PCでの地デジ録画の歴史
小生はだいぶ長いこと運用してるが、最近はハードディスクのみ搭載したレコーダも安価で売ってるし、専用機買った方がぶっちゃけ楽。
ハードウエア
2007年 USB2/PCIの時代
いずれも「TS抜き」黎明期を支えた名機だが、内蔵チューナーも少ないうえに、2020現時点ではより優れた製品も出てるため、これらをあえて選ぶ意味はあまりないと思われる。
- Friio - デジタルハイビジョンテレビアダプター 「フリーオ」
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PT1/PT2 共通目次
- 製造終了しており入手困難
- PCI接続であり、現行PCのほとんどでは、そのまま使えず PCe-PCIエクステンダーを経由する必要がある。
- 内部のチューナそれぞれに -10db 前後の感度のばらつきがあることがある。
- また分配器やブースターを経由して多数のアンテナ線を配線するため、非常に煩雑
USB3/PCIeの時代
PT2の後継のPT3も製造中止なため、事実上一択と言っていいだろう。
2018年 PLEX PX-Q1UD
raspberry pi 3/4を常任録画サーバに昇格させた立役者。
USB2/3に指すだけで、なんと4チャンネルチューナが使えるというお手軽製品。地デジしか撮らないのであれば十分に考慮に値する。
しかもアンテナケーブルも4チューナ/1本で済むため非常に配線が簡素になる。
USB3のバスパワーで完全に稼働する点も非常に実にお手軽。
いちおうACアダプターからの給電との併用でUSB2でも稼働するとあるが、小生の環境では3チューナしか認識しなかった。なのでUSB3+ACアダプターで運用している。
ubuntu18では、dvbドライバで実にあっさり認識する。(ファームウエア更新等の手順はここでは言及しない)
ソフトウエア
2011年辺り mirakurun以前
friioの衝撃の登場から、オープンソース界隈で、PC録画するものが出始めた。
当時の選択肢は
- epgrec系
- foltia
の事実上2択しかなく。またいずれも、perl/PHPのほぼ生のプログラムで、幾つか「設定ファイル」を手修正する必要があり、また録画処理は linux の cron/at に強く依存した処理もあるため、「設置が難しい」とも言われる所以であった。
2016年 mirakurun以降
5年前に登場したチューナサーバmirakurunは、PC録画業界に衝撃をもたらした。
Chinachu/Mirakurun: A Modern DTV Tuner Server Service for ISDB.
最も画期的なところは、ハードウエアの面倒な操作を完全に隠蔽し、TCP or unix-socketで簡単に地デジを受信できるようにしてしまったことだろう。 ものすごく雑に例えるなら、qiitaでおなじみのcurlで地デジを録画することすらできる。
また、日本の地デジのマルチチャンネルのストリーム分離機能を備えており、マルチチャンネル録画でハードウエアがそれぞれ個別に予約されてしまうことを防げるようになった。
そのお陰で近年ではEPGStationを筆頭として、洗練されたUIを備えるフロントエンドも出てきた。
mirakurun API互換
反面、nodejs自体がかなりCPU/メモリを食い、raspbery pi での運用の限界を狭めるため、その次善策として、mirakurun互換をrustで実装する人も現れた。
これよりに、mirakurun api が、「汎用テレビ受信サーバ API」として定着したと観ることもできる。
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