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TSKaigi 2026 登壇・参加レポート

に公開

先日、2026年5月22〜23日に開催されたTSKaigi 2026にエンジニアの進木が登壇しました。

https://2026.tskaigi.org/

本記事では登壇した進木の登壇レポート、現地参加したメンバーの参加レポートをお送りします。

登壇レポート

エンジニアの進木が、本イベントに登壇しましたので、その様子をご紹介します。

「Hono RPCとDrizzle ORMで実現する、AIにも優しいTypeScriptファーストな開発」進木裕大

https://2026.tskaigi.org/talks/61

この度、TSKaigi 2026という国内最大級のTypeScriptイベントで登壇する機会をいただきました。選考委員をはじめ、参加者を含むすべての関係者の皆様に感謝いたします。

今回は10分間のセッションで、先日フルリニューアルした GiGOお店情報サイト を題材に、Hono RPCとDrizzle ORMを使ったフルスタックTypeScriptでの開発事例をご紹介しました。

セッション内では、本リリースで採用したアーキテクチャの紹介だけでなく、開発過程におけるアーキテクチャ変遷もお伝えしました。その際にフルスタックTypeScriptの強みが活かされたという体験談も交えてお話しました。

セッション後のAsk the Speakerでは、「ちょうど同じような技術スタックで開発している」とおっしゃる方々が複数お越しくださり、活発に知見を交換することができました。

参加レポート

当日参加したメンバーの感想と印象に残ったセッションをピックアップしてお届けします。

弓場

印象に残ったセッション: 「TS 7: How We Got There」

発表概要 | スライド

MicrosoftでTypeScriptの開発に携わっているJake Baileyさんによる、TypeScriptコンパイラをGo言語に移行した経緯に関するセッションでした。
Go言語が選定された理由として、ガベージコレクションや並行処理のサポート、ビルド速度の向上といったパフォーマンス面のメリットが挙げられていました。また、関数や型宣言、データ構造など、TypeScriptと似た言語構造を持つことも、選定理由の一つとして紹介されていました。
移行にあたってはスナップショットテストも活用されており、シングルスレッドのJavaScriptからGo言語へ移行することで約10倍の高速化が見込めるという点についても、大規模なコードベースを用いたビルド実行のデモを交えて説明されていました。

感想

個人的には、Go言語の選定理由として、パフォーマンス面だけでなく、TypeScriptと似た言語構造を持つことも考慮されていた点が新しい知見でした。今後、コードベースを別言語へ移行する場面でも参考になる観点だと感じました。
また、移行にあたってスナップショットテストを活用している点も印象的でした。将来の大規模な変更に備えるという観点で、日頃からスナップショットテストを書いておく意義を改めて感じ、自身の業務とも親和性が高い知見だと感じました。
実際に大規模なコードベースを用いたビルド実行のデモでは、高速化の効果を具体的に実感することができました。社内のコードベースでもTypeScript 7.0への移行を進めたいと思いました。

村松

印象に残ったセッション1: 「業務に残された「よくない型」で考える「TypeScriptの難しさ」」

発表概要 | スライド

型アサーション(as)や @ts-ignore など、業務でやむを得ず書いてしまいがちな「よくない型」をパターン化し、その改善を図っていく試みについてのセッションでした。

自らの直近の経験としても、静的解析だけでは対応が難しく、実行時のデータ構造を踏まえた処理をなんとかTypeScriptのコードに落とし込んだことがあったため、非常に身近に感じられる内容でした。

地道にLintやコード規約を整えるアプローチは今後も不可欠であり、「よくない型」を一撃で解消するような銀の弾丸は結局のところ存在しないのだと、改めて実感させられました。一方で、AIを活用した定期的な棚卸しやTypeScript自体の型推論の強化など、今後の型管理を前向きに捉えられる要素も多く、希望を感じられる内容でした。

印象に残ったセッション2: 「OSSのコードベースにneverthrowを漸進的に導入して、AIにも人間にも優しいエラーハンドリングを実現する」

発表概要 | スライド

関数のエラーハンドリングにおいて、関数シグネチャ上に現れないthrowではなく、エラーも関数の返り値、すなわちResult型に含めて扱うライブラリ「neverthrow」の導入事例に関するセッションでした。

私はGoなど他の言語・フレームワークを扱う機会もありますが、それらと比較するなかで、TypeScriptのエラーハンドリングに統一したルールを設ける難しさには日頃から課題を感じていました。この発表を通じて、例外処理をTypeScriptの型システム上で扱いやすくするための実践的な示唆を得ることができました。

今回はOSSのコードベースへの導入ということもあり、かなり慎重な作業が求められたのではないかと感じました。今後は私自身も、類似ライブラリや独自実装との比較検討を行いながら、このような構造を積極的に自らの実装へ取り入れていきたいと思います。

感想

この1年でAIコーディングエージェントが大きく進化したこともあり、今回のTSKaigiでもAI活用に関する話題が中心になるのではないかと予想していました。しかし実際には、AIに限らず、実務を通じてTypeScriptの型システムに地道に向き合うセッションも数多く発信されていました。特に、Discriminated UnionやBranded Typesを扱うセッションが多かった点が印象的でした。

また、スポンサーブースでは、参加者とインタラクティブに交流できるよう工夫された出展が多く見られました。どのブースも活気に満ちており、セッションだけでなく会場全体を通じて、イベントの盛り上がりを改めて実感しました。

私自身もプロポーザルを提出していたこともあり、登壇内容やイベント全体を通じて、次回に向けてより魅力的なプロポーザルを作成するための多くの気づきを得ることができました。今後もTypeScriptコミュニティに積極的にコミットしていきたいと思います。

おわりに

今回のTSKaigiも多くの学びを得られるイベントでした。

今後もGENDAは、こうしたイベントへの参加・登壇を通じて、コミュニティへの貢献、他社エンジニアとの交流、最新知見の獲得に積極的に取り組んでいきます。引き続き、GENDAからの登壇や情報発信にご期待ください。

GENDA

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