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RDS Proxy
RDS Proxy とは?
Amazon RDS Proxy(RDSプロキシ)は、「アプリケーションとデータベースの間に入って、接続をうまく管理してくれる仲介役」です。これを使うとアプリの動きが安定し、スケールしやすくなります。
使い方は、下記のようなイメージです。
接続の「プール」とは?
通常、アプリがデータベースにアクセスするたびに「新しい接続」を作る必要があります。でもこれが急に増えると、データベースがパンクする原因になります。
そこで RDS Proxy を使うと、一度作った接続をプール(貯めておく場所)に入れておき、再利用できるようになります。これにより、下記のようなメリットがあります。
- 毎回接続を作らなくて済む(CPU・メモリの節約)
- 接続の急増(サージ)にも耐えられる
- アプリのスケーラビリティが向上
障害に強くなる
RDS Proxy は、裏で「スタンバイ用のDB」への切り替えを自動で行えます。つまり、もし今使っているDBが落ちても、アプリ側は意識せずに接続を維持できます。結果として、システム全体の 耐障害性(フェイルオーバー対応力) が上がります。
安全な認証管理
RDS Proxy は、下記のような設定をすることができます。
- IAM(AWSの認証管理)を使った接続ができる
- 秘密情報(ユーザー名・パスワード)は Secrets Manager に安全に保存できる
これにより、セキュリティ面でも安心です。
接続のコントロールと保護
RDS Proxy は、接続が多すぎるときに、下記のような動きをします。
- アプリの接続リクエストの順番を管理
- スロットリング(意図的に遅らせる) して過負荷を防ぐ
- 一定の限界を超えたら接続を拒否して、DBを守る
これによって、予測不能なアクセスの急増にも柔軟に対応できます。
また、多くのアプリは、コードを変更しなくても RDS Proxy を使えるようになっています。RDS Proxy は、RDS の主要なバージョンと互換性があるので、導入もスムーズです。
まとめ
RDS Proxy のメリット | 説明 |
---|---|
✅ 接続の再利用 | 新しい接続を毎回作らずに済む |
✅ スケーラブル | 接続急増にも耐えやすい |
✅ 障害に強い | 自動でスタンバイDBに切り替え |
✅ 安全な認証管理 | IAMやSecrets Managerと連携 |
✅ アプリ変更不要 | そのまま導入できることが多い |
参考
Discussion