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Cursorのモデル選択UIをちゃんと理解する

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みなさん、Cursorのモデル選択UIって、ちゃんと使いこなせてますか?

僕は普段Cursorで開発しているんですが、入力欄の下にあるモデル選択のドロップダウン、使いはじめた頃はなんとなく雰囲気で選んでいました。

ただ、あらためて触ってみると、ここはけっこう「知らないと損する」UIだなと感じています。特に、モデル名の横の Edit から Context や推論まわりの設定まで細かく変えられることは、意外と知られていない気がしています。

この記事では、次の3つを順番に書いていきます。

  • MAX Mode / Use Multiple Models / Auto / Premium が、それぞれ何をしてくれるのか
  • モデル行の Edit から選べる、モデルごとの細かい設定の話
  • 僕自身のモデルの使い分け

Cursorの強みのひとつは、いろんな会社が作ったモデルを同じエディタの中で自然に切り替えられるところだと思っています。最後に、自分の日々の使い分けも軽く紹介します。

モデル選択のドロップダウン、まずは4つのオプションを押さえる

最初に、モデル一覧の上部にある4つのオプションから見ていきます。

MAX Mode

公式ドキュメントによると、MAX Modeコンテキストウィンドウを、そのモデルがサポートする最大まで拡張するモードです。コードベースをより深く読めるようになるので、大きなファイルや複雑なプロジェクトでも、より正確な編集がしやすくなるのがポイントです。

  • すべての会話で有効のままになるグローバル設定(チャット/エージェントパネルのモデルセレクターから切り替え)
  • ほぼ全てのモデルで利用できるが、デフォルトの約200kトークンを超えるコンテキストウィンドウを持つモデルで真価を発揮する
  • 一部のモデルはMax Mode専用で、選ぶと自動的に有効になる

一方で、使用量(コスト)への影響もしっかり書かれています。

  • 通常リクエストより1回あたりの使用量がかなり多くなることがある(モデルのAPIレートに基づくトークン課金)
  • 個人プラン(Pro / Pro+ / Ultra)ではAPIレートに20%の追加料金
  • 公式も、大きなコンテキストウィンドウの恩恵を受けられるタスクに限って選択的に使うことをすすめている

要するに、「デフォルトの200kを超えるコンテキストを本当に必要とする作業向けの強化オプション」 という位置づけです。僕自身も、普段の作業でずっとONにしておくというよりは、大きな情報量を読ませたい場面で有効化することが多いです。

Use Multiple Models

これは、同じタスクを複数モデルで並列に走らせるためのモード(best-of-N) です。

つまり、複数のモデルがそれぞれ独立して同じタスクに取り組み、お互いに相談したり協調したりするのではなく、別々に走った結果の中から一番よいものを選ぶ仕組みです。

UI上では、ONにするとモデル一覧の左にチェックボックスが出てきて、使いたいモデルを複数選べるようになります。たとえば Composer 2Opus 4.7GPT-5.4 を同時に選んでおけば、同じ依頼をそれぞれ別々に走らせて比較する、という使い方になります。

日常の実装はOFFで十分なことが多いですが、「このタスク、どのモデルが一番うまく解くか読みにくい」という場面ではかなり相性がよさそうです。そのぶん各モデルぶんの利用量は増えるので、常用というよりは難所で best-of-N を取りにいくためのスイッチとして使うのが良いと思います。

Auto(Efficiency)

公式ドキュメントによると、AutoCursor 側が「知能・コスト効率・信頼性のバランスに優れたモデル」を自動で選んでくれるモードで、日常的なタスク向けとはっきり位置づけられています。

  • モデルの選定自体を Cursor に任せられる
  • 日常的なコーディング作業に必要十分な品質を狙ってくれる

さらに、料金まわりもきちんと優遇されています。

  • AutoComposer 2 は同じAuto + Composer プールを使う
  • このプールは、日常的なエージェント型コーディングを低コストで回せるように設計されたプールで、特定モデル選択時に使われるAPIプールと比べて大幅に多くの利用枠が含まれている

つまり、ざっくり言えばAuto「迷ったらここ。利用枠もお財布にやさしい日常モード」 です。深く考えずに作業を進めたい日に向いていて、公式にも「日常的なタスクに適しています」と明記されているのが心強いところです。

Premium(Intelligence)

公式ドキュメントでは PremiumPremium ルーティングと呼ばれていて、Cursor が「最も高性能なモデル」を自動で選んでくれるモードです。高度で複雑なタスクに推奨されています。

  • Premium で呼ばれるモデルは、Cursor チームが内部ベンチマーク、評価、ユーザーからのフィードバックをもとに選定している
  • つまり、「そのとき一番当たりやすいと評価されているモデル」を Cursor 側でルーティングしてくれるイメージ

一方で、料金面はAutoと違う扱いになります。

  • Premium はAPIプール側の扱いで、選択されたモデルの API レートに応じて課金される
  • どのモデルが実際に使われたか・そのリクエストのコストは、Usage ページで確認できる

要するにAutoは「日常向けの、利用枠にやさしい入り口」、Premiumは「高難度タスク向けの、品質優先の入り口」、というすみ分けです。AutoPremium は「自分でモデルをピン留めする前のデフォルト」として使える2択なので、迷ったらこの2つを切り替えるだけでも体感がだいぶ変わります。

モデル行の Edit からモデルごとの設定を変える

ここがいちばん書きたかった話です。

モデル一覧を見ると、各モデル名の右側に 1M Medium のような短いラベルが付いています。一見するとただのラベルっぽいのですが、実はこれは 「いま選んでいるモデルの設定」を表しているラベル です。

