Pythonの基礎 ~オブジェクト~
0.はじめに
こちらの記事ではPythonのオブジェクトについて学べます。
オブジェクトというのはあまり聞き馴染みがないと思いますが、
今回はリスト型(配列)
と辞書型
の2つだけを学びます。
どちらもデータの持ち方として非常によく使う型なので、しっかり理解していきましょう。
1. リスト型(配列)
リストとは様々な値を1つの変数に格納するための型です。
1.1 実装
リスト型は[]
の中に値を,
区切りで入れた形になります。
fruits = ["リンゴ", "メロン", "ブドウ"]
print(fruits)
これを実行すると['リンゴ', 'メロン', 'ブドウ']
と表示されます。
これがリスト型になります。
1.2 値の取得
リスト型には複数の値が含まれていますが、番号指定をすることにより、
特定の値を取得することができます。
プログラミングにおけるリスト型の順番は少し変わっていて、
先頭を0番目
としてカウントします。
また、取得する際の文法は配列変数[番号]
になります。
では、実際に実装して値の取得方法を確認してみましょう。
fruits = ["リンゴ", "メロン", "ブドウ"]
# リンゴを取得する場合
print(fruits[0])
# ブドウを取得する場合
print(fruits[2])
これを実行すると
リンゴ
ブドウ
と表示されます。
リスト型の場合1番目=0
となります。
リスト型ではリンゴが0番目
としてカウントされるので、fruits[0]
で1番目のリンゴが取得できます。
0番目以降は通常に1盤面としてカウントされます。
なので、ブドウが欲しい場合は2番目
としてカウントされるので、
fruits[2]
でブドウが取得できます。
リスト型の場合、通常のカウントから-1する。
と覚えておけば大丈夫です。
1.3 値の追加
リスト型では一度定義したら終わりではなく、既存のリスト型に対して値の追加
も可能になっています。
値の追加にはappend
という関数を使います。
こちらを使用するとリスト型の末尾に値を追加することができます。
では、実際に実装してみましょう。
fruits = ["リンゴ", "メロン", "ブドウ"]
fruits.append("バナナ")
print(fruits)
これを実行すると['リンゴ', 'メロン', 'ブドウ', 'バナナ']
と表示されます。
このようにappend
を使用すると末尾に値を追加することができます。
リスト型は追加もできれば特定の値を削除する方法もあります。
先ほどのfruitsからリンゴを削除する方法はご自身で調べてトライしてみてください。
いっけん投げやりに思うかもしれませんが、プログラミングを最短で身につけるには
調べる→実装→実行→エラー→調べる→実装→実行→エラー
これを繰り返して身につけていくものです。
なんでも教えてしまうと、実はプログラミングは伸びないんです。
なので、一度リスト型について把握はある程度できたと思うので、
ご自身で調べる→実装→実行→エラー
を実施してみてください。
# 2.辞書型
Pythonの辞書型は、キーと値のペアを格納するためのデータ構造です。
これは実世界の辞書に似ており、単語(キー)とその定義(値)のペアで構成されています。
例えば、人の情報を辞書で管理することができます。
辞書型の形は{Key: Value}
になります。
これを前提に例を挙げると次のようになります。
{"name": "ごっつ", "age": 30}
このように、
Keyは名前と年齢
ValueはKeyにあった値
を書いています。
2.1 値の取得
辞書型はリスト型同様に特定の値を取得可能です。
リスト型では位置で欲しい値を指定していますが、
辞書型ではKey
を指定して、欲しい値を取得します。
辞書型で値を取得する場合の構文は変数名["Key"]
になります。
では、実際に実装をしてみましょう。
person = {"name": "ごっつ", "age": 30, "gender": "man"}
# 名前
print(person["name"])
# 年齢
print(person["age"])
これを実行すると
ごっつ
30
と表示されます。
辞書型の場合、Keyは出力されずに、Valueのみが出力されます。
Keyはあくまでも欲しいValueを呼び出すための役割にすぎないため、ログにはValueのみが出力されます。
2.2 値の追加
辞書型はリスト型同様に値の追加も可能です。
リスト型と違うのは値を追加する用の関数がないことです。
追加の仕方は変数名["Key"] = Value
で追加が可能です。
では、実際に実装してみましょう。
person = {"name": "ごっつ", "age": 30, "gender": "man"}
person["hobby"] = "basketball"
print(person)
これを実行すると
{'name': 'ごっつ', 'age': 30, 'gender': 'man', 'hobby': 'basketball'}
と表示されます。
一番最初に定義したpersonの末尾にhobby(key)
とbasketball(value)
が追加されていますね。
辞書型もリスト型同様に特定のkey,valueを削除する方法があります。
nameを削除する方法をご自身で調べてみて実装してみてください。
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