🔍

GA4でサイト内検索クエリを確認する

に公開

はじめに

サイト内検索は、ユーザーがどんな情報をサイトで求めているかを知るための貴重なデータです。

ユーザーがどんなキーワードで検索しているかを知ることで、コンテンツの改善やサイト構造の最適化のヒントを得ることができます。

この記事では、GA4(Google Analytics 4)でサイト内検索クエリを確認するための設定方法と確認手順を解説します。

GA4のサイト内検索の仕組み

GA4では、特定の「クエリパラメータ」が使用されたときに、サイト内検索として認識します。デフォルトで認識されるパラメータは以下の5つです。

  • q
  • s
  • search
  • query
  • keyword

例えば、URLが https://example.com/?s=検索ワード のような形式になっている場合、GA4は自動的にサイト内検索として認識し、「検索ワード」をサイト内検索クエリとして記録します。

サイト内検索の設定確認と追加設定

Step 1: 現在の検索パラメータを確認する

まず、自分のサイトで実際に検索を行い、URLにどのパラメータが使われているか確認しましょう。

サイト種別 検索パラメータ 対応
WordPress /?s=検索ワード デフォルトでカバーされています
Shopify /search?q=検索ワード デフォルトでカバーされています
カラーミーショップ /?keyword=検索ワード デフォルトでカバーされています
futureshop /search?keyword=検索ワード デフォルトでカバーされています
makeshop /search?search_keyword=検索ワード 追加の設定が必要です

Step 2: 拡張計測機能をオンにして、カスタムパラメータの追加(必要な場合のみ)

「拡張計測機能」の「サイト内検索」を有効にします。
もし使用しているパラメータがデフォルトの5つに含まれていない場合は、以下の⑥の手順で追加設定を行います。
パラメータがデフォルトで対応している場合は⑤まで進んで「サイト内検索」のトグルスイッチが恩になっているかを確認してください。

  1. GA4の管理画面左下の「管理」(歯車アイコン)をクリック
  2. 「データの収集と修正」セクションの「データストリーム」を選択
  3. 該当するウェブデータストリームをクリック
  4. 「拡張計測機能」セクションの歯車アイコンをクリック
  5. 「サイト内検索」のトグルスイッチをオンにして、詳細設定を表示
  6. 「サイト内検索クエリパラメータ」に使用しているパラメータを追加

    現在の設定(例: q,s,search,query,keyword)の後ろにカンマを付けて、自分のサイトで使用しているパラメータを追加します。

サイト内検索クエリを確認する方法

リアルタイムレポートで確認

設定ができたら、確認してみましょう。

  1. GA4のホーム画面から「レポート」→「リアルタイムの概要」をクリック
  2. 「イベント」セクションで「view_search_results」を確認
  3. 「view_search_results」の「search_term」を確認
  4. 検索クエリが表示されていることを確認

探索レポートで詳細分析

探索レポートで詳細なデータを確認しましょう。

  1. GA4の左側メニューから「探索」→「自由形式レポート」をクリック
  2. ディメンションの「+」をクリック
  3. ディメンションの選択で「検索キーワード」を追加
  4. 行で「検索キーワード」を選択
  5. 指標に「イベント数」や「総ユーザー数」などを追加し、値に選択

イベントレポートで確認

イベントレポートの確認方法は、リアルタイムレポートのときと同じです。

  1. 「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」を選択
  2. 「view_search_results」イベントをクリック
  3. パラメータタブで「search_term」を確認

活用方法

サイト内検索クエリの情報があると、

  • コンテンツの不足を発見: 頻繁に検索されるキーワードは、ユーザーが求めているのにサイト上で見つけられていない情報を示している可能性。
  • ナビゲーションの改善: よく検索されるコンテンツは、より見つけやすい場所に配置する、「よく検索されているワード」のようなコンテンツも考えられます。
  • 新規コンテンツのアイデア: 検索クエリから新しい記事やページのアイデアを創出する。
  • 用語の統一: ユーザーが使う言葉と、サイト上で使用している言葉にズレがないか確認できます。

まとめ

GA4でサイト内検索クエリを確認するのは、サイト改善のための貴重なインサイトを得る簡単な方法です。定期的にクエリを確認し、ユーザーニーズの把握をしていきましょう。


参考リンク

Discussion