本屋さんを開催する技術(Rubyリリース30周年パーティー)と2025年のまとめ

技術イベントにおいて趣味で本屋をやっているささだです。
さて、レポート8回目です(過去の記録はこちらから → @. bookstore | @. bookstore site)。
今回は Rubyリリース30周年パーティー で出店させていただきました。
また、記事の最後に、2025年のまとめを書いておきました。
まずは数字のまとめ。
| 技術イベント | 日数 | 参加者数(だいたい) | 仕入れた点数 | 仕入れた冊数 | 売れた冊数 | 売れた冊数 / 人数 | 売れた冊数 / のべ人数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Kaigi on Rails 2024 | 2 | 600 | 16 | 65 | 65 | 0.11 | 0.05 |
| 東京Ruby会議12 | 1 | 300 | 40 | 99 | 66 | 0.22 | 0.22 |
| RubyKaigi 2025 | 3 | 1500 | 99 | 498 | 494 | 0.33 | 0.11 |
| 関西Ruby会議08 | 1 | 280 | 22 | 65 | 57 | 0.20 | 0.20 |
| SRE NEXT 2025 IN TOKYO | 2 | 600 | 30 | 145 | 141 | 0.24 | 0.12 |
| RubyKaigi 2025 follow up | 1 | 84 | 7 | 12 | 12 | 0.14 | 0.14 |
| Kaigi on Rails 2025 | 2 | 750 | 75 | 189 | 142 | 0.19 | 0.09 |
| Rubyリリース30周年パーティー | 1 | 132 | ? | ? | 9 | 0.07 | 0.07 |
仕入れが ? なのは、実は一冊も仕入れておらず、Kaigi on Rails 2025 で売れなかった在庫から、これはどうかな、という本を持っていったという次第でした(数えてもいない)。売れた冊数 / 人数 = 0.07 というのは、まぁ本を売るようなイベントでもないし、そんなもんだよね。
準備
というわけで、今回は準備なし。決まったのも一週間くらい前に、STORES ブース面積の面積があいてそうなので、「本屋置いていい?」「いいよ」という感じでした。決して STORES が業として本を売っていたわけではない(私はその日出勤をしていない)のです。
選書
選書は、当日朝、Kaigi on Rails 2025 で持ち帰った在庫から、これはどうかな、というものをピックアップして持っていきました。何冊だったのかな。よく見ていない。
備品
1年もたつと、「これを持っていけばいい」箱ができたので、それをポイっと持っていくだけでした。
そういえば、今回はブースを間借りして狭かったので、本を立てようってことで、ブックスタンドを駅前のセリアで買って持っていきました。実施中、そこそこ倒れるインシデントが。倒れないブックスタンドは、しかし、重いしなぁ。テープでとめるべき?
決済システム
今回も STORES 決済とレジを利用しました。無料プランなのでせっかく買ったバーコードスキャナが使えない。
Kaigi on Rails 2025 から設定を変更していなかったので、レシートに出た店名が「Kaigi on Rails 2025 店」のままで、数人に渡しちゃった。
そういえば、面白かったのは、私がスマホを決済端末の隣においておいたんですが、Suica 払いのお客さんのために Suica 支払い手続きを進めてたら、私のスマホが払っちゃったということ。残高不足で助かりました。
スタッフ
とくに募集もしていなかったんですが、ブースにいた hogelog さん、imaizumi さん、mame さんが手伝ってくれたような。ありがとうございました。
結果
開催の様子
売り上げ
- 書籍
- 仕入れた点数: ?冊
- 仕入れた冊数: ?冊
- 売れた冊数: 9冊
- 売り上げ合計: ¥34738
- 支出: ¥2,111
- 書籍仕入れ:¥0(在庫のみ)
- その他経費: ¥2,111
- うち、決済手数料: ¥1,061
- 収支: ¥32,627
Kaigi on Rails 2025 での赤字を回収した感じですかねぇ。
アンケート
小規模なのでアンケートはナシ。
今回の出店のまとめ
まずは(というには遅いんだけど)Ruby リリース 30 周年おめでとうございました。
今年は、パーティーで手持無沙汰になった方のために出展したのですが、場所が部屋の隅だったせいか、知り合いばかりがたむろってしまう感じになってしまって、当初目的が果たせたかは微妙でした。少しでもコミュニケーションを誘発できていたらいいんですが(手持無沙汰な知り合いが集まりやすい場所を作れたと言えばそうかもしれない)。
パーティーなのでお酒も入るのですが、それによる書籍の被害はなかったのでよかったです。みなさまのリテラシーが高い。
金銭的には、今年の赤字がだいぶ圧縮出来てよかったです。
運営的には、だいぶ慣れたので、トラブルがなければ負荷はだいぶ少ないなぁという感じです。今回は仕入れ交渉もなかったしね。
2025 年を振り返って
2024 年から趣味で始めた本屋さんですが、2025年は7回も出店させていただいたんですねえ。関係者の皆様(イベント運営者の皆様、出版社の皆様、弊書店を手伝ってくださった皆様)、本を買ってくださった皆様、立ち寄ってくださった皆様に感謝申し上げます。
- 2025/12/20 Rubyリリース30周年パーティー
- まとめ記事:この記事
- 2025/09/26~27 Kaigi on Rails 2025
- 2025/08/31 RubyKaigi 2025 follow up
- 2025/07/11~12 SRE NEXT 2025 IN TOKYO
- 2025/06/28 関西Ruby会議08
- まとめ記事:本屋さんを開催する技術(関西Ruby会議08)
- 2025/04/16-18 RubyKaigi 2025
- 2025/01/18 Tokyo RubyKaigi 12
- まとめ記事:本屋さんを開催する技術(その2)
いっぱいやったね。
動機のおさらい
この本屋出店のモチベーションは、いろいろあるのです。せっかくなのでまとめておきます。
- 技術イベントを盛り上げたい
- 本を眺めるのは楽しいのでコンテンツになる
- 技術イベントに本屋があると嬉しい
- コミュニケーションツールとして活用したい
- 本を介して会話を増やしたい
- 店員 <-> お客
- お客 <-> お客(こっちができるととても良い)
- 本を介して会話を増やしたい
- 本を眺めるのは楽しいのでコンテンツになる
- Ruby 関連書籍を増やしたい
- イベントでサイン会を気楽にやって「私も出したいな」という雰囲気を作りたい
- 会社のミッションが「Ruby の普及発展」なので、そういう意味でも本は大事
- 個人的なこと
- STORES のサービスを使ってみたい
- toC ビジネスを体験してみたい
- Ruby 関連以外のイベントにも行ってみたい
- お金が増えると嬉しい
できたか確認
これまでの結果を見ると、こんな感じでした。
- 技術イベントを盛り上げたい
- 本を眺めるのは楽しいのでコンテンツになる → なった
- コミュニケーションツールとして活用したい
- 本を介して会話を増やしたい
- 店員 <-> お客 → そこそこできたのではないか
- お客 <-> お客 → そこまでできていない気がする
- 本を介して会話を増やしたい
- Ruby 関連書籍を増やしたい → これをきっかけに、増えたのかなぁ?
