【Deep Research × Zotero】NotebookLMのソース用PDF集を効率的に収集&文献管理
はじめに
大学のレポート課題が出たときや、仕事で全く知らない専門分野について短期間である程度その分野について知りたい時、どうしていますか?Google Geminiなどの Deep Research に「○○について最新動向を調査して」と投げ、概要を理解するとともにNotebookLMで自分の知らない分野に特化したAIを作りたいですよね。音声解説や暗記用のフラッシュカードを作ってくれるので、重宝します。しかし、ソースとなるPDF集を集めるのはやや面倒です。NotebookLMで質の高いアウトプット(音声やテスト)を作るには、AIが生成した要約テキストではなく、「一次情報(論文PDFの実体)」を読み込ませたいところです。しかし、これを何も考えずに実行しようとすると
- Deep Researchのレポートにある参考文献リンクをクリック
- 出版社のサイトに飛んで、時には大学の認証を通してPDFをダウンロード
- Notebook LMにアップロード
- これを繰り返す
これを数十本分の文献に対して行うのはかなり面倒です。Notebook LMからDeep researchを行うこともできますが、Gemini proやChatGPTでDeep researchをした方が良いレポートを書いてくれる気がします。
できること
ZoteroをPDFの一括ダウンロードツールとして使うことで、Notebook LMのソース用PDFを一気に集めることができます。
- Deep Research: プロンプトで「DOIリスト」を出力させる。
- Zotero: DOIを一括登録し、入手可能なPDFを一気に取得。
- Local Folder: Zoteroから一括でPDFを移動。
- NotebookLM: ローカルのフォルダからファイルをまとめてアップロード。
これだけで、一次情報(Full PDF)に基づいた特化型AIが完成します。加えて、文献管理も完成し、なお、Zoteroを経由する利点はPDFを取得できることだけではありません。DOIをZoteroに登録した時点で、文献メタデータとともにBibTeX(あるいはbiblatex)形式の引用情報が自動的に生成されます。
そのため、NotebookLMで論文内容を理解した直後に、Zoteroから書き出した .bib ファイルをLaTeX文書に読み込むことで、本文中では \cite{} を用いて即座に引用が可能になります。
実際の流れ
1. Deep researchで「DOIリスト」を出力
このようなプロンプトでDeep researchを行います。GeminiはNotebook LMと同一アカウントで行えるので、Geminiを使用しています。
〇〇について調べてください。歴史的な経緯から最新の研究までをできる限り広く深く調べてください。
できる限り学術論文から情報を取得してください。
参考文献のリンクをページ末尾に追加するのに加えて、以下のようなルールでDOIのリストを生成してください。
1. **DOI(Digital Object Identifier)のみを出力してください。
2. 論文タイトル、著者名、要約などの付加情報は**一切不要**です。
3. 箇条書きの記号(・、*、-)や、番号(1.、2.)は**絶対につけないでください**。
4. Markdownのコードブロックに入れず、**プレーンテキスト**で出力してください。
5. **純粋に1行につき1つのID/URL**となるように改行してください。
出力例:
10.1038/s41586-023-00000-x
10.1126/science.ade0000
https://arxiv.org/abs/2301.00000
10.1073/pnas.2210000120
出力されたレポートの末尾に、出力例のようにDOIがズラッと並べば成功です。これをまとめてコピーします。
2. Zoteroから一括でPDFと文献情報を取得
Zoteroに新規ライブラリを作成します。
Zoteroのツールバーにある識別子からアイテムを追加をクリック。(🪄のようなマーク)入力欄に、さっきコピーしたDOIリスト(改行区切りでOK)をそのままペーストします。Enterを押すと、ライブラリに文献情報のメタデータが一気に自動で登録され、PDFも(公開されていれば)自動で追加されます。

3. PDFを全選択
画面上部の全フィールドとタグでPDFなどと検索すると、内蔵されたPDFファイルが展開されます。どれか一つのPDFファイルをクリックして全選択(Ctrl + A/Cmd + A)すると、以下のようにPDFファイルが選択されます。

4. ローカルフォルダにダウンロード
全選択したPDFファイルをローカルの適当なフォルダにダウンロードし、これをNotebook LMにアップロードすれば完成です。Zoteroで選択したものを直接Notebook LMにアップロードすることはできないようです。詳しい方がいれば教えていただけると幸いです。
まとめ・感想
Zoteroを経由すれば、Notebook LM用のソースをすぐに取得できるのに加えて、その文献のメタデータも取得できるので、研究を行う方にも有用なのではないかと思います。
NotebookLM単体のDeep Researchは「読む」工程を強力に支援しますが、Zoteroを挟むことで「読む・考える・書く」という研究プロセス全体が一つの流れとして統合されます。AIによる理解と、LaTeXによる執筆・引用管理が自然に接続される点は、このワークフローの大きな利点です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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