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つよつよスクラムマスターを目指してAgile Coaching Growth Wheelを読み始めました・その1

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はじめに

突然ですが、私はとある企業で、Webサービスを開発するチーム内のサブチームでチームリーダーを担当しています。この開発チームではスクラム開発を取り入れており、チームリーダーの私はスクラムマスターとしての役割も担当しています。そのようなこともあり、これまでスクラム開発に関する書籍を数冊読んだり、スクラムガイドを読んだりして、スクラム開発について学習しています。ですが、これらの学習ではスクラム開発のHOW的なことは学ぶことはできても、スクラムマスターとしての「あるべき姿」のような抽象的な概念について学べたという実感はあまりありませんでした。

そんな日々の学習の中で以下のサイトに出会いました。
https://agilecoachinggrowthwheel.org

この『Agile Coaching Growth Wheel』は主にアジャイルコーチ向けだと思われます。ですが私はこのサイトを読んで、スクラムマスターにも当てはまることが多く、スクラムマスターとしての「あるべき姿」も書かれていると思いました。

自分の学習の忘備録も兼ね、『Agile Coaching Growth Wheel』について、複数回に分けて紹介していきたいと思います。

今回は『Agile Coaching Growth Wheel』のPDF版で言うと1〜8ページの範囲での簡単な紹介となります。

『Agile Coaching Growth Wheel』とは

『Agile Coaching Growth Wheel』は、アジャイルコーチ、スクラムマスター、リーダー、およびアジャイル/リーン原則と実践を用いてチームや組織の成長を支援したいと考える人々のためのツールで、9つのコンピテンシー領域とドメイン知識から構成されています。

各コンピテンシー領域はさらに複数のコンピテンシーにより構成され、それぞれについて以下の5つのレベルが定義されています。

  • 初心者 (Beginner)
  • 上級初心者 (Advanced Beginner)
  • 実践者 (Practitioner)
  • ガイド (Guide)
  • カタリスト (Catalyst) ※元々は化学の触媒という意味ですが、推進する人という意味もあるみたいです。

このツールを使って自分がどのレベルに達しているのかを把握することで、アジャイルを実践する人が自分自身の現在地を理解できます。また、次のスキルレベルを理解することで、さらなる成長を遂げるためのガイドとしても利用できます。

『Agile Coaching Growth Wheel』における9つのコンピテンシー領域

『Agile Coaching Growth Wheel』には、以下の9つのコンピテンシー領域があります。今回は、箇条書きでの簡単な紹介します。各コンピテンシー領域のより詳細は、別の記事で紹介します。

  • 自己統制 (Self Mastery)
    • 優れたアジャイルコーチングには、学習と内省を通じた自分自身への投資と、心身のウェルビーイングへの対処が必要となります。自己統制は、自分自身に焦点を当て、そして与えられた状況において、どのように振る舞うかを選択するための感情的、社会的、人間関係に関する知性を持つことから始まります。
  • アジャイル/リーン実践者 (Agile/Lean Practitioner)
    • アジャイル/リーン実践者は、アジャイルとリーンの背後にある原則を深く暗黙的に理解しており、アジャイルとリーンのフレームークとプラクティスを扱った経験がありま す。
  • 奉仕 (Serving)
    • 奉仕とは、自分の課題よりもチームや事業のニーズに関心をもつことです。チームや事業、そして自分たちが所属するコミュニティの成長とウェルビーングを第一に考えたサーバント•リーダーシップの姿勢で奉仕を行います。
  • コーチング (Coaching)
    • コーチングとは、クライアント(個人、チーム、または組織)と創造的なプロセスを通してパートナーシップを築き、目標の達成とクライアントの潜在能力と理解の解放を支援することです。コーチは、クライアントをありのままの姿、能力のあるものとして受け入れ、倫理的にクライアントの課題に取り組みます。
  • ファシリテーション (Facilitating)
    • ファシリテーションは、グループの人々が協調的に連携し、彼らの状況を理解し、望まれる最も価値のある成果を相互に特定するための効果を高めます。ファシリテーターは、グループ内で、オープンで安全、そして⾰新性に満ちた、中立的な環境を作り出すスキルを持っています。
  • 学習のガイド (Guide Learning)
    • 学習のガイドとは、個人、グループ、またはチームのスキルを効果的に成長させ、 彼らを有能で才覚のある人物/チームにすることです。このコンピテンシーでは、学習者が学習目標を達成し、将来の学習意欲を高めるために、最も効果的な学習方法を選択します。
  • 助言 (Advising)
    • 助言とは、あなたの経験、洞察、そして観察に基づき、例えあなたが去った後でもクライアントを持続可能な成功の達成へと導く価値あるものについて理解を促す能力です。信頼できるアドバイザーとして、クライアントの成功に尽力し、クライアントとの長期的かつ持続的な関係を構築します。
  • リーディング (Leading)
    • リーダーシップとは、世界をより良い場所にするために、自分が望む変化そのものです。リーダーとして、あなたは成長を促進し、他の人々に共有されたビジョンの実現を促す力を持っています。
  • 変革 (Transforming)
    • 変⾰とは、個々のチームと組織がより効果的に、そして、リーダーシップ、ファシリテーション、コーチング、 学習のガイド、助言を通じて自らを変化する方法を学ぶような持続的な変化を導くことです。

