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開発者にとっての「ワークライフバランス」は幻想なのか?

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「うちはワークライフバランスが整っています」
「柔軟な働き方ができます」
――そう言われて入社したはずなのに、気づけば夜中にSlackが鳴る。
週末もバグ対応のためにPCを開く。
「バランス」って、いったい何?

この記事では、エンジニアという仕事においてワークライフバランスは本当に実現できるのか?
それともそれは“幻想”なのか?というテーマについて、自分の経験を交えつつ考えてみたいと思います。

  1. 境界があいまいすぎる職業
    開発者は、以下のような特徴を持った職業です:

趣味と仕事の境界が曖昧(趣味でもコード書く人が多い)

プロダクトの状況に仕事時間が左右される(深夜障害対応など)

リモート・フレックスの広がりで「働く/休む」の時間がぼやける

これらは一見「自由」に見えますが、自己管理の難しさ=境界線が消える危うさにも繋がります。

  1. 「好き」を利用されがち
    開発者の多くは、技術が好きでこの職業を選んでいます。
    でもそれが、時に**“無限に働かされる言い訳”**に使われてしまうケースも…。

「好きなことなんだから、多少夜遅くても平気でしょ?」

「土日も個人開発してるくらいだし、このタスクもできるよね?」

好き=無制限に働けるという前提が、知らず知らずにプレッシャーになっていくのです。

  1. バランスの定義は人によって違う
    大切なのは、「自分にとってのバランスとは何か?」を言語化すること。

毎日定時に終わって趣味の時間を確保したい

平日は集中して働いて、週末は完全オフ

時間は長くてもいいから、自分の裁量でコントロールしたい

他人や会社の言う「バランス」を鵜呑みにせず、自分の心地よさ基準で考えることが必要です。

  1. 実現するには「ルール」と「線引き」が必要
    ワークライフバランスを“自分で守る”ために、以下のような工夫をしています:

📅 就業時間外は通知を切る(Slack / GitHub / Gmail)

📵 週末・夜は“あえて”コードに触れない日を作る

✍️ やることをToDoに書き出して、頭の中まで仕事で埋めない

🧘 1日1つでも「仕事以外のこと」を意識的にやる

おわりに
「ワークライフバランスは幻想だ」――そう感じる瞬間は、正直何度もありました。
でも、それでも思うのは:完全じゃなくても、近づく努力はできるということ。

エンジニアにとっての“理想の働き方”は、誰かが用意してくれるものじゃない。
自分で線を引き、自分で守るものなんだと思います。

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