- 個人的なこと
- STORES のサービスを使ってみたい → 使えた
- toC ビジネスを体験してみたい → できた
- Ruby 関連以外のイベントにも行ってみたい → SRE Next 2025 Tokyo に行けた
- お金が増えると嬉しい → 減った (*1)
*1: ちなみに、2025年全体で、¥6,425の「赤字」でした。来年は黒字化を目指したい。
一番大きい動機がコミュニケーションの誘発でした。こんなことができました。
- カリスマ店員の島田さんや出版社社長の高橋さん、元スーパー編集者の稲尾さんといった方々による supervise(本関係ない相談会みたいになっていたことも)
- サイン会開催による、著者 <-> 購入者の会話の誘発
- お友達同士(であろうお客様)による「この本いいんだよねー」「まじでー」などの会話の誘発
- ポップを書いてもらって、識者 -> 見た人へのメッセージ伝達
こういうのができないかな、と思っていて、できなかったことも結構ありました。
- 出版社 <-> お客さんとのコミュニケーション
- まぁ、出版社の皆様も暇じゃないよね
- ポスターをくれ、といって作ってくださったのは良かった
- 書きたい本、読みたい本を頂いた結果は出版社の皆様に送りましたが、さて何か響いただろうか?
- お客さん <-> お客さん(知らない人同士)のコミュニケーション
- まぁ、いきなり隣で知らない人に話しかけられても怖いかもしれないけど、書籍という一定のコンテキストを介していれば、何かしら喋れないかと思ったんですよね
- 知らないだけで、あったかもしれないけど
- 選書を介してのコミュニケーション
- なかなか、選書してくれる人を募っても、難しい
- by name で「頼む」というと、書いてくれる人は多い
アイディア
来年は、本屋をコミュニケーションツールにするような施策が、もっとできないかなぁ、と思っています。今考えているのは2つ。
- 棚主ならぬ「コーナー」主の募集
- 識者を募って、その識者に選書をお願いするコーナーをまとめるとどうかなぁ、という
- 私のコーナーなら言語処理系一般? 金子さんあたりに頼むとパーサーばっかりになるとか
- そういうコーナーに、主と、そのファンの交流ができる場が作れるとどうだろうか?
- まともにやろうとすると、面積が要ります
- 商品券
- 企業/イベント運営にイベント限定の商品券を買ってもらって、配布してもらう
- その商品券をネタに会話を増やしてもらう(「これをあげるからこの本を買っておきな」とか)。主にシニア <-> 若手の話のタネにならんかなと思っています
- ChatGPT 氏によると、割引は再販制度にひっかかるかもしれないが、商品券ならいいと言われたけど、どうなんだろうな?
その他検討事項
ほかの検討事項です。
- 結局、私一人で運営自体はしているので、運営自体が脆弱
- 私が風邪ひいたら終わりなのがねぇ
- 出店ごとにお手伝いを募って、そこは回っています。いつもお手伝い頂いてありがとうございます 🙏
- 報酬も出せないので、なかなか難しいところ
- 企画・運営からがっつりやりたい人がいたらお声掛けください(報酬は何も約束できないけど)
- 英語の本を RubyKaigi とかに出せないか探したけど、本当に方法が見つからないので、何か案があったら教えてください
- 出版社様とのやりとりは、すべてメール。データベースは Google spreadsheet という環境
- いやぁ、Rails アプリとかで管理できるようにしたらいいよね
- 今年の初めにアプリ作ろうかと思ったけどすぐに挫折しちゃった
- 業務知識も増えてきたので、再挑戦するのもありだろうか?
2025 年のまとめ
赤字が1万円以内に収まったので、無事年を越せそうです。やりたいことは、やれたこともあったし、やれていないこともありました。何はともあれ、大きなトラブルもなく実施できたことを、関係してくださった皆様に感謝申し上げます。
来年も続けられればと思っているので、今後ともよろしくお願いします。
どうぞよいお年をお迎えください。
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技術イベントでの本屋のご用がありましたら、よかったらお声掛けください(技術イベントで技術書の販売をしませんか? | @. bookstore)。まぁ、私がやる必要もないので、似たような試みがどんどん広がるといいと思っています。
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皆様の技術書を並べられるのを楽しみにしてます!
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