RESASアプリコンテストで入賞したアプリをGoogle データポータルに移行
RESASアプリコンテスト
2018年に開催されたRESASアプリコンテストにTake a Lookというアプリを開発して応募したところ、入賞することができました。
このアプリは将来推計人口から予測される地域の人口構成から、地域の未来のすがたをシミュレーションするアプリです。アプリはRuby on Railsで開発してHerokuで運用していたのですが、コンテスト後は特にアップデートをしていなかったこともあり、運用を停止していました。
移行のきっかけ
時間ができたらシステムを書き直して公開しようと思っていたのですが、そのまま時間が過ぎて忘れかけていたころ、関さんの以下のツイートを見かけました。
税金を可視化するシステムはシビックテックやオープンデータの概念が普及する過程で大きな話題になっていた象徴的なシステムで、そういったシステムの維持も関係者の努力の結果なのだなあと思いました。関さんのツイートを見て、私も頑張ってみようと思ってTake a Lookを書き直す作業を開始しました。
Google データポータルへの移行
コンテストに応募したときにはアプリはRuby on Railsで作り、グラフの表示にはHighchartsを利用していました。最初はRailsをアップデートとする方法や他のWebアプリケーションフレームワークで書き直す方法を検討したのですが、より簡単に移行するためにBIを利用することにしました。
Webアクセスが可能なBIとしていくつかのサービスを比較して、Google データポータルを利用することにしました。Google データポータルは2年ほど前に利用したことがあり、混合データの扱いが少し独特な印象でしたが、そういった部分に慣れていくためにもまた使ってみようと思いました。
データのアップデート
コンテストのときから3年ほど経過していることもあり、各種統計データのアップデートがありました。将来推計人口はデータをアップデートするだけでよかったのですが、消費動向のデータについては家計構造調査というものに変更されていました。家計構造調査は年齢の区分などの情報が拡充されていて、どこか別の機会でも利用していきたいと思います。
データソースの形式
Google データポータルでは様々なデータソースの形式をサポートしていますが、今回は運用コストをゼロにしたかったのでGoogle スプレッドシートを利用することにしました。pandasでエクセルファイルを作成してから、それをGoogle スプレッドシートとして保存することでデータ形式を変換しました。
Take a Look (Google データポータル版)
コンテスト時とまったく同じ機能ではないですが、当時のコンセプトを引き継いで統計データをアップデートしたダッシュボードを作成しました。
まとめ
RESASアプリコンテストで入賞したアプリをGoogle データポータルに移行して利用可能な状態にしました。データ分析やデータ可視化の結果を公開する方法として、今後もBIを活用していきたいと思います。
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