exe.devが開く「オンデマンドソフトウェア」時代の可能性
まえがき
こんなものを作りました。
exe.dev?
一部界隈(と、言いつつ私がみたのはmattnさんのツイートでしたが)で注目されているVMホスティングサービスです。
ミニマルなVMをサクッと立ち上げてsshしたりvscodeで開いたり独自エージェントで開発をしたりと多種多様な方法で使える大変便利なサービスです。冒頭のツイートはFF14の高難易度コンテンツのひとつ「異聞アロアロ島(零式)」の最初のボス「ケトゥドゥケ」が使用する四番目のギミック、通称「咆哮」を再現したシミュレーターです。exe.devでインスタンスを立ち上げて、同梱コーディングエージェントの「Shelley」に「グリッドを作って」「ヘキサグラムを配置して」など順番に指示を与えてだいたい2時間程度でゆっくりと作り上げました。ガワだけを作るなら5分とかかりませんでした(ロジックはゲームの高難易度ギミックなので相応に大変でした)。
ゆりかごからインターネットまで
これまでのコーディングエージェントは「作る」ことにフォーカスされており、それを配信するにはCloudflare Workersなどに手軽にデプロイしたり腰を上げてAWS/GCP/Azureあたりに載せる必要がありました。それはそれでいいんですがやはり気軽に作って共有するという意味では手間が多く「まあ、自分が使えればいいか」とローカルツールにとどまってるソフトウェアがゴロゴロあるのもまた事実です。
exe.devは手軽に超軽量なVMを開発環境とコーディングエージェント同梱の状態で利用できるのでアイデアから共有までが一本道になっていてとても体験がいいです。唯一の欠点はスケールアウトしないことですが、世の中のほとんどのアプリケーションはスケールアウトのことを考えても無駄と考えている私としては非常に良いCompromiseだと感じています。気軽にソフトウェアを使って捨てたりエージェントを自由に暴走させたりと色々な使い方ができそうなのもいいですね。プロトタイプはもちろんですが、個人で運用している小規模Webアプリケーションはこちらに載せ替えようと画策中です。
加速するソフトウェアの「オンデマンド」化
exe.dev自体の良さもさることながら、こうして気軽にアプリケーションを野に放てるようになるとオンデマンドにソフトウェアを作ることのハードルが下がります。今はまだソフトウェア開発の知識がある程度必要ですが、それも技術の進歩とともに要求値が減っていくでしょう。exe.devのようなサービスの到来により「課題解決のために誰かに頼る」のではなく、「自分で解決手段を生み出せる」時代になっていく可能性を感じています。「なければ作ればいい」が当たり前になったら世界はもっと面白くなるのではないでしょうか。
……まあ、その先に待っているのは「互換性」の地獄なので今まで以上に標準化が大事な時代にもなりそうですね。
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