Tableau Viz解説 ドラクエじゅもんvizの作り方
はじめに
先日、ドラゴンクエストの主要な攻撃呪文をTableauで再現するVizを作りました。
本記事ではそれがどのようにして作られているのか?解説します。
呪文は全部で5種類、メラ系・ヒャド系・イオ系・バギ系・ギラ系の5つです。
使用しているデータはサンプル スーパーストアです。
メラゾーマ
メラゾーマは火球を敵にぶつける攻撃呪文になります。
実際の画像はここには貼れないのでぜひ検索してみてください。
メラゾーマは2つのVizを組み合わせて作っています。
1.円形ジッタープロット
2.円
まずジッタープロットですが、作り方はある記事を参考にしました。
形状を◉に設定しています。これで火の粉を表現
次に円ですが、シンプルな円では迫力にかけるので中心部分と外側の色が違う形を再現しています。
Min(0)を軸に設定しサブカテゴリごとの注文数でサイズ・色が変化するようになっていますが、
この設定により
・円の中心が同じ位置になる
・グラデーション的に複数の色を使う
・サイズで円の大きさが変化する
ことで、シンプルな火球の迫力を増しています。
一番クオリティが高いと思っている。
マヒャド
マヒャドは範囲に氷の嵐をぶつけて敵を凍てつかせる呪文で、氷が刺さるようなイメージです。
作り方は最もシンプルで、
スタックマークを外したエリアチャートを一番それっぽい色にしています。
そして、氷といえば鋭いイメージがあったので、Y軸を2乗してエリアチャートの頂点の鋭さを強調しています。
もし、頂点をなだらかにしたいような水の攻撃だったら波を再現するためにlogを取ったり移動平均をとったりするでしょう。
イオナズン
イオナズンは大爆発を起こし敵全体に大ダメージを与える攻撃呪文で、とにかく大爆発。
大爆発といえど、呪文自体は範囲技(メラゾーマは単体技)なので、見えている的全てに当たっている描写にする必要があり、楕円を利用しました。
こちらは形の異なる楕円ジッターサークルを2つ重ねてます。
先ほどの記事を見ていただくと、Y軸に数値をかけると楕円形になることがわかります。
これを利用し、大きさの異なる楕円を2種類重ねて爆発を表現するために前面のプロットは透明度を上げています。
ベギラゴン
ベギラゴンは範囲内の敵を炎上させる呪文です。なので、炎が燃え広がってる様子を再現できればOK
こちらも先述のマヒャドと同じで、スタックなしのエリアチャートが本体ですが、高温を再現するために、火の粉を舞わせています。
マヒャドは氷なのでツンツンですが炎は固形ではないのでなだらかにするために、移動平均を使用しています。
バギクロス
バギクロスは大きな竜巻で敵を切り裂く攻撃呪文です。いかに竜巻を再現するかが大事。
竜巻の再現は、最もシンプルなのはとんでもなく細かいY軸を持つ棒グラフを降順にするだけですが、それだけでは迫力に欠けます。
そこで、工夫として棒グラフの中身の色を一色ではなく、それっぽい色で分けてより竜巻のリアル感を出そうとしています。今回は、地域と顧客区分をはじめ他にも色を当てはめてみて、最も竜巻感があるものを選択しています。そして、透明度を強くすることで敵が竜巻に巻き込まれている感が出ます。
以上、5種でした!
これに、パラメータ使ったりダッシュボードのコンテナ使ったりしてドラゴンクエストの画面風に作ってあげれば、冒頭のVizが完成します。
ぜひ、他の誰かにさらに多くの呪文や戦闘画面をこだわって作って欲しい。
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