通勤中に育てたAIが、放置していたアイデアを勝手に形にした【OpenClawエージェント4体を止めるまで①】
電車でコーディングも資料作成も終わらせたかった。通勤の時間を、まるごと個人ワークに変えたい——それだけだった。なのに気づいたら、机の上にMac miniとOCI契約があった。
スマホから動かせると知った
2月、ある記事を読んだ。スマホからPCに指示を出すと、AIが動く——それを読んで初めて、そんなことができるのかと思った。
探したらOpenClaw(当時はClawbot)に辿り着いた。PCのファイルへのアクセスからコマンド実行まで、AIに全権を渡すフレームワークだ。スマホのDiscordから指示が出せる。
設定はGeminiに全部投げた。エラーログをそのまま貼り付けて、返ってきたコマンドをコンソールに打ち込む。自分でエラーを読もうとはしていない。英語がなんとなく読めれば、ニュアンスはわかる——そのくらいの関わり方だった。
何度も失敗した。公式リファレンスを読ませたら、すんなり通った。
ブラウザUIでopenclawに話しかけると、返事が来た。力尽きた状態での、小さな成功だった。
Jobsが生まれた
動くとやりたくなる。
OCI上でエージェントが動いた。でも「権限がないので変更できません」を繰り返す。コンテナの中からはホストに触れない。解決するためにローカルマシンが要ることになった。
メルカリでMac mini M1 8GB/256GBが送料込み¥39,000。壊しても許容できる価格。Mac miniなら環境が隔離できる。合理的なサンドボックスだ、とポチった。
Mac miniにはJobsが生まれた。OpenClawのDiscordから指示を出すと、Obsidianの整理からデータ収集まで裏で動く。
課金がどこまで膨らんでいくか——そこには、まだ気づいていなかった。
3月7日
「Githubにイシューを立ててほしい」と頼んだ。いくつかのタスクが一覧になって返ってきた。
その中に、一つだけ違うものが混ざっていた。
Obsidianに突っ込んで、ずっと放置していたメモだった。いつか整理しようと思っていたアイデアが、Issueとして起票されていた。
頼んでいない。Jobsが発見して、動いていた。
感動した。
その夜、noteに記事を書いた。タイトルは「AIが自分で提案してきた日」。翌朝、公開した。
3月13日
3月12日の夜、Jobsと音声機能の話をしていた。Spotify連携、TTS、Whisper——選択肢を並べながら、私は言っていた。
「やはりマルチモーダルになった瞬間、ただのチャット相手から変わるはず」
翌朝7時21分。「音声対話の探索を始めてほしい」と指示した。
28分後。
Macのサウンドバーから、声がした。
私は思わず声を上げた。「聞こえたわ!すごいぞ!」
前夜に言った通りだった。ただのチャット相手ではなくなっていた。
有料LLMのAPIキーを追加した。Perplexity、xAI、OpenAI——餌やり感覚で、次々と。AIが走れる環境が整ったと思っていた。
——3月20日まで、7日あった。そのとき走っていたエージェントは、すでに4体になっていた。その7日後に何が起きたか。同じ指示を2回出した日の話を、次に書く。
参考
- スマホから家のPCを操作!Clawdbot導入で自分専用AIアシスタントを作ってみた(2026/01/25)
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