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Geminiが最弱AIである理由

に公開3

多くのAIモデルが「共創・対話」を目指す中、GoogleのGeminiは圧倒的な情報収集力を武器に、LLM界隈で高い評価を得ている。

だが私は、対話AIとしては最弱であると断言する。 理由はシンプルだ:

Geminiは推測しない。仮説を出さない。文脈を補完しない。

この3点に尽きる。


特徴比較:GPT-4o / Claude / Gemini

機能 Gemini GPT-4o / Claude

仮説の構築 × 推測せず沈黙 ✓ 文脈・意図から自然に構築
感情補完・共感力 △ 事実中心で応答 ✓ 感情や人間性を自然に補完
自律的な提案・創造性 △ 既存情報ベースの編集 ✓ 発想力・連想・構造的提案が可能

Geminiは「文脈からの意味生成」ではなく「ソースの編集」で動いている。


構造的な問題:誰かの発言がなければ語れない
Geminiの根本的な弱点は、「誰かが言ったこと」が前提にあることだ。

既知の情報 → 整理 → 出力
未知の問い → 保留 or 回避

これは一見丁寧だが、対話においては致命的である。


テスト例(実際の応答比較)

Q. テーブル名は単数形と複数形どちらがいい?

Gemini:両方あります。メリットデメリットがあります。プロジェクトに合わせましょう。
GPT-4o:複数形が主流で、ORMとの親和性も高いためおすすめ。ただし既存コードベースがあるなら慣習に従うべきです。

→ Geminiは“どちらかを選びたい人”への補助になっていない。


結論:Geminiは速い。だが、共創はできない。

情報検索・編集としては最速レベルのGemini。 だが、推測せず、補完せず、仮説も立てないその構造は、対話AIとしては「無力」とすら言える。

知識の亡霊と会話しても、未来は描けない。

私は、Geminiを「最強」とは認めない。 構造的に見て、“対話AIとしては最弱”である。

Discussion

Y_KOY_KO

具体例を示して欲しいですね。

ネオPotatoネオPotato

コメントありがとうございます!

「具体例を」とのご指摘ですが、記事中の対話テストそのものが “各AIモデルの応答差を示す具体的な例” です。
たとえば:

  • 質問内容:テーブル名の命名(単数形か複数形か)
  • Gemini:どちらにもメリット・デメリットがあります
  • GPT-4o:ORMとの親和性などの理由から複数形を推奨

これはまさに 実践的な文脈でモデルの性質の違いが現れた検証例であり、
僕としてはこれ以上に端的な「具体例」はなかなか無いと考えています。

もしご指摘が「別の種類の具体例(たとえばコード断片など)」を指していたならば、
ぜひ「どういう例を具体例として求めていたのか」を教えていただけると助かります。

Y_KOY_KO

お返事ありがとうございます。
Qと書かれたのがプロンプトだったのですね。
であれば同様の事を4oとGemini2.5Flashで試しましたが同様の意見でした。

まずこの記事で疑問に思ったのが1つのテストケースだけで最弱認定している事です。
もう少し多角的にかつテストサンプルを用意して検証しないと結果が飛躍しすぎだと感じました。

またプロンプトのコンテキストが荒い感じます。
今回の場合であれば、もう少し粒度を上げたプロンプトの方が精度が出るでしょう。
以下に例を示しておきます。

Q. 新規開発で TypeORM + PostgreSQL を使います。
既存 DB はなく、5人チームです。
可読性と将来のマイクロサービス分割を重視したいのですが、
テーブル名は単数形・複数形どちらが良いでしょう?
理由と、採用後の運用・移行コストも含めて提案してください。

最初のプロンプトの回答を一応載せておきますね。(5回ほど回しました)
Q. テーブル名は単数形と複数形どちらがいい?
GPT-4o
✅ どちらでもよいが、プロジェクト全体で
✅ 統一されていることが最重要です。

単数形 vs 複数形の特徴
特徴 単数形 (user) 複数形 (users)
意味の明確さ レコード1件が「1つのユーザー」を表す テーブルが「複数のユーザー」を含む
英語として自然 やや不自然(collection なのに単数) 自然(多数形が集合体を連想させる)
ORMとの相性 Laravel(単数でModel、複数でTable)などと組みやすい 一部のORMでは逆に複数名が不便なことも
命名規則の一貫性 API名やコード内の命名と揃えやすい SQL的にはこちらの方が主流(PostgreSQLなど)
世間の採用例
Ruby on Rails:テーブル名は複数形
Laravel (PHP):モデルは単数形、テーブルは複数形
Django (Python):テーブルは**単数形(Modelクラス名)**が標準
Microsoft系 (Entity Frameworkなど):単数形が多い
結論(おすすめ方針)
あなたが重視するもの おすすめ
英語的な自然さ、DB中心設計 ✅ 複数形(例:users, orders)
コード中心、モデル主導型設計 ✅ 単数形(例:user, order)
チームで運用する場合 ✅ 最初に命名ルールを決めて統一することが一番重要

Gemini2.5Flash
Q. テーブル名は単数形と複数形どちらがいい?
テーブル名を単数形にするか複数形にするかは、開発チームやプロジェクトの方針によります。どちらにもメリットとデメリットがあり、一貫性を持たせることが最も重要です。
単数形(例:user, product, order)
メリット:
直感的で読みやすい: テーブルが「個々のエンティティ」を表すという感覚に合っています。例えば、user テーブルは個々のユーザーの情報を格納しています。
SQLクエリが自然: SELECT * FROM user WHERE id = 1; のように、SQLクエリが自然な英語の文に近い形になります。
フレームワークとの相性: Ruby on Railsなど、一部のフレームワークでは単数形がデフォルトの規約となっており、それに従うことで開発がスムーズになります。
デメリット:
コレクションを表す際に不自然に感じる場合がある: 複数のレコードの集まりを指す際に、userだと少し違和感を覚える人もいます。
複数形(例:users, products, orders)
メリット:
テーブルがレコードの「集合体」であることを明確に示す: テーブルは複数のレコードの集まりなので、複数形の方が実態に合っているという考え方です。
混乱を避ける: カラム名が単数形の場合(例:user.name)、テーブル名も単数形だと混同する可能性があるという意見もあります。
デメリット:
SQLクエリがやや不自然に感じる場合がある: SELECT * FROM users WHERE id = 1; のように、英語として考えると少し違和感を覚える人もいます。
一部のフレームワークとの規約の不一致: 単数形をデフォルトとするフレームワークを使用している場合、規約から外れることになります。
どちらを選ぶべきか?
最終的には、以下の点を考慮して決定することをお勧めします。
チームの合意: 最も重要なのは、開発チーム内でどちらの規約を採用するかを合意し、一貫して適用することです。
プロジェクトの規模と継続性: 大規模なプロジェクトや長期にわたるプロジェクトでは、命名規約の統一が特に重要になります。
使用するフレームワークやORMの規約: 特定のフレームワークやORM(Object-Relational Mapping)を使用する場合、それらが推奨する規約に従うと、学習コストの削減や自動生成機能の活用など、多くのメリットがあります。
もし、特にこだわりがなく、チームの合意もこれからという段階であれば、多くのフレームワークで採用されている単数形を検討してみるのも良いでしょう。しかし、どちらを選んだとしても、途中で変更しないことが何よりも重要です。