『Agile Coaching Growth Wheel』の使い方

  • ステップ1:改善すべきコンピテンシー領域を特定する
    • 各コンピテンシー領域を十分に理解します。
    • 自分が集中すべきコンピテンシー領域を絞り込みます。
  • ステップ2:コンピテンシー領域について振り返る
    • 特定したコンピテンシー領域の各コンピテンシーに関して、自分のレベルを5段階で評価します。
    • 5段階目に到達することをゴールではなく、自分のレベルを理解して次にどこに向かいたいのかを知ることをゴールとします。
  • ステップ3:選択肢をブレインストームして、アクションを生み出す
    • 成長のための選択肢をブレインストームして、行動計画を練ります。
    • メンター、コーチ、同僚などと一緒に行うことがベストです。
  • ステップ4:検証、適応、反復
    • 各コンピテンシーのそれぞれのレベルの詳細は、振り返りを目的としたものであり、チェックリストではありません。
    • レベルによっては、実践者が100%達成できないものもあるかもしれませんし、自分や自分の状況にとって重要ではないものもあるかもしれません。『Agile Coaching Growth Wheel』のガイダンスを利用している内に、自分により合ったガイダンスが見つかるかもしれません。

『Agile Coaching Growth Wheel』をここまで読んだ所感

  • スクラムガイドに登場するような「バッグログリファインメント」や「レトロスペクティブ」といった用語が登場しない所に、最初は少しビックリしました。
    • いま冷静に考えみれば、スクラム開発はアジャイル開発の一つの手法でしかなく、『Agile Coaching Growth Wheel』はスクラムだけではなくアジャイル全般の話なので、スクラム開発の用語が登場しないのは当たり前ですね…。
  • アジャイルソフトウェア開発宣言』は簡潔な文書ですが、それを組織で実践させるには、『Agile Coaching Growth Wheel』にあるような9つのコンピテンシー領域の観点で高度にスキル開発を行う必要があり、それらのスキルを一通り達成するまでの道のりの長さを感じました。
  • 「奉仕」や「ファシリテーション」など『ScrumMasterWay(スクラムマスターの道)』にも登場する単語があり、『Agile Coaching Growth Wheel』は主にアジャイルコーチ向けだと思いつつも、スクラムマスターにも応用できそうな実感が持てました。
  • 今後別の記事でも触れますが、『Agile Coaching Growth Wheel』のスキルレベルの定義は定性的なため、『Agile Coaching Growth Wheel』で自分のスキルを自己評価するのは工夫が必要な気がしました。
    • 自己評価だけでなく同僚にも評価してもらうなどして定性的な評価を集めたうえで、自分のスキルレベルを判断したほうが良い気がしました。

おわりに

この記事では『Agile Coaching Growth Wheel』に記載されている、9つのコンピテンシー領域について簡単に箇条書きで紹介しつつ、自分の現時点での所感を述べさせていただきました。各コンピテンシー領域のより詳細な紹介ついては、後日、別の記事で行っていきます。

おまけの話

この記事を書いた時点では『Agile Coaching Growth Wheel』の日本語版は存在しないようでした。なので私は、原文のPDFをGoogle翻訳で機械翻訳したものを読みました。ただ、機械翻訳されたPDFでは文章の箇条書きや見出しなどの一部のスタイルが崩れていしまい、若干読みづらさがありました。なので、もしもGoogle翻訳を利用する場合は、原文のPDFと機械翻訳されたPDFの両方をPCの画面に開いて、原文で箇条書きの構成を把握しつつ、機械翻訳された日本語で内容を理解することをオススメします。

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