私がブログを書き続ける理由
はじめに
2025年は22本のブログを書きました。特に多い方ではないと思いますが、年末のアドベントカレンダーなのでブログを書く理由みたいなものをまとめてみます。
個人にとってのメリット
自分の実績を記録として残せる
日々の業務で達成したことや学んだことは、時間が経つと忘れてしまいがちです。ブログとして記録しておくことで、自分が何をやってきたのかを振り返ることができます。
記録を残すことは以下のような場面で役立ちます:
- プロモーション時: 自分の成果を具体的に説明できる
- 転職活動時: 面接で「何を達成してきたか」を明確に伝えられる
- 自己成長の確認: 過去の自分と比較して、どれだけ成長したかがわかる
最近読み始めたThe Software Engineer's Guidebook にも、WORK LOGを残すことの重要性が書かれていました。本書で紹介されているWORK LOGは、日々の業務記録という点でテックブログとは少し異なりますが、「記録を残す」という意味では同じだと思います。
本書では、WORK LOGを残すメリットとして以下が挙げられています:
- 優先順位の明確化: やるべきことをリスト化することで、何が最優先かがわかりやすくなる
- 一日の終わりに区切りをつけやすい: 今日何をやったかを記録すると、「やり残し」ではなく「やったこと」に目が向く
- 断る力がつく: 自分のタスクが可視化されていれば、新しい依頼に対して「今はこれで手一杯です」と断りやすくなる
- パフォーマンスレビューやプロモーション時に役立つ: 自分の成果を振り返るのが格段に楽になる
著者も最初は「わざわざ記録するなんて馬鹿らしい」と思っていたそうですが、2ヶ月続けてみると、その価値がわかるようになったと書いています。
私の場合、WORK LOGそのものではなくブログという形で記録を残していますが、同じような効果を実感しています。実際、転職活動の際に過去に書いた記事が自分の実績を振り返る良い材料になりました。
書くことそのものが楽しい
私にとって、書くことは純粋に楽しい行為です。自分の考えを言葉にする過程で、思考がより深まり、アイデアが整理されていきます。
頭の中でぼんやりと考えていたことも、文章にしようとすると「本当にそうだろうか?」「なぜそう思うのか?」と自問することになります。この過程が、自分の考えを構造化し、より明確にしてくれます。
例えば、最近書いたポストモーテムの記事では、「なぜポストモーテムが必要なのか?」という問いに対して、書きながら自分の考えを整理することができました。
会社にとってのメリット
採用活動への貢献
テックブログは、採用においても一部貢献していると思われます。
- 会社が取り組んでいることがわかる: どんな技術を使っているか、どんな課題に挑戦しているかが伝わる
- 仕事のレベル感が伝わる: どの程度の難易度の仕事があるのかがわかる
- 働いている人がわかる: どんな人たちがいるのか、雰囲気が伝わる
実際に、転職してきた方から「入社前に会社を知るためにブログを読んでいた」という話を聞いたことがあります。求職者にとって、入社前に会社の内側を知れることは非常に価値があります。ブログを通じて会社の姿を発信することで、ミスマッチを減らし、自社にフィットする人材と出会える可能性が高まります。
ブランディング効果
継続的に質の高い記事を発信することで、会社としての技術力やカルチャーをアピールできます。「あの会社は〇〇の技術に強い」「エンジニアが活き活きと働いている会社だ」といった印象を持ってもらえることは、長期的なブランド構築につながります。
まとめ
ブログを書くことは、個人にとっても会社にとってもメリットがあります。
- 個人: 実績の記録、思考の整理、そして純粋な楽しさ
- 会社: 採用への貢献、ブランディング効果
だからこそ、私はこれからもブログを書き続けていきたいと思っています。
今回アドベントカレンダーを社内でやることになってブログ委員として沢山の人に声をかけました。通常業務があり忙しい中でも、沢山の人が挙手してくれました。アドベントカレンダーをきっかけにブログを書く文化が浸透していけば良いなと思っています。
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