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『ふしぎの海のナディア』でリスク管理の概要を理解する

に公開

こちらはアニメから得た学び Advent Calendar 2025の16日目の記事です。

また、エンジニアニメという「アニメから得た学び」について熱く語る勉強会で始めてLTした記念すべきネタでもあります。

エンジニアニメ Anthology Tech Book のSeason3 に寄稿出来るならもう少し深堀してみたいネタでもありますので、ここではライトな書きっぷりに留めておこうかと。。。

情報セキュリティにおけるの基本

「リスク管理」と聞くと、急に難しく感じる人も多いかもしれません。
ですが実は、私たちはアニメの物語を通して、かなり直感的に“リスク管理”を理解することができます。

今回は ふしぎの海のナディア を題材に、
情報セキュリティにおけるリスク管理の考え方を整理してみます。
※アニメ本編の話は公式サイトを参照してくださいw
上記に記載の通り、深堀する際にはその点も紹介していきたいと思います。


情報セキュリティとは何を守るものか

情報セキュリティとは、情報資産に対して次の3つの要素(CIA)を維持することです。

  • 機密性(Confidentiality):許可された人だけがアクセスできること
  • 完全性(Integrity):情報が改ざんされず、正確であること
  • 可用性(Availability):必要なときに使えること

近年では、これに加えて真正性・否認防止性・信頼性といった考え方も重要視されています


脅威・脆弱性・リスクの関係

リスクを語る前に、まずは用語を整理します。

脅威とは

組織が保有する情報資産に対して、害を及ぼす、または及ぼす可能性がある事象です。
地震や火災といった自然災害、マルウェアや不正アクセス、内部不正や操作ミスなどが該当します

脆弱性とは

脅威に対する防御が十分でない状態のことです。
ログ未取得、アクセス制御の不備、バックアップ未取得、教育未実施など、**「やっていないこと」**が多くの場合、脆弱性になります

リスクとは

リスクは 脅威 × 脆弱性 によって生じる不確実性です。
そして「影響度」と「発生可能性」の掛け算で評価されます


リスク管理の4つの選択肢

リスクに対する基本的な対応は、次の4つに分類されます。

  1. 回避:そもそも要件や設計を見直してリスクをなくす
  2. 保有:影響が小さいと判断し、あえて受け入れる
  3. 移転:SaaS利用や保険などで責任を移す
  4. 軽減:技術的・運用的対策でリスクを下げる

    まずリスクアセスメントを行い、どのリスクから・どの手段で対応するかを決めることが重要です

ナディアで考えるリスク管理

ここからは、ナディアのエピソードを例に考えてみます。

回避:撃たれる前に壊す

世界を恐怖に陥れた反射型衛星兵器。
撃たれる前に主砲で破壊する――これは典型的なリスク回避です。
設計段階で「危険な前提」を消すことは、セキュリティでも非常に有効です

保有:受け入れる判断

元は敵だったグランディス一家を、ノーチラス号の乗組員として受け入れる。
結果的には良い方向に転びましたが、これはリスクを理解した上で保有した判断と言えます

移転:意外と難しい

ナディアでは、うまく当てはまる「移転」のエピソードが見つかりません。
これは現実のセキュリティでも同じで、丸投げできるリスクは意外と少ないことを示しています

軽減:完全ではなくても意味がある

主砲が使えない状況で、バリアによって被害を抑える。
これはリスクをゼロにはできなくても、被害を小さくする軽減策の好例です


まとめ:まずは評価から始めよう

リスク管理は「全部防ぐ」ことではありません。

  • どんな脅威があるのか
  • どんな脆弱性を抱えているのか
  • どのリスクを、どの方法で扱うのか

これを整理し、順序を決めて対応することが重要です。

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