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プロダクトマネージャーのしごとを読んだ感想

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読もうと思ったきっかけ

これまでシステム開発の現場でPLやPMを何年か経験して、プロダクトマネジメントというものを始めた頃、何か問題が発生すると原因が何があってもプロダクトマネージャー(私)のせいだ!と騒がれることがあり、本当に気が滅入っていた。

しかも刺してくる人数が多すぎる。直属の上司、関係部署の担当者、役員たち、開発ベンダーたち、、、私は世界で一人、孤独にこのプロダクトを育てないといけないのか、なんて思っていた。

昔から実践されているプロジェクトマネジメントとプロダクトマネジメントは違うものだなと感じているとき、タイトルに惹かれて読んでみたのが「プロダクトマネージャーのしごと」

感想

読んでみて一番納得したのは

終わらせる必要があれば、それがあなたの仕事である
どんなことでも

というフレーズ。

なんでもかんでも背負わないといけないことに重圧を感じつつ、でも、「プロダクトマネージャーってそういう役割だよね」となんとなく感じていたので、このフレーズを読んで自分の感覚は正しかったんだと思った。そして、せっかくプロダクトマネージャーという役割を割り当ててもらっているので、問題が発生したら落ち着いてどう解決するか考えられるようになりたいを思った。

一人では解決できないことも多いので、関係者である各分野(会社では各業務)の専門家に助けてもらう機会は多くなると思うので、専門家たちの仕事に対して

心からの興味を持つ

これは本当に重要なことだと思った。

そして後もう一つ。

気に入らない答えでも、答えは答え

会社の中でプロダクトマネージャーをやっていると、特に偉い人から「あれやれ」「これやれ」と後出しされることもある。自分の知らない情報や制約を突然持ち出されると本当に残念な気持ちになってモチベーションが下がることもあるが、答えが出てしまったら気に入らなくても受け入れるしかない。

プロダクトを育てていくために、プロダクトに一番こだわりを持ってやっているからこそムッとしてしまうシチュエーションではあるが、会社が決めたことなら仕方がないとか言ってムッとした気持ちを抑え込んでいたが、そもそも答えは答えなので私が嫌な気持ちになる必要はないのだ。答えは答え、受け入れるしかないと思える方が精神衛生上良い気もする。

日々プロダクトの改善を考え続けていると、非常に孤独を感じることがある。会社のなかでプロダクトマネージャーという役割を任されたところで自分一人で決められることは少ないし(強い権限はない)、何をする役割なのかクリアにイメージできていなかったからこそ、目の前で起こっている問題を一つ一つ潰すように働いていたが、そのように何でもやるのがプロダクトマネージャーであるということが断言されていて、私の仕事でない仕事はないんだなと腹をくくれる本だった。

この本に出会えてよかった。

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