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クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)の初学
クリフトンストレングス(旧ストレングスファインダー)を実践してみたが、レポートを放置していたためあまり参考になっておらず。
たまたま認定コーチの方に教えてもらう機会があったため、その時のメモを整理。
理論の理解よりも実践ワークにて気づきを得られたので、1回腰を据えて向き合ってみると良い。
筆者は同僚と家族に対して実践してみたが、話すことで過去のエピソードとの強みの紐づけの解像度が上がった。
そもそも、才能とは?
Gallupの定義によれば、才能とは無意識に繰り返される思考・感情・行動のパターンである。
たとえば、
- 資料作成時にミスを極端に嫌って何度もチェックしてしまう
- メールの言い回しに自然と気を遣ってしまう
本人にとってはあまりにも“普通すぎて”意識していないこと。
だが、そこにこそあなたらしさが宿っている。
クリフトンストレングスの3ステップ活用
Gallupはこのツールを活用するために、以下の3ステップを推奨している。
1. 見極める(Name it)
- トップ5〜10の資質に関する説明文を読み、共感する箇所をハイライト
- 「これ、あるある!」で終わらせず、「なぜそう感じたのか」「どんな経験と結びつくか」を言語化
- 他者と話すことで、自分の見えていない面にも気づける
2. 明確にする(Claim it)
- 自分の資質が、過去のどんな経験と紐づいているかを振り返る
- 自分がどんなやり方・癖・成功パターンを持っていたかを整理
- 「腹落ち」することで、資質が単なる“説明文”から“実感”へ変わる
3. 狙う(Aim it)
- 現在のキャリアや目標、課題に対して、自分の才能をどう活かせるか戦略を立てる
- 才能は、「知っている」だけでは成果にならない。使ってこそ“強み”となる
「強みの影」への気づき
注意すべきは、成功を妨げるのはしばしば“自分の強み”であるという点。
- 最上志向が強すぎて完璧主義に陥る
- 共感性が高すぎて他者に引きずられる
- 慎重さが過剰になって意思決定が遅れる
これらは 「強みの過剰使用」=成功の妨げ になり得る。
だからこそ、強みを意識的に“調整”する感覚も必要なのだ。
実践ワーク:語って深める
ワーク構成
自分で話す
- ハイライトした説明文を元に、なぜ共感したのか、どんな経験と結びつくかを語る
フィードバックをもらう
- コーチ役が、話の中から「あなたらしさ」を言語化し、質問を投げかけてくれる
コーチ側の問いかけパターン例
クライアント側のポイント(あなたが話すとき)
ただ説明文を読むのではなく、どのように当てはまるか、実感とセットで語る
「わかる~!」ではなく、「だからこういう行動を私は自然に取ってしまう」というエピソードベースで話すのが鍵ね
コーチ側のポイント(聞く人の視点)
相手の資質そのものではなく、それが“どう現れているか”に着目
「そのときどんな顔してた?」「相手はどう反応してた?」といった感情や周囲の影響を引き出す問いかけが有効
レポートを読む前提知識
- レポートはパーソナライズされている:同じ資質でも人により内容が異なる
- 上位資質は“良くも悪くも”強く出る:盲点や過剰使用に注意
- 下位資質は“弱み”ではない:エネルギーを注いでいないだけ
実際に分析
とはいえ、各資質がどう作用しているのか?レポートを読む限りじゃ腹落ちしない部分もある。ChatGPTによろしくやってみると良い感じに分析してもらえた。
とりあえずレポートを読み込ませた結果を見るだけでも理解を深めやすい。
以下、筆者自身の素質にて出てきた結果を記載
🔝 上位10資質
順位 | 資質名 | 分類 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 調和性(Harmony) | 人間関係構築力 | 対立を避け、合意点を探る調停者。 |
2 | 競争性(Competition) | 影響力 | 勝利や成果にこだわる目標志向者。 |
3 | 原点思考(Context) | 戦略的思考力 | 歴史を通じて現在を理解する分析家。 |
4 | 自我(Significance) | 影響力 | 大きな影響を与えることを望む個人主義者。 |
5 | 指令性(Command) | 影響力 | 困難に立ち向かう決断者・主導者。 |
6 | 慎重さ(Deliberative) | 実行力 | リスクを読み、慎重に行動するリスクマネージャー。 |
7 | 着想(Ideation) | 戦略的思考力 | 創造的発想を生むアイデアの探究者。 |
8 | 自己確信(Self-Assurance) | 影響力 | 自分を信じて決断する内なる羅針盤の持ち主。 |
9 | アレンジ(Arranger) | 実行力 | 柔軟にリソースを整理する構成マスター。 |
10 | 責任感(Responsibility) | 実行力 | 約束を守る信頼の象徴。 |
🌟 強みの活かし方(上位資質を中心に)
💬 調和性 × 指令性
- 他者の意見を尊重しながらも、状況をコントロールするリーダー。
- 「静かなカリスマ性」を持つタイプ。
🥇 競争性 × 自我 × 自己確信
- 成果を出すことにこだわり、目標達成に向けてエネルギーを注ぐ。
- 勝利や影響力を通じて自己実現を図る傾向。
🧠 原点思考 × 着想
- 歴史的背景や蓄積された知識をもとに、創造的な未来像を構想。
- 知の系譜と直感の融合。
🛠 アレンジ × 慎重さ
- 複雑な状況でも混乱なく再構成できる構築型の柔軟性。
- リスクを最小限にしつつ、全体を最適化できる人。
⚠️ 盲点への注意
- 競争性が強すぎると、他者との比較に囚われやすく、摩擦が起きる可能性あり。
- 自我や自己確信の高さが、独善的に見えることも。
- 慎重さが強い場合、スピード感を損なう恐れがある。
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✅ 4つの対処ステップ:
- 把握する:自分の盲点を認識する
- 協力する:補完的な資質を持つ人とチームを組む
- 強みで補う:他の上位資質でカバーする
- 行動する:完璧を求めずまず踏み出す
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