Google PageSpeed Insightsでスコア95以上を達成するまでにやったこと
最初にウェブツールを作り始めたとき、Google PageSpeed Insightsのスコアなんてそこまで気にしていませんでした。でも、ある日ふとテストしてみたら、モバイルのスコアが60点台。
これはまずいと思い、本格的にパフォーマンス改善に取り組むことにしました。
結果として、今ではモバイル・デスクトップの両方で95点以上をキープしています。
この記事では、実際に行ったステップを詳しく紹介します。特別なことはしていません。WordPress、WP Rocket、Cloudflare、Kadenceテーマなどを使って、誰でもできることばかりです。
🔧 最初の状態(最適化前)
当初の構成はこんな感じでした:
WordPress + Kadenceテーマ
画像はJPEGやPNGのまま
JavaScriptでツールを実装
プラグインがいくつか(キャッシュなし)
この状態でのスコアは、モバイルが約60点。体感的にも重く感じました。
🛠️ 実際にやった最適化ステップ
- 💡 不要なものを徹底的に削除
まずは不要なものを削除:
使っていないプラグイン
外部フォントやアイコン(Font Awesomeなど)
無意味なアニメーションやスクリプト
代わりに、必要最低限のバニラJS(純粋なJavaScript)とCSSで構成するようにしました。
- ⚡ WP Rocketの導入
WordPress用の高速化プラグイン「WP Rocket」を導入しました。これは非常に効果的です:
ページキャッシュの有効化
JavaScriptの遅延読み込み(ユーザー操作まで)
CSS・JSの圧縮と結合
画像とiframeの遅延読み込み(Lazy Load)
preloadやpreconnectの最適化
結果、1.5秒以上の読み込み時間短縮につながりました。
- 🌐 Cloudflare + ページルール設定
Cloudflareも大きな助けになりました。ただし、適切に設定する必要があります。
📋 ページルールの例:
→ キャッシュ対象:すべて(Cache Everything)
→ エッジキャッシュTTL:1ヶ月
→ ブラウザキャッシュ:既存のヘッダーを尊重
その他の設定:
Brotli圧縮:オン ✅
自動ミニファイ:HTML/CSS/JS ✅
Rocket Loader:オフ(JSツールで不具合が出たため)
- 🖼️ WebP画像への変換
画像はすべてWebP形式に変更しました。JPEGやPNGよりも軽量で、表示も高速です。
使ったツール:
Squoosh(手動変換)
またはWordPressプラグインで自動変換(例:Imagify)
結果、画像サイズが400KB → 60KBに削減され、特にモバイルでの読み込みが大幅に改善しました。
- 🎨 Kadenceテーマの選定
テーマはKadenceを使用しています。見た目も良く、パフォーマンスも非常に軽量(CSSは50KB未満)。
SEOスキーマ内蔵
無駄なコードが少ない
WP RocketやWebPとの相性も◎
- 📄 クリティカルCSSのインライン化 + 遅延読み込み
WP Rocketの設定と少しの手作業で、次のことを実現:
最初に表示される部分のCSSだけをインライン化
それ以外のCSSは非同期で読み込み
HTML側の記述例:
html
Copy
Edit
<link rel="stylesheet" href="style.css" media="print" onload="this.media='all'">
これにより、レンダリングブロックを回避し、**FCP(First Contentful Paint)**が改善されました。
- 📱 実機 + モバイルネットワークでテスト
最適化後、以下の方法で検証:
ChromeのDevTools(モバイル + 4Gシミュレーション)
スマホの実機(3G環境でテスト)
Google PageSpeed Insights & Core Web Vitals
一時的に高得点でも、安定して速いかを何度もテストしました。
最終スコア(Lighthouse結果)
指標 モバイル デスクトップ
パフォーマンス 99 100
アクセシビリティ 99 100
ベストプラクティス 99 100
SEO 92 92
💭 学んだこと・感じたこと
フレームワークなしでも、しっかり最適化すれば十分速くなる
WP RocketとCloudflareの組み合わせは非常に強力(設定が重要)
高スコア=検索順位アップ、離脱率ダウン、ユーザー満足度アップ
最後に:速度は正義
ウェブツールやWebアプリを開発している方へ。
高速化は開発の最後ではなく、最初から意識すべきテーマです。
無駄を削る
軽いテーマを選ぶ
キャッシュとCDNを活用
ユーザー目線でのテストを忘れずに
もし、あなたもツールの高速化に挑戦しているなら、ぜひコメントで共有してください。ノウハウ交換しましょう!
Discussion