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イチから理解するサーバーレスアプリ 〜AWSセミナー参加レポート〜

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はじめに

2025年3月13日、AWSが主催する「イチから理解するサーバーレスアプリ」というセミナーに参加しました。本記事では、その内容を振り返りつつ、サーバーレスアプリの基本概念や設計指針、最新技術についてまとめます。

サーバーレスとは?

サーバーレスの基本概念

  • サーバーレスとは、サーバーがないのではなく、サーバーの存在を意識せずに開発できるアーキテクチャ
  • 従来のアプリ設計では、Webサーバー・アプリケーションサーバー・データベースサーバーが必要だったが、サーバーレスではAPI Gateway、Lambda、DynamoDBに置き換えられる
  • やりたいことを主導で考えられるため、開発のスピードが向上

よく使われるユースケース

AWSでは、サーバーレスアーキテクチャのユースケースパターンを以下で公開しています。

サーバーレスアプリの特徴と設計指針

ビルディングブロックの考え方

  • サービスごとに分離し、それらを接続してシステム全体を作る「ビルディングブロック」の考え方
  • 接続方法のよくある構成:
    • 同期的なAPIコール(リクエスト・レスポンス型)
    • 非同期的なイベント駆動(メッセージキュー型)
  • 非同期イベントの特徴:
    • 疎結合なシステム構築が可能
    • 障害影響の局所化、新サービスの容易な追加
    • エンタープライズ企業でも非同期アーキテクチャが導入されている

同期と非同期の使い分け

  • API Gateway + Lambda の REST API だけでなく、イベント駆動・非同期パターンも重要
  • 非同期処理を活用すると、デプロイ依存関係を解消しやすくなる
  • 同期と非同期は排他的ではなく、適切に組み合わせて利用するのが理想的

ローカル環境・ローコード型のサーバーレス開発

サーバーレスアプリ開発のアプローチ

  • AWS SAM (Serverless Application Model) を使えば、サーバーレスアプリをまとめて定義・構築できる
  • AWS Infrastructure Composer を活用すれば、アプリケーション全体を可視化しながら設計できる
  • ローコード設計は、生産性向上やチーム間の意思疎通の円滑化に貢献

詳細な内容については、以下の記事も参考になります。

生成AIプロジェクト推進の課題とサーバーレスの役割

  • サーバーレス環境を活用することで、生成AIプロジェクトを小さく始め、素早く改善できる
  • Amazon Bedrock との連携やハルシネーション対策にもサーバーレスを活用
  • 生成AI × サーバーレスの組み合わせにより、新たな価値を創出

まとめ

サーバーレスアーキテクチャは、開発の柔軟性を高め、効率的なシステム設計を可能にします。特に、非同期処理の活用やローコードツールを取り入れることで、開発スピードを加速できるのが大きなメリットです。

本記事が、サーバーレスアプリの理解を深める一助になれば幸いです。引き続き、AWSの最新技術に注目しながら、実践を重ねていきたいと思います!

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