Kiro ハッカソンの振り返り
ハッカソン概要
Reddit and Kiro: Community Games Challenge
テーマは Devvit (Reddit の開発者向けプラットフォーム) 上で動くマルチプレイのゲームを作ることで、期間は Oct 13 – 30, 2025 でした
応募のきっかけ
今年夏から Kiro を愛用していたため
(スペック駆動開発の体験が最高 🙌)
作ったゲーム
鬼になるとジェットパックを使って空中を飛べる鬼ごっこです
子供が鬼ごっこのテレビ番組に夢中になっているのを見たのと、
昔ハマった FPS のゲーム Starsiege: Tribes に着想を得ました
jet_oni_game で実際にプレイできます
(Reddit のアカウントが必要です 🙇)
マルチプレイのゲームを作るのが始めてだったのですが、何とか提出できました。
Honorable Mention - Kiro Developer Experience をいただきました 🙇
開発変遷
0% => 70% までは爆速で、70% からが忍耐でした
終始ノーコードでした
| 作業内容 | 所要時間(目安) | 完成度 | メモ | 感情 |
|---|---|---|---|---|
| アイデア出し | 4〜5 時間 | 0% | 楽しい! | |
| 設計・開発(初期) | 4〜5 時間 | 0% → 50% | 大まかに動く | めっちゃ楽しい! |
| 開発(中期) | 10〜11 時間 | 50 → 70% | ほぼバグ修正 | 進捗悪いけどもう一息! |
| 提出ドキュメント整備 | 1〜2 時間 | 70% | この時点で提出 | 何とかなった |
| 開発(後期) | 20〜30 時間 | 70% → 80% | 忍耐 | ... (もしかしたら遊んでくれる人がいるかもだから、がんばろう) |
使用したクレジット
3,000 クレジットくらい
(参考: 1,000 クレジットで $20 / month)
振り返り
Kiro のスペック駆動開発
Kiro を spec mode にして「こういうの作りたい」を指示をすると
要件定義 => 設計 => タスク定義と進めて、それぞれファイルも作ってくれます
こちらをレビューするのみです
(・・が最初のレビューが重い 😹)

あとはタスク定義 (tasks.md) のファイルの
それぞれのタスクの開始ボタンをポチッと押すと、Kiro が勝手に進めてくれます
プロトタイプ
前述の最初のレビューが重いのが嫌だったのと、
開発後半で「作りたかったのはこれじゃないー!😹」を防ぎたかったので
いきなり Kiro で開発せず
まずは少し動くものを Claude / Gemini / ChatGPT に
HTML ベースで作って壊し・・をやりました
その中で脈のありそうなものを Kiro に持っていき、
リバースエンジニアリング的に spec を作成・・という流れにしました
こうすることで、「思ってたのと違うな・・」を軽減し、
specs のレビューもスムーズだったように思います
Kiro の hooks と steering
(ご存知の方も多いとは思いますが・・)
specs 以外にも Kiro 独自の設定ファイルがあり、
これらを有効活用できると開発効率が上がりそうです
- .kiro/
- hooks
- specs
- steering
hooks には特定のイベントが発生した際に、事前定義したタスクを Kiro が実施してくれます
例えば私は specs 側にタスク完了時に単体テストを必ず走らせること、と指示を書いても
Kiro にすっ飛ばされることがよくありました
そこで、単体テストを走らせるコマンドを定義して hooks においたら
確実に実行されるようになりました
steering にはプロジェクトのルール、規約、アーキテクチャ、開発の進め方などを Kiro に指示できます
特にバグ修正では Kiro が堂々巡りの対応となり (私は千日手と呼んでます)、
一向に修正されないことがあります
(A で修正 => ダメだったので B で修正 => またダメだったので A => B ...)
そこで、バグ修正後に一緒にふりかえって、Kiro 自身に steering も書かせていました
(推測で判断せず、まずはログを見る、など)
ご参考までに今回の .kiro はこちらです
Devvit って何?
Reddit の開発者向けプラットフォームで、SDK のようなものですが
インフラも Devvit 側で用意してくれます
https://developers.reddit.com/ でアプリを作成し、
テンプレートを選ぶと 3 steps くらいで動かせます

Devvit デプロイ
かなりお手軽です
ローカルで開発して・・
開発用 (***_dev) のサブレディットにデプロイ
$ npm run dev
公開用のサブレディットにデプロイ
$ devvit upload
Reddit ではサブレディットという単語が出てくるのですが
slack でいうとチャンネルみたいなものだと思います
そして、サブレディットにゲームをインストールして、皆が使える形となります
(この概念を理解するのが一番時間がかかった)
さらに公開用のゲームのバージョンをアップデートするには、デプロイ後に
https://developers.reddit.com/ から対象のアプリを選択し、update する必要があります
(CLI からもできるかもしれない)

デプロイのタイミングの指示
普通に spec mode でタスク定義を作成させると
最終工程でデプロイして動作確認・・の順番になることが多かったです
これだとリスクが高いので (大体は動かないパターン 😹)
タスクごとにデプロイを行うことを明示し、
タスク定義 (tasks.md) に動作確認ポイントも入れてもらいました
提出直前に・・
実はマルチプレイになっていない (プレイヤー間の位置が同期されていない) ことが判明し
慌てて修正しました
開発後半ではデバッグ効率 = ほぼ開発効率だなと思いました
そしてマルチプレイのデバッグって本当に大変だなと思いました・・
(今回はブラウザを複数立ち上げて・・で何とかやりました)
さいごに
お読みいただきありがとうございました!
個人開発は、仕事と育児と家事で諦めかけていたのですが、
Kiro のおかげでスキマ時間を有効活用できるようになり、
続けられるようになりました
特に 5 分のスキマ時間でも「前回の続きをよろしく頼むよ」と指示すると
私が前回を思い出している間に、シュッとやってくれるのが最高でした
(AI はスイッチングコストが 0 なのか・・?)
Kiro ありがとう 👻
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