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GENDA Tech Talk #3 開催レポート

に公開

先日、2026年2月13日に3回目となるGENDA主催のテックイベント「GENDA Tech Talk」を開催しました。GENDA・ファインディ・MIXI各社の登壇に加え、Q&Aセッションと懇親会の構成で実施しました。本記事ではその様子をお届けします。
https://genda.connpass.com/event/381253/

GENDAが主催する「GENDA Tech Talk」では、自社だけでなく他社の登壇者もお招きし、各社の取り組みやノウハウを業界に還元していくことを目指しています。

今回のテーマは「少人数SREでマルチプロダクトを支えるPlatform設計」。会場はアマゾン ウェブ サービス ジャパン様にご提供いただき開催しました。

当日のコンテンツ

登壇1「"共通化"と"Embed"のブレンドでスケール可能な運用を!M&Aを支えるGENDA SREの実践」

株式会社GENDA Platform Engineering部 SRE/インフラ 布田 遼平

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GENDAからはPlatform Engineering部の布田が登壇しました。M&Aに伴って増加するものはサービスだけではなく、その企業のチームや文化といった多くの要素が含まれることを示し、その上で ”共通化” と "Embed” をどう使い分けていくかを説明しました。

GENDA SREは現在3名です。全プロダクトを3名で常時 "Embed" した状態で運用することは非現実的ですが、バックグラウンドも異なる各グループ企業とプロダクトに対して一律的な "共通化" をすることもまた非現実的です。そのため、"共通化" と "Embed" の使い分けが鍵となります。今回の発表では、"共通化" と "Embed" それぞれのメリット・デメリットや目的を整理し、具体例を判断理由とともにご紹介しました。GENDA SREが重要視していることを改めて言語化する良い機会となりました。


登壇2「横断SREがSRE社内留学制度 / Enablingになぜ踏み切ったのか」

ファインディ株式会社 CTO室 プラットフォーム 開発チーム/サブマネージャー SRE 安達 涼

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ファインディ株式会社の安達さんからは、少人数SREでもスケールするために「社内留学制度」を実践したエピソードをご紹介いただきました。

Platform SRE + Embedded SREという体制の課題が述べられ、中でも「アカウント作って」などの依頼対応で1日が終わってしまう、という課題は多くの人が共感できるものでした。多忙な状況だったはずですが、そこであえて立ち止まり、改めてSREチームのビジョンを再定義したのは勇気ある判断だと感じました。GENDA SREでも、人数が拡大したタイミングで同様の時間をとっており、チームの方向性を明確にすることの重要性を再実感しました。

社内留学制度では「教える」だけでなく「共に解く」という考え方が紹介されました。開発チームにSREの知識や運用方法を定着させることが目的ですが、「共に解く」ことでSREチームとしても現場の悩みやつまずきポイントを把握することにつながり、相互理解が深まる副次的効果もありそうな制度でした。


登壇3「SRE 視点で事業横断でのオブザーバビリティの民主化に取り組んでいる話」

株式会社MIXI CTO室 Platform Engineering グループ 大野 一樹

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株式会社MIXIの大野さんからは、従来のEmbedded SREのやり方に限界を感じて始めた「オブザーバビリティの民主化」の取り組みをご紹介いただきました。

性質の異なるサービスが社内に複数存在し、チームによってオブザーバビリティの成熟度や知識にばらつきがある環境はGENDAとも類似しています。そのような状況において、SRE歴9年のベテランSREがどこに着目し、どんな手を打ったかが紹介されました。

そのなかの一つが、週次で開催している「ダッシュボードを見る会」のエピソードです。メンバー全員の持ち回りでレポートを作成している、という時点でその施策が機能していることが伺えますが、さらに誰が作っても一定の品質が出せるよう生成AIも活用されていました。生成AIの活用事例は開発(Dev)におけるものが多いですが、今回の事例では運用(Ops)の領域でも生成AIをうまく活用されている事例でした。


Q&Aセッション

各社の発表の後には、参加者からの質問に登壇者が答えるQ&Aセッションを実施しました。
GENDAに対しては「M&Aの際にどのフェーズから関わるか」「共通化して、例外的なトラブルで困ったことはないか」といった、M&Aの多い組織ならではの質問が寄せられました。また、会社規模に対しSREが3名であることに対する驚きの声もありました。

全体を通して特に多かったのは、開発チームとの関わり方についての質問です。「コミュニケーションで気を付けていることは何か」「Embedをやめるタイミングはいつか」「アーキテクチャ設計の支援はしているのか」といった質問が寄せられました。多くのSREにとって、SREのプラクティスそのものよりも、それをどう現場に適用していくかという点に課題感を感じていることが示されていました。


懇親会

イベントの締めくくりには懇親会が開かれ、登壇者・参加者・GENDA社員が一堂に会して交流しました。Q&Aセッションをさらに深掘りして議論したり、生成AIをSREの領域でどう活かしていくかといった情報交換が行われ、実りのある時間となりました。

おわりに

少人数SREで多くのプロダクトやエンジニアをどうサポートしていくか、各社の異なるアプローチが紹介されました。今回のイベントにおいても、事業や組織規模が異なっていても、SREの悩みの多くは共通していました。一方で、その悩みに対してどのようなアプローチが効果的かは組織の状況に依存します。そのため、択一的な答えがないのが難しいところでもあり、SREのやりがいとも言えます。本イベントを通して共有された各社事例が、みなさまのアプローチ検討の際のヒントになれば幸いです。

「GENDA Tech Talk」は今後も継続的に開催していきます。幅広いテーマを取り上げ、参加者の皆さまにとって有意義な時間となるよう取り組んでいきます。

改めまして、今回ご登壇いただいたファインディ様、MIXI様、そして会場をご提供いただいたアマゾン ウェブ サービス ジャパン様に心より感謝申し上げます。

次回のGENDA Tech Talkでも、皆さまとお会いできることを楽しみにしています!

GENDA

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