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引き継ぎに“深さ”と“広さ”があると気づいた話
本日、現職最終出社日でした。2025/7/1から新天地で働きます。
久しぶりに引き継ぎ業務というのをやってみて、改めて解像度が上がったので、今回はその気づきについてまとめます。
感じたのは、
- 引き継ぎは“深さ”と“広さ”という2軸で考えると整理しやすい。
- この観点で残存メンバーと期待値を擦り合わせると良さそう
という点。
引き継ぎの「深さ」:どこまで渡すか
下に行くほど、抽象的な仕事まで含めて引き継ぐことになります。
- HOW(やり方)だけを渡す:
- 例えば「システムの性能試験はこういった手順でやる」といった手順の話。
- 一番浅いレベル。最低限だが、これだけでは継続されにくい。
- WHY(なぜやるのか)まで渡す:
- 「なぜその手順で試験するのか」「結果はどんな判断材料として使われるのか」
- 業務の“目的”を共有することで、後任が納得して運用できるようになる。
- その業務を浸透させ、改善する責任まで渡す:
- 単に業務をやるだけでなく、「この業務の価値を他メンバーにも伝え、定着させる」「改善する」といった文化側面まで含む。
- ここまで引き継げると、“自分の不在後”にも強い。
引き継ぎの「広さ」:誰に渡すか
引き継ぐ先を絞るか、絞らずに属人化しない状態を目指すか。
- 特定の個人に引き継ぐ:
- いわゆる“後任”が決まっている場合。
- 属人的になりがちだが、スピーディー。
- 誰でもできるように整える:
- ドキュメント化・仕組み化により、誰が見ても再現できる状態に。
- 組織としての継続性が強くなる。
「深さ×広さ」のマトリクスで見る4象限
ChatGPTと一緒に言語化したら、こんな感じ。
HOWだけ | WHYまで | 浸透・文化まで | |
---|---|---|---|
個人向け | 手順メモや口頭で引き継ぎ | 1on1で背景まで説明 | メンター的立場を作る |
全体向け | 誰でも読める手順書 | 汎用的な目的付きドキュメント | 組織に浸透する文化設計 |
右や下に行けば行くほど、引き継ぎにかかるコストが多くなります。引き継ぎにかけられるコストと合わせて、どこを目指すかすり合わせるのがいいんだろうなと思います。
(文化設計とか退職の引き継ぎでやる話じゃねーだろ、、とは思う)
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