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統一感の重視によるUXの低下について

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先日訪れた複合施設において、統一感の重視によってUXが低下していると感じた点があったため書き記しておこうと思います。

どういう施設か

2023年に開業した複合施設で、おしゃれスポットのような空間。

UXの低下を感じた点

"アイコン内の矢印"と"方向を示す矢印"の混在

これはエレベーターがどの方向にあるのかを示した表記ですが "アイコン内の矢印""方向を示す矢印" が混在していて分かりづらく感じました。
アイコン自体に枠を付けたり矢印の色を変えたりすると、"アイコン内の矢印""方向を示す矢印" が差別化されるのではないでしょうか。

アイコン自体に枠を付ける

矢印の色を変える

壁と同化したエレベーター

矢印の表記の通りに歩いてみましたが、エレベーターがどこにあるのかすぐに分かりませんでした。
これも先ほどの矢印と同じように、"壁""エレベーター" という異なる機能を持つものが似た色だったためです。(棒状のボタンもアクセシビリティが低いのではないかと感じました。)

統一感とUXの塩梅

これらのことは、この複合施設の コンセプトや統一感を重視した結果 なのではないかと思いますが、異なる意味や機能を持つものに関しては色やデザインでコントラストを作らないと結果的にUXの低下をもたらすのではないかと感じました。
似たような事象だと、ミニマリズムを売りにしている宿泊施設でも同じような不便さを感じることがたまにあります。
使いやすさや分かりやすさを追求する際、統一感に対する妥協は避けて通れないのかもしれません。

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