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マネージャーが安心して休めるチームは強い─自走できるチームのつくり方

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はじめに

システム開発は多くの場合、チームで進められます。
その中で「良いチーム」とは何か、私はそれを「自走できるチーム」と捉えています。

本記事では、そう考えるに至った背景や、「自走できるチーム」とはどんな状態か、実体験を交えながらお話しします。

自走できるチームが必要な理由

チームのミッションは「成果を出し続けること」。
ただし、メンバーの知識や経験はバラバラで、認識のズレや情報の偏りが起こりやすいものです。

マネージャーがそれをすべて吸収・調整し続けるのは現実的ではありません。
理想は、チーム全体が相互に情報をやりとりし、不均衡を自ら解消できる状態
つまり、マネージャーが介在せずとも前に進めるチームこそ「自走できるチーム」です。

「自走できるチーム」の定義

私はメンバーによくこう伝えています。
「マネージャーはメンバーのヒモである」と。

マネージャーの役割は、メンバーがタスクに集中できる環境を整えること。
そのうえで、「一人称は“我々”」という意識を持ち、個人ではなくチーム全体として成果を出すことを美徳としています。

マネージャーは、プロダクトに関わる判断が必要なポイントに絞って関与します。
設計や実装については能動的に口出しはせず、必要な時に相談に乗るスタンスを取っています。

極端に言えば、マネージャーが安心して休めるチームが“自走している”状態と言えるかもしれません。

なぜそれを目指すのか

プロダクトが成長すれば、メンバーは増えていきます。
すべてをマネージャーが細かく見るのは物理的に不可能で、メンバー同士で支援し合える仕組みが必要です。

これは自然と“メンター”が複数存在する状態と同じで、チーム規模が大きくなっても安定して運営が可能です。

また、適切にチームを運営できるマネージャーは実は少数です。
プレイヤーとしては優秀でも、マネージャーとしては未知数というケースは多く、さらに優秀な人ほど別の役割へ引き抜かれていきます。

これは、「ピーターの法則」Wikipedia)としても知られています。

  1. 能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
  2. 時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
  3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。

マネージャーの能力に強く依存するより、チームとしての自助努力ができる状態を目指す方が、持続可能性が高いと私は考えています。

自走に向けた鍵

自走できるチームを作る上で重要なのは、 「心理的安全性」と「モチベーションマネジメント」 です。

安心して発言や相談ができる環境を保ちつつ、チームとして成果に向かって高いモチベーションを持てる状態が必要です。

構成メンバーがある程度経験者であれば意識づけで回ることもありますが、ジュニア層がいる場合は、相互支援の輪に自然と混ざれるようなトレーニングも必要になります。

おわりに

なぜ「自走できるチーム」を目指しているのか、その理由が少しでも伝われば嬉しいです。
今後は、具体的な施策や実践例についても紹介していく予定です。

ちなみにこの記事の校正はAIにお願いしています。情熱に任せて書きまくってしまいましたが5分程度で読めるように短くしてもらいました。最近のAIって、本当に優秀ですよね。

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