SREkaigi 参加してきた!

参加理由
トイルの削除や観測容易なシステムの作り方などのSRE的なプラクティスに興味があり参加しました。
また組織に知見を持ち帰って業務改善に活かしたいなという思いもあったので、今回はそういった視点で参加記を書きます。
生成AI時代にこそ求められるSRE
はじめに生成AIの開発フローへの利用について『使うか使わないかではなく、どのように使いこなすか』と話されていました。これと同じことをt_wadaさんがBurikaigiで話しており、最前線を走るエンジニアの見解は同じなんだと知りました。
裏付けとしてDORAの調査レポートにおいても調査対象の90%が業務で生成AIを活用しているとのこと。
DORAの中で生成AIは「組織の能力を増幅させるアンプ」と表現されており、生成AIによって組織の開発速度を向上するものの、生成された成果物の品質を担保するような体制が整ってない場合、システムの不安定さにつながると説明されていました。
そこでAI時代のSREの責務として、AIがSREのコンテキストを理解できるようにドキュメントを整備し、AIの膨大な変更による破壊を防ぐガードレールを作成すると解説していました。
発表ではコンテキスト、ガードレールの具体例を複数紹介していましたが、個人的には以下の二つから挑戦していきたいと考えました。
- コンテキスト:Everything as Code
- ソフトウェアに関わる全要素をプレーンテキストのコードとして定義し、バージョン管理する手法。設計背景や構築方法などが複数ツールに分散されていましたが、統一するための優先度や工数のハードルのため見送っている状態でした。ですがAI活用を促進できるというメリットがある為推し進めていきたいです。
- ガードレール:Policy as Code
- デプロイの自動化や生成AIを用いたIaC生成にはどちらもクオリティ面での不安があり私自身活用が出来てない状態でした。Policy as Codeを導入することでそういった要素を解消出来るのではないかと思った為導入していきたいです。
制約が導く迷わない設計 - 信頼性と運用性を両立するマイナンバー管理システムの実践
このLTではプロダクト固有の法令や技術スタック、チームの体制などの制約から設計を絞り込む手法について共有し、後半ではこの手法によって絞り込んだ選択肢から判断するためのプラクティスも紹介されていました。

登壇資料の21ページ
判断時だけでなく前後での取り組みを解説しており、特に設計判断後のADR("Any Decision Record":なんでも記録ドキュメント)は後任の判断力の育成にも繋がるとのことで印象に残りました
※ADRは一般的にはArchitecture Decision Recordの略ですが、Any Decision RecordはDress Codeのエンジニアチーム内特有のドキュメント手法
スライドの構成が綺麗で分かりやすかったです。今回のテーマである制約を用いた設計判断のためのフローを解説し、その後にフローに当てはめるようにケーススタディを解説していた為、所属する組織内に落とし込むイメージが掴みやすかったです。
登壇者の方にお話を聞くと、LT資料を作成する際にもADRを活用したようなので私も真似していこうと思いました
予期せぬコストの急増を障害のように扱う――「コスト版ポストモーテム」の導入とその後の改善
こちらのセッションでは「コスト版ポストモーテム」という新しい運用手法の導入について紹介していました。
参照されてないリソースのコストや不具合によって発生した従量課金サービスへの必要以上なアクセスから来るようなコスト増加を対象に、従来のポストモーテムのように原因分析や知見の共有を行う取り組みについて紹介されていました。
また、上記の取り組みの中でワークフローを整備しFinOpsチームがコスト増加の責任を持つことでリードタイムの短縮や開発チームの負荷軽減が挙げられていました。
明確な数値として改善結果が見えるという点からコスト最適化に興味があり、こちらのセッションを聞きました。スモールスタートとしてコスト可視化ツールを使えるようにし、コスト改善のログを残していきたいと感じました
感想
運用や実装などの技術的な実践知以外にも、組織へのSRE的な考えをどう浸透させるかについてが多く言及されていました。従来のインフラエンジニアとは違い、システムを運用することに加えてSRE的な文化醸成も役割なのだと分かりました。
上記に記載した以外にも、さまざまなフェーズでのSREの導入事例や業務の改善事例のセッションを聴くことができ、勉強になりました。その場で理解できなかった要素や知らない用語もあった為復習しつつ身につけていきます。
また、セッション間での休憩時間が15分と長めに取られていましたが、Ask the Speakerに行ったり、スポンサーブースにスタンプラリー&話を聞きに行ったりしてて途中のセッションでは集中力が切れてしまうことがありました、、、カンファレンスの難しいところですね
あとはO'Reillyがブース出店しており、全商品10%オフ、そして一万円以上の購入でシャツとトートバックが貰えるとの事で買っちゃいました。

ナレーションが杉田智和だったりオープニングがめっちゃ豪華だったのもテンション上がりました。
また来年も行きたいです。
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