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AWS Hands-on for Beginners 手を動かしなら学ぶ Analytics サービス入門 | 学習記事
AWS Hands-on for Beginners
手を動かしながら学ぶ Analytics サービス入門【初心者向けデータ分析ハンズオンレポート】
AWS公式が提供する初心者向けイベント「AWS Hands-on for Beginners:Analytics サービス入門」は、クラウド上でのデータ分析を体験しながら学べる非常に実践的な内容でした。本記事では、イベントの内容をセッションごとに整理し、特に学びになった知識やポイントをまとめて紹介します。
このハンズオンで得られること
- データウェアハウスとは何かがわかる
- Amazon Redshiftでデータベースを作成し、SQLで分析ができるようになる
- Amazon QuickSightでデータをグラフやダッシュボードとして可視化できるようになる
AWSアカウントさえあれば、誰でも参加できるステップバイステップ形式です。
セッション1:データ分析の全体像を掴む
このセッションでは、「なぜ今データ分析なのか」「どういった流れで分析が進むのか」を学びます。
学びのポイントと知識展開
キーワード | 解説 |
---|---|
データ分析の流れ | 一般的に「収集 → 保管 → 分析 → 可視化 → 意思決定」のサイクルを持ちます。AWSではそれぞれに対応するサービスが用意されています。 |
データウェアハウス(DWH) | 分析専用に最適化されたデータベースのこと。トランザクション用のRDSと区別されます。 |
RedshiftとQuickSight | RedshiftはDWH、QuickSightはBIツール(Business Intelligence)で、組み合わせることで「見える分析」が可能に。 |
セッション2:Amazon Redshiftで分析基盤をつくる
Amazon Redshiftは、ペタバイト級のデータも高速に扱えるマネージドなデータウェアハウスサービスです。
実施内容
- クラスターの作成(数クリックで完了)
- ネットワーク・セキュリティグループの設定
学びのポイントと知識展開
キーワード | 解説 |
---|---|
クラスター | Redshiftでは「クラスター単位」でDBリソースを起動・管理します。 |
VPCとサブネット | クラウド上のネットワーク環境の単位。セキュアにDBを扱うには適切なネットワーク設定が必要です。 |
IAMロールの付与 | S3など他のAWSサービスと連携するための認可設定も必要です。 |
セッション3:データをロードしSQLで分析
RedshiftにCSVなどのデータをロードし、実際にSQLクエリで分析を行います。
学びのポイントと知識展開
キーワード | 解説 |
---|---|
COPYコマンド | S3など外部ソースからRedshiftへデータを一括読み込みできる強力なSQLコマンド。 |
テーブル定義 | スキーマ(列名・型)を正しく定義することで、後の分析や可視化が正確になります。 |
基本的な分析SQL | SELECT文、WHERE句、GROUP BY、ORDER BYなど、分析の基礎になるSQL構文を実践できます。 |
セッション4:Amazon QuickSightで可視化を体験
QuickSightは、AWSが提供するフルマネージドのBIツール。Redshiftと連携して、グラフやダッシュボードを作成します。
実施内容
- QuickSightアカウントの作成
- Redshiftとの接続設定
- ビジュアライズの作成(棒グラフ、折れ線グラフなど)
学びのポイントと知識展開
キーワード | 解説 |
---|---|
BIツール | Business Intelligenceツール。データから「意味のあるグラフ」を作成し、直感的に状況を把握するためのツール。 |
SPICEエンジン | QuickSightのインメモリエンジン。大量のデータでも軽快に動作します。 |
ダッシュボード | 関係者と共有できるビジュアライズの集合体。ビジネスの可視化に貢献します。 |
セッション5:振り返りと次のステップ
最後に、使用したAWSリソースの削除を行い、不要な課金を防止します。また、今後の学習ステップも紹介されます。
今後の学習でおすすめのAWSサービス
サービス | 説明 |
---|---|
Amazon Athena | S3上のファイルに対してSQLクエリを投げて分析できるサーバーレスサービス。 |
AWS Glue | データの変換・クレンジングなどETL処理を自動化するサービス。 |
Amazon OpenSearch Service | ログ分析やテキスト検索を得意とする検索エンジン。 |
実際に体験して感じたこと
- SQL初心者でも手順通りに実行できるよう丁寧に構成されている
- S3やIAMなどの周辺知識も実務で必要とされる内容が出てくる
- QuickSightで自分のデータを可視化すると「データ分析って面白い」と実感できる
まとめ
このハンズオンは、単なるサービス紹介ではなく「分析を体験する」ことが目的です。
AWSアカウントを持っていれば、誰でも始められ、学びの幅が広がります。
- データをどう集め、どう可視化し、どう判断につなげるのか
- それをAWSでどう実現できるのか
これらの基礎を、実際に手を動かしながら学べる非常に貴重なイベントでした。
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