そして、選択中のモデル行にだけ Edit ボタン(歯車アイコン)が表示されるのが大事なポイントです。ここを開くと、右側にサブメニューが出てきて、もう一段細かい設定ができます。

これ、ぱっと見だと気づきにくいと思います。

僕もしばらくは「モデルを選ぶだけの画面」だと思っていて、Edit の存在に気づいたのはだいぶ後でした。同じトラップを踏んでいる人、けっこういるんじゃないかなと思っています。

ここで大事なのは、Edit を押したときに出てくる項目はモデルごとに少し違うということです。なので「どのモデルでも同じ設定が出る」と思っていると、けっこう混乱します。

例1: Opus 4.7 の場合

手元のUIでは、Opus 4.7Edit を開くと次のような項目が出ていました。

  • OptionsThinking トグル
  • Context200K / 1M
  • EffortLow / Medium / High / Extra High / Max

ここで面白いのは、GPT-5.4 とは違って Reasoning ではなく Effort という名前になっていることです。さらに Thinking トグルも付いていて、「推論の深さ」を1つの軸だけで調整するというより、Thinking の ON/OFF と Effort の段階でチューニングする感じに見えます。

Context は見たままですが、200K1M の切り替えになっているので、長めのコードベース理解が必要かどうかで選ぶことになります。Effort は上げるほどじっくり考える方向、という理解で使うとしっくりきます。

例2: GPT-5.4 の場合

一方、GPT-5.4Edit は少し構成が違っていて、こちらは次のようになっていました。

  • Context272K / 1M
  • ReasoningNone / Low / Medium / High / Extra High
  • OptionsFast トグル

こちらはかなり分かりやすくて、Reasoning をどこまで上げるか をそのまま選べるUIです。None から始まっているので、定型作業なら軽く、設計や原因調査なら重く、というイメージで触れます。

また、Opus 4.7 と違って Thinking トグルや Effort ではなく、ReasoningFast で調整する形になっています。

共通して見ておくとよさそうなポイント

モデルごとに名称は違っても、実際に気にするポイントはだいたい次の2つです。

  • Context: 一度にどれだけ長い文脈を持たせるか
  • 推論まわりの設定: Reasoning / Effort / Thinking など、どれだけ深く考えさせるか

Context は大きいほど便利そうに見えますが、大きくするほど遅く・重くなりがちです。短い会話や単一ファイルの修正なら小さめでも十分ですし、リポジトリ横断の調査や長いログ整理のときだけ 1M に上げる、くらいがちょうどいいことが多いです。

推論まわりの設定も、上げれば常に勝ちというわけではありません。GPT-5.4 なら ReasoningOpus 4.7 なら EffortThinking を上げることで詰まりを突破できることはありますが、そのぶん待ち時間も伸びやすいです。

「モデルを変える前に Edit を触る」という選択肢が増える

Edit の存在に気づいてから変わったのは、「モデルを変える前に、今のモデルの設定を一段上げてみる」 という選択肢が増えたことです。

たとえば GPT-5.4 なら ReasoningMedium から High に、Opus 4.7 なら Effort を上げたり Thinking を有効にしたりするだけで、意外と通ることがあります。これは知っているだけで日々の作業がちょっと楽になる話だと思っています。

僕のモデル使い分け(あくまで個人の運用です)

ここからは完全に個人の使い分けです。参考程度に読んでもらえるとうれしいです。

Cursorの好きなところのひとつは、OpenAI、Anthropic、そしてCursor自前のモデルまで、同じエディタ体験の中で自然に行き来できるところです。シンプルですが、運用の自由度という意味ではかなり効いていると感じます。

Composer 2 — 基本これ(7〜8割)

日常の実装は、ほとんどComposer 2で回しています。

  • リファクタ、ちょっとしたバグ修正、テスト追加、軽い調査
  • とにかく速く、ツール利用もこなれていて、作業のリズムに合う

迷ったらComposer 2、というデフォルト枠です。体感、普段の作業の7〜8割はこれで進められています。

GPT-5.4 / Opus 4.7 — Composer 2で怪しくなってきたとき

Composer 2 で方針が定まらない、前提がズレている気がする、依存が複雑で説明が破綻してきた、といったときに昇格させる枠です。

「ちょっと詰まってきたな」というサインが出たら、まずこの2つのどちらかに切り替えます。

GPT-5.4 と Opus 4.7、どう使い分けている?

正直なところ自分の中でもうまく使い分けできていません
しかし、感覚的にはGPT-5.4の方が安定感のあるアウトプットを出してくれる気がするのでGPT-5.4を使うことが多いです。
まあでもどちらのモデルも普段のプロダクト開発を進めるには十分すぎるくらい賢いので、ここまできたらもう好きな方を使うでいいだろと思ってます!

まとめ

今回伝えたかったのは、ざっくり次の3点です。

  • MAX Mode / Use Multiple Models / Auto / Premium は、それぞれ意味のあるトグルとプリセット
  • モデル行の Edit から、モデルごとの細かい設定を変えられることは意外と知られていないので、覚えておくと詰まったときの手数が増える
  • 自分はComposer 2をデフォルトにして、怪しくなったら GPT-5.4 / Opus 4.7 に切り替える派。5.4とOpusの最適解はまだ探り中なので、同じ状況になったら両方試してみてほしい

Cursorのモデル選択UIは、ぱっと見は地味ですが、Edit の中まで覗きに行くと急に解像度が上がります。「最近 Composer 2 でなんとなくうまくいかないな」と感じている人ほど、モデルを変える前に一度 Edit の設定を見直してみるのがおすすめです。

触ってみると「あ、ここで効くのか」と分かる瞬間があるはずなので、ぜひ試してみてください。

株式会社ナレッジワーク

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