TypeScriptとReact/Next.jsでつくる実践Webアプリケーション開発を読んでの感想
はじめに
『TypeScriptとReact/Next.jsでつくる実践Webアプリケーション開発』を読み、各章ごとの感想をまとめました。
Next.jsとTypeScriptによるモダン開発
JavaScriptの歴史や進化の過程について解説されており、ReactやNext.jsが普及していった背景を知ることができました。また、なぜReactやNext.jsが選ばれるのか、そのメリットについても整理されていて理解しやすかったです。
コンテキストAPIやFluxを活用することで、propsのバケツリレーを回避できる点が示されており、重要なポイントを学ぶことができました。
TypeScriptの基礎
TypeScriptの基本的な内容がおさらいできる構成になっており、React/Next.jsの開発における型の重要性について再確認できました。
React/Next.jsの基礎
Reactの基本を振り返ることができるだけでなく、Next.jsの基礎的な部分も学ぶことができました。特に、SSR(Server Side Rendering)、SSG(Static Site Generation)、CSR(Client Side Rendering)、ISR(Incremental Static Regeneration)といったレンダリング手法について、図を交えてわかりやすく解説されていたのが良かったです。
コンポーネント開発
Atomic Designの概念について丁寧に解説されており、理解しやすかったです。また、コンポーネント開発を効率化するツールとしてStorybookが紹介されており、UIコンポーネントの管理やテストの重要性について学ぶことができました。
アプリケーション開発1-設計,環境設定
どのようなアプリを開発するのか、図を用いた説明があり、構成をイメージしながら読み進められる点が良かったです。ただし、書籍であるため仕方ない点ではありますが、情報が古いところは気になりました、利用するツールの公式ドキュメントを併せて確認しながら進めるのが良いと感じました。
また、Storybook、React Hook Form、SWR、React Content Loaderといったツールの便利さを実感できる内容になっており、実際の開発に活かせそうです。
アプリケーション開発2-実装
この章では、コードがメインになってくるため、サンプルコードをダウンロードして読むのが良いと感じました。紙面でコードを読むのは少し負担が大きいため、Webでコードが公開されている点は非常にありがたかったです。
デザイン面についても、実際のページイメージと併せてコンポーネントの実装が紹介されており、具体的なイメージを持ちやすかったです。
アプリケーション開発3-リリースと改善
デプロイ環境として、VercelやHerokuについて触れられており、実際にアプリを公開するまでの流れが分かりやすかったです。
また、アクセシビリティについての言及もあり、セマンティックなHTMLの活用、補助テキストの追加、WAI-ARIAの利用といったポイントが整理されていました。加えて、セキュリティに関する解説もあり、実際の開発において考慮すべきポイントを学べました。
総評
TypeScriptとReact/Next.jsを活用したモダンなWebアプリケーション開発について、全体的な流れを体系的に学べる内容になっていました。
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