Cisco IOS ログについて調べてみた
はじめに
お疲れ様です。件の新卒新米インフラエンジニアです。
今回は、Cisco IOSでよく見るログと、その内容をまとめてみました。
余談ですが、コンソール接続しているとコマンドを入力している最中に流れてしまうので煩わしいですよね。logging synchronous
とコマンド送信すれば邪魔されないようになるので、このコマンドを覚えなくては。
ログを表示・保存する場所
コンソールログ
初期値で有効になっています。
コンソールログとは、ルーターやスイッチのコンソールポートに物理的に接続された端末にログを送信します。
ターミナルロギング
コンソールロギングに似ていますが、ルーターやスイッチのVTY、つまりSSHで接続している端末にログメッセージを送信します。
ちなみに初期値では有効になっていません。
バッファロギング
RAMを使用してログメッセージを保存します。
システムメモリを消耗しないようにサイズが固定されていて、例えばルーターは新しいメッセージが追加されると最も古いメッセージを削除し、メモリ容量を維持します。
Syslog サーバーロギング
ログメッセージを外部Syslogサーバーに転送して保存します。
初期値では有効化されていません。
SNMP トラップロギング
ログメッセージを外部SNMP(*)、サーバーに送信するためSNMPトラップを使用します。
- Simple Network Management Protocolの略で、ネットワーク監視やネットワーク管理を行なうプロトコルのことです
エラーメッセージを解読
%SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
今回はこのメッセージを例に紹介していこうと思います。
SYS-5の部分はレベルを表しています。今回は、レベル5ですね。
内容は後述します。
Configured from console by consoleは、内容を知らせています。
今回はコンソールポートによってコンソールの設定を行いましたよ。というメッセージです。
レベルについて
Cisco IOSでは、ログの内容に応じてレベル分けがされています。数字が若くなればなるほど重要な問題です。
逆にレベル5からは、エラーではありませんが、状態の変更について知らせるメッセージなので保守などにおいて重要になります。
レベル | 内容 | 一例 |
---|---|---|
0 | Emergencies(緊急) | System shutting down due to missing fan tray |
1 | Alerts(警報) | Temperature limit exceeded |
2 | Critical(致命的なエラー) | Memory allocation failures |
3 | Errors(エラー) | Interface Up/Down messages |
4 | Warnings(警告) | Configuration file written to server, via SNMP request |
5 | Notifications(通知) | Line protocol Up/Down |
6 | Information(情報) | Access-list violation logging |
7 | Debugging(デバック) | Debug messages |
Level 0 Emergencies
システムが不安定です。
Level 1 Alerts
即時処理が必要です。
Level 2 Critical
クリティカルな状態です。
Level 3 Errors
エラー状態です。
Level 4 Warnings
警告状態です。
Level 5 Notifications
正常ですが注意を要する状態です。
Level 6 Informational
情報メッセージです。
Level 7 debugging
デバッグメッセージです。
学んでみての感想、まとめ
正直、はじめは具体的なエラーメッセージをいくつか紹介してこういう場面でこのエラーが発生します、といったようにまとめようかと考えていたのですが、それよりもエラーメッセージの形式をまとめたほうが良いと感じたので多少予定を変更して投稿することにしました。
レベルやエラーメッセージの内容を読んで現状を把握できるようになりたいです。
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