Cisco IOS よく見るエラーメッセージ(入力に対するエラー)
はじめに
お疲れ様です。件の(くだんの)新卒新米インフラエンジニアです。
今回は、Cisco IOSでよく見るエラーメッセージと、その内容をまとめてみました。
さて、何をもってよく見るのか。というと主観です。
ベテランの方は、見てるとそれ以外にもあるぞ!と思うのかもしれませんが新米だしこんなものだろうと温かい目で見ていただけると幸いです。
% Ambiguous command
Ambiguousは、曖昧という意味です。
入力したコマンドが曖昧であることが原因です。
例えば、configure terminalのつもりでconとだけ入力した場合このエラーが出ます。
この場合、"con"が"configure"なのか"connect"なのか判断できないので、このエラーです。
% Incomplete command.
Incompleteは、不完全を意味します。
入力したコマンドが途中で終わっていることが原因です。
例えば、no ip domain-lookupのつもりでno ip domainしか入力しなかった場合このエラーが出ます。
この場合、no ip domain と、domain-lookup、domain-nameと区別できないためこのエラーが出ます。
% Invalid input detected at '^' marker.
Invalid input detectedは、無効な入力を検出という意味です。
主に2つの理由が考えられます。
原因➀:スペルミスが原因の場合
構文ミス、スペルミスが原因で起こるエラーです。
例えば、show ip interfacesと入力してしまうとこのエラーが出ます。
この場合show interfacesとshow ip interfaceと混同している可能性が高いです。
原因➁:モードが違う場合
モードが違うことが原因で起こるエラーです。
例えば、グローバルコンフィグレーションモードでclear ip ospf processなどと入力するとこのエラーが出ます。
いずれの場合も、^で指定されている箇所に問題があるので確認してみましょう。
% Unknown command or computer name, or unable to find computer address
Unknown command or computer nameは不明なコマンドもしくは名前、unable to find computer addressはコンピュータアドレスを検索できないという意味になります。
特権EXECモードでスペルミスをすると発生するエラーです。
例えば、configure terminalと入力しようとして、condigure terminalなどと入力すると起こります。
ただ、IOSでは特権EXECモードで存在しないCiscoコマンドの文字列はホスト名として解釈しようとします。そのため名前解決、DNSを行おうとします。そのため、もう一度コマンド入力ができるまで時間がかかってしまいます。
実際にこのエラーメッセージが表示されるのは名前解決が行われてからになります。
名前解決をさせないためには、コマンドを正確に入力するほかにもう一つ手段があります。
それは、グローバルコンフィグレーションモードでno ip domain-lookupを設定することです。
これを設定することで、名前解決を行うことがなくなるため無駄な時間が発生しなくなります(名前解決を行いたい場合は別ですが)。
学んでみての感想、まとめ
今回は、よく見るエラーメッセージをまとめることで、入力ミス等に早く気付けるようになりたいと思い、エラーメッセージとその内容をまとめてみました。
入力した内容に対するエラーメッセージだけでなく、ログで流れてくるメッセージも大事だと今回感じたので、次回はログのメッセージについてまとめようと思います。
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