 (Fri) | 🟢 Fresh | ⏱️ 2.0h | [MAIN] 30/30 (Lv.3) | (なし) | 📅 Plan | Lv.3 (370W) 初挑戦。RDメンテ予約済み。 |
| 11/29 (Sat) | 🟡 Normal | ⏱️ 3h+ | 🚴 Group Ride | [SUB] Anaerobic B | 📅 Plan | 週末の集団走行。ラストのもがきで1000W狙う。 |
| 11/30 (Sun) | 🔴 Tired | ⏱️ 1.5h | [SUB] SST | (なし) | 📅 Plan | 疲労度を見て調整。 |
ポイント:
- Feel (体調): 赤🔴=疲労、黄🟡=普通、緑🟢=好調、💀=完全消耗
- Status: Done(完了)/ Fail(失敗)/ Skip(スキップ)/ Plan(予定)
- Mission: [MAIN]が主要トレーニング、[SUB]が補助
2. Progression Tree (戦略ツリー)
時間軸を無視した純粋な能力ベースのステップ定義。370W / 400W / 430W のブレイクポイントで報酬・アンロック機能が解禁されます。
| Level | Status | 🎯 Main Target (Power) | ⚙️ Unlock / Action | 📅 Logic / Story |
|---|---|---|---|---|
| Lv.1 | ✅ Done | 354W (完送) | - | Base |
| Lv.2 | ▶️ NOW | 362W (+8W) | - | Now: ひたすら踏む |
| Lv.3 | 🔒 Lock | 370W (+8W) | 🔧 RDメンテ & ワイヤー & タイヤ | [BP1] 駆動系・足回りリフレッシュ |
| Lv.4 | 🔒 Lock | 378W (+8W) | - | 400Wへの助走 |
| Lv.5 | 🔒 Lock | 386W (+8W) | - | 400Wへの助走 |
| Lv.6 | 🔒 Lock | 394W (+8W) | - | 400Wへの助走 |
| Lv.7 | 🔒 Lock | 400W (The Wall) | 🚀 PM & ハンドル | [BP2: Xmas] 無酸素系練 解禁 |
| Lv.8 | 🔒 Lock | 410W (+10W) | 🔧 ステム/コラム調整 | [On Demand] ポジション微調整 |
| Lv.9 | 🔒 Lock | 420W (+10W) | - | [BP3] 5.2倍達成 |
| Lv.10 | 🔒 Lock | 425W (+5W) | - | 5.5倍への助走 |
| Lv.11 | 🔒 Lock | 430W (Target) | 🏁 実走5.5倍達成 | [BP4] スプリンター補正理論の完成 |
| Ex. | 🔒 Lock | Season In (Feb) | 🏁 チーム装備一式 | 2月頭:実戦モードへ移行 |
ポイント:
- ブレイクポイント (BP): 370W(駆動系メンテ)/ 400W(パワメ&無酸素練)/ 430W(実走5.5倍達成)
- 時間軸を排除: 「1月にこれ」ではなく「370W達成したら次」
- RPG風の報酬設計: 能力到達でアンロック
3. PPW Board (機材投資キュー)
PPW(Pay Per Watt)順に機材投資を管理。
| Priority | Item | Cost | ΔWatts | PPW | Context |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | すね毛処理 | ¥0 | -5W | 0 | 即実行(整流効果) |
| 2 | ナローハンドル(380mm) | ¥8,000 | -20W | 400 | 空力最強コスパ |
| 3 | エアロソックス | ¥3,000 | -2W | 1,500 | 手軽に回収 |
| 4 | エアロワンピ | ¥30,000 | -15W | 2,000 | バタつき排除 |
| 5 | チェーン交換+高級ルブ | ¥8,000 | -3W | 2,667 | メンテ必須 |
| 6 | エアロヘルメット | ¥25,000 | -8W | 3,125 | 安全性とのバランス |
