Windows Sandbox を使って英語版キャプチャを撮る
はじめに
社内に外国語話者のスタッフがいる場合、英語版の画面キャプチャを使って手順書を作成したい場面があります。しかし、自分の PC の言語設定を英語に切り替えると元に戻すのが手間です(再起動が必要ですし)。
そこで便利なのが Windows Sandbox です。一時的な仮想環境を使って英語表示の Windows をすぐに用意できます。
Windows Sandbox とは
Windows Sandbox は Windows Pro または Enterprise エディションに搭載されている軽量な仮想環境機能です。起動すると「使い捨てのクリーンなWindows環境」が立ち上がり、閉じるとすべての変更が破棄されます。
主な特徴は以下の通り。
- 元のシステムに影響を与えず、テストや検証が可能。
- 毎回クリーンな状態で起動。
- 既存の Windows 環境を元にした軽量仮想マシン。
- Microsoft 純正機能で、追加の仮想化ソフトが不要。
この仕組みを利用して Sandbox 内でのみ言語設定を変更し、英語UIのキャプチャを撮ることが可能になります。
Windows Sandbox を有効化する
- [Windows の機能の有効化または無効化] を開く
- [Windows Sandbox] にチェックを入れる
- [OK] をクリックして再起動
再起動後、スタートメニューに 「Windows Sandbox」 が追加されます。これで起動できるようになりました。
仮想化が有効か?
なお、Windows Sandbox を使用するには仮想化機能(Intel VT-x / AMD-V)が有効になっている必要があります。以下で確認できると思います。
- Ctrl + Shift + Esc で(他の方法でもいいですが)タスクマネージャーを開く。
- パフォーマンスタブを開く。
- CPU に切り替えて画面下部の "仮想化" が有効かどうか確認する。
Sandbox 内の言語設定を変更する
Sandbox はホスト OS の言語設定を引き継ぎます。そのため、初期状態では日本語 UI です。ここから英語に変更します。
- Sandbox を起動。
- スタートメニューから [設定 → 時刻と言語 → 言語と地域] を開く。
- [優先する言語] に英語を追加。
- [Windows の表示言語] を "English (United States)" に変更。
- Sandbox 内で再起動。
- Sandbox 内が英語表示になる。
- ブラウザを英語にする場合は新しいタブを開き "Change" をクリック。
Sandbox 起動時の環境設定
もし Sandbox 起動時に毎回同じ設定を適用したい場合、拡張子 .wsb のファイルを作成しておけばそれが可能です。
テキストファイルの中身を以下にします。
<Configuration>
<VGpu>Disable</VGpu>
<Networking>Enable</Networking>
<LogonCommand>
<Command>powershell Set-WinSystemLocale en-US; Set-WinUserLanguageList en-US -Force; Set-Culture en-US</Command>
</LogonCommand>
</Configuration>
このファイルを EnglishSandbox.wsb (ファイル名は任意)として保存し、ダブルクリックで起動します。すると英語 UI で......開かず日本語 UI のままです。
これは何故かというと、
Sandbox の初期化プロセスはホスト OS の言語パックを利用して構築されます。そして、LogonCommand は初期化後に実行されます。言語の変更を適用するには再起動が必要なため、起動時点では日本語のままになっています。
ですので、起動後にすぐ再起動してください。そうすれば英語 UI になります。
おわりに
Windows Sandbox を使えば、ホスト OS を変更することなく、すぐに英語 UI の Windows を用意できます。また、クリーンな検証環境としても便利で、用途の幅は意外と広いです。
本記事が Sandbox 活用のきっかけになれば幸いです。
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