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AI時代のUIデザインは「描く」から「定義する」へ

に公開

実案件で見えた、DESIGN.md × Copilot × Claudeという新しい進め方

ここ最近、「AIでUIを作る」「デザインもAIがやる時代」といった話題をよく目にするようになりました。
ただ正直なところ、

  • 絵はそれっぽく出るけど、実装につながらない
  • プロトタイプ止まりで、案件では使えない
  • 結局人が作り直している

…という印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

先日行った UIデザイナーさんとの案件確認ミーティングで、その認識が大きく変わる話を聞く機会がありました。
それは「AIを使ったUIデザインの進め方」そのものが、すでに次のフェーズに入っている、という話です。

「Figmaで画面を作る」前にやっていること

まず印象的だったのは、
いきなりFigmaで画面を作っていない という点です。

やっていることはシンプルで、

  1. クライアントからもらった要件を、すべて日本語で整理する
  2. それを AI に渡して「開発に落とせる要件定義」に再定義させる
  3. API、DBテーブル、画面一覧、必要な機能がリストアップされる
  4. そのうえで フロントエンド向けの設計情報を明確化する

この段階ですでに、
「どんな画面が必要か」
「どんなデータ構造になるか」
「どんなUIパーツが要るか」
がかなりの精度で見えています。

UIデザインの核は「DESIGN.md」

ここで使われていたのが DESIGN.md という考え方です。

DESIGN.md は、

  • タイポグラフィ
  • レイアウトルール
  • コンポーネントの使い方
  • レスポンシブの考え方

といった 「デザインの意図そのもの」
Markdownで言語化したドキュメントです。

この案件では、

  • Tailwind CSS を前提
  • shadcn/ui をベースにしたコンポーネント設計
  • CTAはニアブラック、ブルーはリンク・フォーカス用途のみ
  • ガラス感のあるSoft Glass Dashboardスタイル

といったルールが、すべて文章として定義されていました。

つまり 「絵」ではなく「ルール」 がデザインの本体になっています。

Copilot / Claude は「描くAI」ではない

重要なのは、
AIは「勝手にデザインを考えている」わけではない、という点です。

実際には、

  • DESIGN.md
  • 要件定義
  • API仕様
  • DB構造

これらを すべて読ませたうえで

このルールに従って、新しい画面を作ってください

と指示しています。

その結果、

  • ページ追加
  • ボタン追加
  • フォーム追加
  • 既存UIのトーンを保ったままの改修

といった作業が、
ほぼ人手の微調整だけで完了する 状態になっていました。

デザイナーの仕事は「オーケストレーション」へ

この話の中で、とても印象的だったのがこの視点です。

人がやるべきなのは、デザインそのものじゃなくて
AIをどう動かすかのオーケストレーション

  • どの情報を与えるか
  • どこまで厳密に定義するか
  • どこを人がチェックするか

ここを設計することで、

  • 人が作るより速い
  • 人が作るよりブレない
  • 修正コストが圧倒的に低い

という状態が実現されていました。

「デザインの味」は消えるのか?

よくある不安として、

AIを使ったら、デザイナーの個性がなくなるのでは?

という話があります。

このミーティングでは、それに対してこんな方向性が示されていました。

  • 過去の自分のデザインをMarkdown化する
  • 判断基準・美意識を言語化する
  • それを DESIGN.md として蓄積する

つまり
デザイナーの個性は「絵」ではなく「言語」に宿る
という考え方です。

これはPoCではなく「実務で使われている」

ここが一番重要なポイントですが、
このやり方は デモでも研究でもなく、実際のクライアント案件で使われていました。

  • 要件定義
  • デザイン
  • 実装
  • レビュー

すべてがAI前提で回り始めている、というのはかなり衝撃的です。

これからのUIデザインに必要なスキル

この話を通して見えてきたのは、

  • Figmaが不要になる、という話ではない
  • ただし「描ける」だけでは足りない

という現実です。

これから価値が高まるのは、

  • 要件を構造化できる力
  • デザインを言語化できる力
  • AIに正しく渡すための設計力

UIデザインは、

「作る仕事」から「定義する仕事」へ

確実にシフトしていると感じました。

もしこれまで
「AIデザインはまだ早い」
と思っていた人がいたら、
一度 DESIGN.mdを書くところから 試してみるのは、かなりアリだと思います。

ヘッドウォータース

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