電気通信主任技術者試験(伝送交換)受験記
はじめに
電気通信主任技術者試験(伝送交換)を受験し、得られた反省点や知見などを紹介します。
※この記事は、2026年2月時点の情報を元に作成しています。
対象読者
- 電気通信主任技術者試験(伝送交換)の受験を検討している方
- 特に科目合格制度の活用や短期集中学習に関心がある方
試験結果の概要
| 科目 | 合格基準 | 自己採点 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 伝送交換設備及び設備管理 | 150点満点中 90点以上 | 90 | 合格(ボーダーラインちょうど) |
| 法規 | 100点満点中 60点以上 | 45 | 不合格 |
| 電気通信システム | 100点満点中 60点以上 | 80 | 合格 |
電気通信主任技術者試験(伝送交換)とは
個人的な印象ですが、本試験では以下の事項が問われます。
- (屋外含む)ネットワークの構成方法
- ネットワーク実現に必要な技術
- 使用される機器の種類と特性
- ネットワークの可用性確保方法
- 電力の供給と管理
- 関連する法規制
受験科目は「伝送交換設備及び設備管理」「法規」「電気通信システム」の3科目です。
合格率はおおむね 20% ~ 30%台前半で、3科目一発合格(全科目同時合格)は約 12% ~ 15%程度と非常に低い傾向にあります。
ほとんどの受験者が科目合格を目指し、科目免除制度を活用しているそうです(3年間有効)。
詳細は下記公式ホームページをご覧ください。
筆者のスペック
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高校時代に以下の基礎知識を習得している
- 建物内の電気分配構成
- 電圧、電流、直流、交流、直列、並列、周波数、位相の概念
- sin、cos、log、ルート、三平方の定理などの計算方法
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Webサイトのシステム構築・運用保守に従事しているため、以下に習熟している
- インターネットプロトコル
- システムの開発およびテスト手法
- Webサーバー、メールサーバー、DNSサーバーなど各種サーバーの役割
- WiFi およびネットワークの基本概念
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国語は苦手
勉強で使ったもの
- オーム社から出版されている「これなら受かる」シリーズのテキスト3冊
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電気通信主任技術者 過去問解説.com
図解入りの解説が充実しており、通勤時に学習できるため、効率的な学習に役立ちました。
私の勉強方法
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約3ヶ月前から勉強を開始しました。
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1ヶ月目は上記テキストを通読し、試験問題の傾向を把握しました。
- 平日:1時間
- 週末:3時間程度
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2ヶ月目からは過去問演習を開始しました。
- 初期段階では解説内容の理解に注力しました。
- 平日:2時間
- 週末:5時間程度を目安に
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3ヶ月目は深掘り学習と苦手分野の克服に取り組みました。
- 計算方法の習得
- 不理解な用語の調査
- 平日:2時間
- 週末:可能な範囲で継続
苦手分野を回避した結果、合格点に達しませんでした。😓
良かった点
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機器や構成の特徴およびデメリットを表にまとめ、復習時に効率的に参照できるようにしました。
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過去問を一通り広くこなすよりも、1回分を深く掘り下げて学習範囲を段階的に拡大する方法が適していました。(今回は5回分を学習)
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誤答した問題を分野ごとに集約し、何が未習得なのかを可視化しました。
反省点
法規は初期段階から習得が困難でした。最初の過去問は10点台(推定20問中3問程度の正答率)でした。引っかけ問題に次々と誤答し、焦りから解説を暗記する学習に陥ってしまい、悪循環から抜け出せなくなりました。
また、3科目一発合格を目指したことも反省点です。試験範囲が大幅に拡大するためです。
科目免除制度を利用しない場合は、最低でも6ヶ月以上の準備期間を確保することをお勧めします。
次回の対策
- 科目免除制度を活用し、法規のみに学習資源を集中させます。
- 誤答パターンを整理し、正しい法令をリサーチして、類似法令との相違点を明確にします。
まとめ
電気通信主任技術者試験(伝送交換)は、電気通信事業法に基づく国家資格で、通信会社がネットワーク設備を運用する際に必要となる「設備管理責任者」の資格で、初見時は取り組みにくい印象を受けました。
しかし、5Gの実現メカニズム、110番などの緊急通報システムの可用性確保方法、関連する法規制など、実務的で有益な知識を習得できました。
現在までの受験経験の中でも難易度が高い試験です。初回受験者には、無理に一発合格を目指さず、科目合格制度の活用をお勧めします。
本記事が、受験者の参考となれば幸いです。
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