物流, Go 未経験のエンジニアが入社前後でキャッチアップしたこと
この記事は Hacobu Advent Calendar 2025 の 12 日目の記事です。
はじめに
9月に Hacobu に入社した村松です。現在は動態管理サービス MOVO Fleet の開発を担当しています。
私は、これまで SI や自社サービス開発で主にバックエンドエンジニアを担当してきました。いろいろな開発案件に携わってきましたが、技術スタックは Java, Spring がメインでした。
Hacobu では、物流領域のサービスを提供しており、バックエンドには Go を採用しています。私にとって「物流」や「Go」はまったくの未経験領域であり、Hacobu に入社するにあたって業界と技術の両面をキャッチアップする必要がありました。今回、私が入社前後でやったことを簡単に紹介できればと思います。同じように未経験の業界や技術にチャレンジする方、特に Hacobu が気になっている方の参考になれば幸いです!
入社前にやったこと
業界と技術を同時に学ぶ必要があったため、まずは両方の基礎を体系的に学ぶところから始めました。
物流業界の学習
業界のキャッチアップでは書籍を中心にインプットしました。「どのような登場人物がいて、それぞれがどのように協調して物流が成り立っているのか」という関係性や流れであったり、その中でどのようなシステム (仕組み) が動いているのかを把握することを意識して読み進めました。業界の構造や、業務の中で登場する用語、それらの関係性を理解することが重要であると思います。
私が読んだ書籍はこちらです。どちらも図解が豊富で読みやすく、業界全体のポイントを掴むのに役立ちました。
技術 (Go) の学習
Go の学習では Web と書籍を併用しました。公式サイトが提供しているチュートリアルやドキュメントが大変充実しているため、Web の情報だけでも十分に学べると思います。
Tour of Go
最初に手を付けたのは Tour of Go です。チュートリアル形式で始めやすいです。おそらくほとんどの方がここから Go を始めるのではないかと思います。
このときは言語仕様などをあまり理解できておらず、たまに詰まるところもありましたが、この時点ではあまり気にしないことにしてチュートリアルをやり切ることを優先しました。
Effective Go
Tour of Go のあとに style guide を読もうと思ったのですが、「Effective Go を理解していることが前提」とあったので、これを読みました。Tour of Go で曖昧だった部分を Effective Go で補完できたのでよかったです。
style guide / Go Code Review Comments
新しい言語やフレームワークを学ぶ際、style guide を読むことで実際の業務でどのようにコードを読み書きするのがいいのか、いわゆる「Go らしいコードの書き方」をイメージするのに役立つと思います。
また、style guide の他に、Go Code Review Comments も分かりやすくまとまっており、おすすめです。
書籍で学ぶ
ある程度、Web の情報を読んだところで、書籍で体系的に学んでみようと思って以下の書籍を読みました。Java などの他言語経験者向けに書かれている部分もあり、大変参考になりました。私が読んだのは第1版でしたが、先日、第2版が発売されたようです。
業界のキャッチアップと同様、まずは基礎として前半の章を中心に構文や型などから学びました。また、Hacobu では Echo を利用しており、その前提知識として HTTP サーバーや Middleware についても軽く押さえておくといいと思います。この時点では、並行処理やエラーハンドリング、テスト、ロギングなどはスキップしてあとから学ぶことにしました。
また、以下の書籍も読みましたが、こちらはよくある間違いを題材に、なぜそれが間違いなのか、どうすれば回避できるのかを解説しています。基礎というよりはやや実践的な内容にはなりますが、入社後にも大変参考になる内容でした。
書籍で体系的に学習することで実際の業務で読み書きする際にも迷うことが少なくなるはずです。
実際に書いてみる
Go Playground を利用することで、ローカルの環境構築なしでコードを試せます。ドキュメントや書籍を参考に、実際に書いて動かしてみることで理解がより定着しやすくなりました。
生成 AI を活用する
主に ChatGPT を利用しました。不明点を質問すると概念を噛み砕いて説明してくれたり、自分が書いたサンプルコードにフィードバックをもらえたりするため、有識者に相談する感覚で効率的に理解を深められました。普段の業務でも生成 AI をよく利用しますが、個人の学習においてもインプットとアウトプットのループを高速に回して効率よく学習できることを改めて実感しました。
入社後にやったこと
入社後もオンボーディングと並行して業界と技術のキャッチアップを継続しました。
物流業界の学習
業界のキャッチアップでは、物流業界が置かれている状況や我々が向き合う課題、将来の展望などにフォーカスした内容を中心に把握するようにしました。
私が読んだ書籍はこちらです。『ロジスティクス 4.0』には Hacobu の名前も登場します。
また、社内にはさまざまなオンボーディング資料や動画があります。それらに目を通したり、社内の人に話を聞いてみるのもよいでしょう。
技術 (Go) の学習
入社前に保留していた、並行処理やエラーハンドリング、テスト、ロギングなどをオンボーディングと並行して学びました。
また、チーム内の PR を積極的に見るようにし、実際の現場ではどのようなアーキテクチャでどのようにコードが書かれているのか、ライブラリはどのように使っているのかといったあたりを把握するようにしました。入社前に基礎的な部分を学習していたおかげで、入社直後からスムーズにコードを読むことができました。
生成 AI の活用
Hacobu では AI ツールの活用を推進しています。
私は業務では Cursor を使うことが多いのですが、オンボーディングでもとても役に立ちました。ただ、AI ツールのコード生成に頼りすぎてしまうと、オンボーディングのタスクは進むもののキャッチアップが捗らなくなってしまうため、基本的に Cursor の Agent モードや Plan モードは使わず、Ask モードを利用していました。
AI が生成したコードを読み、ときには写経して自分で書き直すこともあります。AI ツールを利用しているのに非効率に思えるかもしれませんが、自分の手を動かしてコードを書くことで Go の言語仕様やプロダクトの理解をより深められたと思います。
Hacobu ではオンボーディング期間を十分に確保しています。回り道をしてもいいので丁寧にキャッチアップできる環境があります。
おわりに
「物流」や「Go」は未経験の領域でしたが、業界と技術の両面をキャッチアップしながら取り組むことができました。業界や技術が未経験の領域への転職は不安もありますが、同じように未経験の領域にチャレンジする方、特に Hacobu が気になっている方の参考になれば幸いです!
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