受託畑から初めて事業会社へ転職した1ヶ月の記録
はじめに
こんにちは!
ファインディエンジニア#3 AdventCalendar2025の20日目の記事になります。
2025年11月にファインディに入社し、受託会社から事業会社へ転職して約1ヶ月が経ちました。私は新卒からSIer、その後Web系受託会社と、社会人になってからずっと受託畑の人間でした。
この記事では、初めての事業会社で環境が変わって感じたことをありのまま書いてみようと思います。
事業会社で働いて感じたこと4つ💡
📍(1) エンジニア以外の人とともに働くということ

受託会社では、クライアントのエンジニア・PdM・デザイナーと要件をすり合わせすることが多く、プロダクトを作る人と一緒に働くことがメインでした。技術的な実装方法に議論が集中しやすい環境でした。
事業会社では、プロダクトを作る人とのやりとりはもちろん、セールス・カスタマーサクセス[1]・ユーザーサクセス[2]・マーケティングなどビジネスサイドの職種の方などプロダクトに携わる人とも連携して働く環境です。
まだ入社1ヶ月ということもあり、私自身はビジネスサイドの方と直接やりとりする機会は少ないのですが、周りのエンジニアを見ていると、日常的に様々な職種の方とコミュニケーションを取っています。
💬 この機能を実装することで、ビジネス的にどんな価値があるのですか?
こんな会話を時折耳にしました。受託会社では「何を作るか」は決まった状態で始まることが多かったのですが、事業会社では「なぜ作るのか」「どういう狙いがあるのか」を明確にしてから開発に入る文化があると感じました。
技術的な最適解だけでなく、ビジネス要件を意識しながら開発を進める必要があり、様々な職種の方と働くことで、プロダクト全体を俯瞰する視点がより一層求められ、 「エンジニアだからここは関係ない」 といった線引きがない環境だと感じました。
📍(2) 継続的な改善ができる開発サイクル

これは会社ごとの文化にもよりますが、事業会社ではコードを資産として育てていくためのサイクルが回りやすいと感じました。
受託開発では、どうしても「納期」と「要件」が最優先になります。「ここの実装だと将来的に拡張しづらいな...、でも今は動いているし、納品期限も迫っている...」という状況下で、やむを得ず技術的負債を残したままリリースせざるを得ない経験が私にもありました。「納品=ゴール」になりやすい構造上の難しさもあったと思います。
一方ファインディでも、常に100点満点のコードでリリースをしているわけではありません。機能開発(ガンガン開発するフェーズ)では、スピードを重視し、許容範囲内で負債を抱えながらリリースすることはあります。むしろスピードを重視する会社であれば、これは当然のトレードオフだと思います。
しかし、受託時代と大きく違うのは、自分たちで意図的に「負債を返済するターン」を作り出せることです。
ひと段落したタイミングでしっかりとリファクタリングを行ったり、テストコードを拡充したりする動きが自然と生まれています。「作りっぱなし」にならず、スピード感のある開発と内部品質の改善が良いバランスでサイクルとして回っているのが、持続可能な開発につながっていると感じました。
📍(3) 業界に対する理解

受託会社では、プロジェクトごとに色々な業界のシステムを開発していました。幅広い業界知識に触れられる面白さはありましたが、どうしても表面的な理解に留まってしまいがちでした。
事業会社では、一つの業界・ドメインに深く潜っていきます。ファインディの場合、エンジニア採用市場やHR Tech領域の知識が求められます。自分自身がエンジニアである分、エンジニアに対する解像度はある程度高いので、他の業界の事業会社と比べ、そこまで初めのハードルは高くなかったのかなと思います。「エンジニアがどんなことに困っているか」「どういう情報があれば転職を検討するか」といった点は、自分事として理解できる部分が多かったです。
もちろん、採用担当者側の視点や、特有の用語・慣習など、知らないことはまだまだたくさんあります。それでも、日々の業務の中で少しずつドメイン知識が蓄積され、「なぜこの機能が必要なのか」を考える必要があります。
エンジニアリングはあくまで手段であり、「この業界の、この課題を、技術で解決する」という実感が持てるのは、事業会社ならではの醍醐味だと感じています。
📍(4) ユーザーの声が近い

受託会社では、特にtoB向けのシステムだと、エンドユーザーの声がなかなか届きにくい環境でした。クライアント企業の担当者を通じて「ユーザーからこんな要望があったらしい」という伝聞情報が入ってくるような環境も少なくないと思います。(toC向けのサービスであれば、まだSNSなどを通じて反応を見ることもできました。)
事業会社では、ユーザーの声がダイレクトに聞こえてきます。ユーザーサクセスやカスタマーサクセスの方からSlackに「 💬 こんな機能欲しいのですが!」といったフィードバックがリアルタイムで流れてきます。
先日、要望に対応した機能をリリースした際、Slackでポジティブな反応をもらえた時は、素直に嬉しかったです。ユーザーからフィードバックをいただけるのは日々の業務のモチベーションにも直結するのでとてもありがたいです。
ユーザーとの距離が近いからこそ、「どうしたらもっと使いやすくなるか」「この機能で本当に課題が解決できているか」を自然と考えるようになりました。単に動くものを作るだけでなく、使う人のことを具体的にイメージしながら開発できるのは、大きなやりがいにつながっています。
さいごに
受託会社から事業会社への転職を経て1ヶ月。想像以上に環境や文化の違いがありました。
もちろん、エンジニアリング能力はどちらの環境でも必要不可欠です。しかし、受託会社では「技術力の高さ」「納期を守る力」「様々な技術への適応力」が特に重視されました。一方、事業会社では「ドメインへの理解」「ビジネス視点」「長期的な視点でプロダクトを育てる力」も同じくらい求められると感じています。
結局のところ、どちらが良い・悪いではなく、何をモチベーションとして働きたいかによって選択は変わってくると思います。この記事が、同じようにキャリアを考えている方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
Discussion