| 7 | CRW CS5060 System | ¥220,000 | -25W | 8,800 | Main Weapon(剛性+TLR) |
Total削減可能: 84W(理論値)→ 約79W(現実補正)
注意:
- CRW CS5060はPPW 8,800と高額だが、「剛性」「TLRコーナリング」「加速感」という定性的価値が大きい
- スプリント戦術の要であり、PPWスコアだけで判断せず購入
4. Protocol & Catalog (AI協働ルール)
AIの振る舞いと、各シートの意味を定義。
Protocol (振る舞い):
- Tree Protocol: 論点構造化
- Portfolio Optimization: 週次ポートフォリオ提案
- Progression Gate: レベルアップ判定
- Data Lake: 学びの蓄積フロー
Catalog (意味):
- 各シートの役割と設計思想を明示
- "370W" = "RDメンテナンスのトリガー" という文脈を付与
このシステムは、「カレンダー」ではなく「バックログ」として機能します。
具体的なシステムを見たので、最後に抽象レイヤーへ戻ります。 なぜこの手法で思考スループットが10倍になるのか、その理論を整理します。
5. なぜ思考スループットが「10倍」になるのか
AI活用による効果を分解すると、単純な足し算ではなく「掛け算」であることがわかります。
体感では、これまで1日かかっていた作業は1時間で、3日かかっていた作業は 「家に帰って好きなアニメを見ながらSuper Whisperで1時間雑多にディスカッションするだけ」 で完了します。だらだらとMTGをしている感覚で、最強のシステムが出来上がるのです。
Operational Efficiency (作業効率: ~3x)
音声入力とGAS自動生成により、単純な実装・入力作業は物理的に速くなります。しかし、これは本質的なレバレッジではありません。
Strategic Efficiency (設計効率: Leverage)
ここが本丸です。
- Game Interpretation: AIとの対話を通じて、最初から「イケてる設計(ドメインの正しい解釈)」と「クリティカルなロードマップ」が生成される。
- Critical Path: 「解くべき課題」が初期段階で正確に特定される
- これにより、迷走、手戻り、無駄な機能の実装といった、プロジェクトにおける「見えない損失」が消滅します。
Outcome: 速さ × 質
「作業の速さ(Speed)」×「設計の的確さ(Quality)」
本来トレードオフにあるこの2つを同時に実現することで、個人のアウトプット総量はリアルに10倍になります。
6. AI時代に必要な2つの能力
これからの時代、コードを書く能力(How)の価値は相対的に低下します。
エンジニアリングに求められる能力は、以下の2点に集約されます。
-
現実世界をゲームとして解釈する力(Domain Engineering)
- 業務ドメインをロジックツリーとレバーの重み付けに分解し、「解くべき課題(As-Is / To-Be)」を明らかにする力。
-
AIをハンドリングして最適解を設計する力(HITL Management)
- AIとどう共存し、どう意思決定の中心に座り続けるか。AIオーケストレーションなどの技術論は、この中の各論に過ぎない。
この手法を用いれば、わずか1時間の対話で、現実を変えるための強力なシステムを構築できます。
これは、誰にでも開かれた 「個人の能力拡張(Augmentation)」 の扉なのです。
おわりに: フォークして使ってください
この記事で紹介した Layer 1-3のフレームワーク は、自転車に限らず、あらゆる領域に適用可能です。
- 筋トレ: Layer 1で「ベンチプレス100kg」、Layer 2で「週3回、PPL法」、Layer 3で「Progression Tree」
- 語学学習: Layer 1で「TOEIC900点」、Layer 2で「1日1時間、リスニング優先」、Layer 3で「Anki + Shadowing」
- 資格勉強: Layer 1で「合格率70%」、Layer 2で「過去問中心、基礎は最小限」、Layer 3で「週次バックログ」
ぜひLLMに投げて、あなたの領域に翻訳してください。
この記事自体が、「思想のテンプレート」 として機能することを意図しています。
Discussion