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visionOS 2の新機能:volumeBaseplateVisibilityで制御するボリュームの基盤表示

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はじめに

visionOS 2.0では、ボリュームの使いやすさを向上させる様々な機能が導入されました。その中でも今回は、volumeBaseplateVisibilityモディファイアに焦点を当てて解説記事を作成します。

ボリュームベースプレートとは

ボリュームベースプレートとは、ボリュームの「床」部分に表示される半透明のインジケーターです。ユーザがボリュームの下部を見たときやリサイズ操作時に表示され、ボリュームの境界を視覚的に認識しやすくする役割を果たします。

ボリュームベースプレートのイメージ図

球体の下に半透明の平面が表示されています。

使い方

volumeBaseplateVisibilityモディファイアを指定することで、ボリュームベースプレートの表示/非表示を制御できます。

実装例

WindowGroup() {
    Poker()
        .volumeBaseplateVisibility(.visible)
}
.windowStyle(.volumetric)

指定できる値

  • .automatic(デフォルト):常にベースプレートを表示します
  • .visible:常にベースプレートを表示します
    • ユーザがボリュームの下部を見たときやリサイズ操作時に表示されます。
  • .hidden:ベースプレートを完全に非表示にします
    • ボリューム下部には何も表示されません

どちらを使用すべきか?

どちらのベースプレート表示モードを選ぶべきかは、アプリケーションの性質によって異なります:

.automaticまたは.visibleが適している場合

  • ユーザーがボリュームの境界を認識する必要がある場合
  • リサイズ操作が頻繁に行われる可能性がある場合(ボリュームの境界がわかりやすくなるため)

.hiddenが適している場合

  • キャラクターや3Dモデルが空間に浮かんでいるように見せたい場合
  • 没入感を重視する体験
  • ベースプレートが視覚的に邪魔になる可能性がある場合
  • 芸術的な表現やクリーンなビジュアルを優先する場合

まとめ

volumeBaseplateVisibilityモディファイアは、ボリュームベースプレートの表示/非表示を制御できる便利な機能です。
アプリケーションの目的や表現したい世界観に合わせて、適切なベースプレート表示モードを選択することで、より洗練されたユーザ体験を提供できるでしょう。

参考資料

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