社内AIハッカソンを初めて主催してみた話
こんにちは、ハコベル開発チームの坂東です。この記事は「Hacobell Developers Advent Calendar」1日目の記事です。
2025 年 10 月、ハコベル社内で初となる「1Day AI ハッカソン」を開催しました。主催者として企画から運営まで担当したのですが、初めてのイベント運営は想像以上に大変で、準備段階からかなりバタバタしてました。
もし「社内でハッカソンやってみたいけど、何から始めればいいか分からない」と感じている方がいたら、参考にしていただければ幸いです。
やってみて分かったこと
開催してみて実感したのは、社内ハッカソンは意外とおすすめということです。
普段の業務では「プロダクト開発の優先度に追われて新しいことを試す余裕がない」という状況でも、ハッカソンという枠組みがあれば、安心して新しいツールや技術を試せます。今回は AI ツールの活用がテーマでしたが、参加者からは「実際に手を動かして学べた」「AI の使い方が分かった」という声が多く寄せられました。
実際、「シャッフルランチ事前申請くん」をはじめ、いくつかのプロジェクトが実現に向けて動いています。抽象的な技術実験ではなく、現場で本当に困っている課題を扱ったことが、実用化の後押しになったんだと思います。
準備の流れ(ざっくり 2 ヶ月間)
ここからは、実際にどう準備を進めたかを時系列でまとめます。
【2 ヶ月前】企画立案・承認取得
まず最初にやったのは、経営層や上長への企画提案です。
- ハッカソンの目的(AI スキル向上、業務効率化、知見共有)
- 開催形式(1Day、少人数チーム制)
- 必要な予算(飲食費、賞品、AI ツールアカウント追加費用など)
- 期待される効果
これらを簡単な企画書にまとめて提案しました。
次に、開催コンセプトの設計です。
- テーマは「AI を活用した社内業務効率化」
- 1 日完結型(業務への影響を最小限に)
- 1〜3 名の少人数チーム制(全員が手を動かせる)
- 実際の業務課題を解決する
コンセプトを明確にしておくことで、後の判断がスムーズになりました。
【1.5 ヶ月前〜1 ヶ月前】日程調整・タイムテーブル設計
各チームのリーダーに声をかけて、日程の候補をいくつか提示しました。エンジニアだけでなく、PdM やデザイナーの方も参加してほしかったので、できるだけ多くの人が参加できる日を選びました。
最終的に 10 月 8 日(水)に決定し、会場(オフィスの会議室)を確保しました。
当日のスケジュールも設計しました。開発時間は合計 6 時間です。短い気もしましたが、AI ツールの活用を前提とすれば十分だと考えました。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 10:00-10:30 | オープニング・チーム発表 |
| 10:30-12:30 | 午前の開発 |
| 12:30-13:30 | ランチタイム |
| 13:30-17:30 | 午後の開発 |
| 17:30-18:30 | 成果発表会 |
| 18:30~ | 懇親会 |
【3 週間前】全社へのアイデア募集
社内 Slack で全社に向けて、「こんな業務を効率化したい」「こんなツールが欲しい」というアイデアを募集しました。Google フォームを用意して、どんな業務課題があるか、どう解決したいか、誰が困っているかを集めました。
エンジニアだけでなく、コーポレート部門や営業チームなど、現場の声を取り入れることで、実際の業務課題に向き合えるテーマが集まりました。最終的に 9 つのテーマに絞り込みました。
【2 週間前】チーム編成
集まったアイデアをもとに、チーム編成を行いました。参加者の希望を聞きながら調整し、1〜3 名の少人数チーム制にしました。チーム編成は結構悩みましたが、「各メンバーがしっかり AI ツールに触れる」という目的を優先して、少人数にすることを徹底しました。
大きなチームだと、一部のメンバーだけが実装を担当し、他のメンバーは見ているだけになりがちですから。
【1 週間前】環境準備
ここからが大変でした。当日スムーズに開発を始められるよう、各チームの開発環境セットアップ状況の確認や、Claude、GitHub Copilot、Devin などのアカウント追加、Slack チャンネルの作成、そして飲食の手配…と、細かいタスクが山積みになりました。
特に飲食手配がギリギリになってしまい、かなり焦りました。
普段の業務と並行しながらの準備だったので、この週はかなりバタバタでした。これが一番大変だったかもしれません。
【当日】運営のポイント
当日は主催者として以下を意識しました。
オープニング(10 分程度):
長々と説明するより、早く開発を始めてもらうことを優先しました。目的、タイムテーブル、チーム紹介、投票方法を簡潔に説明。
開発中のサポート:
各チームを定期的に巡回し、詰まってないか、運営としてできることはないか確認しました。過度な介入は避けつつも、Slack での質問対応や、残り時間の定期的なアナウンスを行いました。
成果発表会:
各チーム 5 分間のプレゼンテーション。発表会は全社員に公開し、エンジニア以外の社員にも投票してもらいました。普段エンジニアの仕事を見る機会が少ないメンバーも多く、かなり盛り上がりました。その場で「AI ハッカソン大賞」と「VPoT 賞」の 2 つを発表しました。
懇親会:
発表会の興奮が冷めないうちに開始。技術的な議論や失敗談の共有で盛り上がりました。
開催してみた学び
開催を通じて、良かったことも改善点も見えてきました。
ワンオペの辛さ
今回は主催者として 1 人で企画・運営を担当しましたが、これは反省点です。細かいタスクの管理、当日の司会・巡回・サポート、飲食の手配、発表会の運営…すべて 1 人でやるのは、想像以上に大変でした。
次回は運営チームを作る(最低でも 2〜3 人)、タスクを分担する、誰かを頼ることを恐れない、ということを心がけたいです。
飲食手配がギリギリに
飲食の手配が 1 週間前になってしまい、かなりギリギリでした。特に懇親会の飲食は、参加人数の確定を待っていたら遅くなってしまいました。次回は飲食手配を 2 週間前には済ませて、概算の人数で早めに予約しておくべきだと反省しています。
アフターケアの重要性
ハッカソンで生まれたプロジェクトが、そのまま放置されるのは避けたかったので、成果発表後に各チームのネクストアクションを明文化しました。アイデアを提案した人にも、実装した人にも納得できるように、一旦検証はここまでとするのか、ネクストアクションを決めて実用化まで持っていくのか、白黒つけるようにしました。
この取り組みのおかげで、「シャッフルランチ事前申請くん」をはじめ、いくつかのプロジェクトが実現に向けて動き始めました。
1 人チームの孤独感
1 人チームのメンバーからは「さみしい」という声がありました。少人数チーム制の意図は理解しつつも、1 人だと相談相手がおらず、行き詰まったときに辛かったようです。次回は最低 2 人以上のチーム編成にするか、1 人チームの場合は主催者側が積極的にサポートする必要がありそうです。
まとめ
社内 AI ハッカソンを初めて主催してみて、以下のような学びがありました。
良かった点:
- ネクストアクション明文化により、プロジェクトが実現に向かった
- メンバーのスキル向上につながった
- チーム全体の知見共有ができた
改善すべき点:
- 運営チームを作る(ワンオペは辛い)
- 飲食手配は早めに
- 1 人チームのサポート体制を整える
初めてのイベント運営で大変なこともありましたが、段取りを踏めば初めてでもなんとかなるというのが率直な感想です。
もし「社内でハッカソンやってみたいけど、何から始めればいいか分からない」と感じている方がいたら、まずは 1 日だけでもやってみることをおすすめします。完璧な準備ができなくても、思った以上に得られるものが大きいはずです。
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