新卒エンジニアが導入してよかった開発効率化ツール5選
概要
新卒として入社してから実際に導入した、便利だったツールをいくつか紹介します。
導入方法には触れず、実際に使って「ここがよかった」「ちょっと気になるかも」と思ったポイントを中心にまとめました。
気になるツールがあれば、詳しい使い方や導入方法はネットにたくさん情報があるので、ぜひ検索してみてください!
記事の流れ
- 概要
- はじめに
- ツール紹介
- まとめ・感想
- おわりに
はじめに
私は 2025 年に新卒でエンジニアとして入社しました。開発環境の構築や業務を進める中で、「これ便利すぎる!」と感じたツールがいくつかあります。本記事では、それらのツールの特徴と実際に使って感じたことを紹介します。
ツール紹介
1. Raycast
Raycast とは?
Raycast は、Mac 用のランチャーツールです。Spotlight のようにアプリケーションやファイルをコマンドで検索・実行できるほか、さまざまな拡張機能やワークフローが利用できるのが特徴です。
良い点
-
アプリケーションやファイルの検索をキーボードだけで高速に実行できる(Spotlight の上位互換のような感覚)
-
Clipy
のような クリップボード履歴管理やコードスニペット機能が標準で使える
過去にコピーした内容も一覧から簡単に選んでペーストできるので、「さっきのコピー消えちゃった…」がなくなるのが本当に助かります。
さらに、定型文やコードスニペットを登録してすぐに呼び出せるスニペット機能もあるため、メールやチャット、コマンドの入力なども一瞬で済ませられます。 -
Rectangle
のように ウィンドウスナップ(画面分割や配置)も可能 -
拡張機能が豊富で、自分好みにカスタマイズできる
業務中もターミナルや Slack、Notion などを素早く呼び出せるため、作業のリズムが崩れずとても助かっています。
気になる点
今のところ特に不満はありません。使い始めた瞬間から便利すぎて、今では手放せないツールのひとつになりました。
2. Arc Browser
Arc Browser とは?
Arc Browser は、デザインと操作性にこだわった次世代型の Web ブラウザです。タブやブックマークの概念を再定義しており、開発者やクリエイターの作業効率を高める工夫が多く取り入れられています。
良い点
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Chrome からの移行がとても簡単
ブックマークや履歴、拡張機能などを自動でインポートできるため、環境を壊すことなくすぐに使い始められます。
普段 Chrome を使っている人でも、ほとんど違和感なく移行できるのが嬉しいポイントです。 -
タブを 3 種類で使い分けられる
Arc では、「固定タブ」「一時タブ」「ピン留めタブ」のようにタブの種類を明確に分けて管理できます。
これによって、“今だけ開いておきたいページ”と“常に開いておくページ”を分けて整理できるのが便利です。
自分でもまだすべての機能を試しきれていませんが、使えば使うほど「これ、他のブラウザには戻れないかも」と感じています。
気になる点
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ある程度の慣れが必要
特に普段から Chrome を使っていた人にとっては、タブが上から横ではなく左側(縦)に並ぶ UIに最初は戸惑うかもしれません。
慣れてくると整理しやすくて便利なのですが、最初の数日は「あれ、どこに何があるんだっけ?」となることもありました。
3. Oh My Zsh
Oh My Zsh とは?
Oh My Zsh は、Zsh シェルを便利に・見やすくカスタマイズできるフレームワークです。
テーマやプラグインが豊富で、見た目や操作性を自分好みに整えることができるため、ターミナル作業が格段に快適になります。
良い点
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見た目がカッコよくなるだけでテンションが上がる
プロンプトに Git ブランチやディレクトリ構成が表示されるだけでも、視認性が大きく改善します。 -
プラグインが豊富で便利機能がすぐ使える
git
,docker
,history-substring-search
などの基本的なプラグインに加えて、特に個人的に気に入っているのがzsh-autosuggestions
です。
過去に使ったコマンドをリアルタイムで予測・補完してくれるので、「あのコマンドなんだっけ…?」という時にも入力を省けてとても助かっています。
どのプラグインも.zshrc
に 1 行追記するだけで使えるのが嬉しいポイントです。
気になる点
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機能が多すぎて最初は戸惑うこともある
初期状態でも便利ですが、どのプラグインを使えば良いか迷いがち。便利さを最大限に引き出すには少しずつ試すのが良さそうです。ショートカットの数も多いので、全てを覚えるのは難しいです。。。 -
Zsh の知識が少し求められる
.zshrc
での設定やトラブル対応で、シェルや UNIX コマンドへの理解が多少必要な場面もあります。ただ、現在は LLM もあるのであまり気にならないポイントかもしれません!
4. fzf
fzf とは?
fzf
は、ターミナル上で使えるインタラクティブなファジー検索ツールです。
ファイル、履歴、Git ブランチなど、さまざまな情報を「曖昧検索」で素早く絞り込めるのが最大の特徴です。
良い点
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キーボードだけで高速にファイルや履歴を検索・選択できる
Ctrl + R
で過去のコマンド履歴を検索したり、vim $(fzf)
のようにしてファイルをすばやく開いたりできます。 -
曖昧検索(部分一致)に強く、キーワードの順番も気にしなくて OK
気になる点
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機能が豊富な分、最初は用途が分かりにくい
慣れれば手放せないツールになりますが、使い始めの頃は「何に使えばいいの?」となることもありました。
必要な場面で少しずつ使って覚えていくのが良さそうです。
5. Gemini Code Assist
Gemini Code Assist とは?
参考: Gemini Code Assist によるコーディング支援が無償で利用可能に
Gemini Code Assist は、Google が提供する AI コーディング支援ツールです。
VS Code 拡張として使え、コードの補完・生成・リファクタリング支援などを AI が手助けしてくれます。
GitHub Copilot に近い立ち位置のツールです。
良い点
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コード補完の回数制限が実質無制限
一般的な無料のコーディングアシスタントは月 2,000 回程度の補完回数制限がありますが、Gemini Code Assist は 月 18 万回まで利用可能で、ほぼ無制限に近い使い方ができるのが大きな魅力です。
開発を日常的に行う人にとって、制限を気にせず使えるのは非常にありがたいポイントです。 -
コード補完だけでなく、AI とのチャットも可能
専用のチャット画面で質問すれば、関数の意図やコードの改善方法についてやりとりができます。
また、特定のファイルに対して質問することもできるため、「このファイルの構造って何?」などの疑問も直接聞けるのが便利です。
気になる点
- コードややり取りの内容が今後の AI モデルの改善に使われる可能性があるため、機密性の高いコードや業務データを含む場合は注意が必要です。
現在は個人の PC でのみ活用しています。
まとめ・感想
新卒で開発を始めたばかりの頃は、「ツールってそんなに重要?」と思っていましたが、実際に使ってみると、作業のスピードや快適さがまるで違うことに驚きました。
特に、「手を動かす部分をどれだけ楽にできるか」 という視点でツールを選ぶようになってから、開発に集中できる時間が増えたと感じます。見た目が好みか・直感的に使えるか・拡張性があるか、というのが自分なりの選定基準になってきました。
まだまだ使いこなせていないツールも多いですが、少しずつ自分の開発スタイルに合った環境を整えていければと思っています。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
今回紹介したツールは、どれも「もっと早く知りたかった…」と思えるものばかりです。
自分もまだまだ模索中なので、これからも快適な開発ライフを作っていきます 💻✨
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