週刊Cloudflare - 2026/02/08週
こんにちは、あさひです 🙋♂️ 今週の Cloudflare のアップデートをまとめていきます!
この記事の主旨
この記事では、前週に Cloudflare のサービスにどんな変更があったかをざっくりと理解してもらい、サービスに興味を持ってもらうことを目的としています。そのため、変更点を網羅することを優先します。
2026/02/01 ~ 2026/02/07 の変更
Wrangler
4.63.0
マイナーアップデート
- 実験的ローカルリソースエクスプローラーにホットキーを追加
-
wrangler dev実行中にeキーで Local Explorer UI をブラウザで起動可能
-
パッチアップデート
- エントリーポイント設定が不正な場合のエラーメッセージを改善
- 原因と修正方法がより分かりやすい表示に変更
-
wrangler cloudchamber applyを非推奨化- 今後は
wrangler deployの利用を推奨
- 今後は
-
wrangler versions uploadなどの versions コマンド実行時に Containers 設定が失われる問題を修正 - 非対話モード(CI 等)でメールアドレスやアカウント名をマスキング
- アカウント ID はデバッグ用途として表示を維持
- Pages のコミットメッセージを UTF-8 境界で安全に切り詰めるよう修正
- 依存関係を更新
workerd@1.20260205.0miniflare@4.20260205.0
4.62.0
マイナーアップデート
-
wrangler loginに AI Search 用 OAuth スコープを追加ai-search:writeai-search:run
-
wrangler r2 bucket local-uploadsコマンドを追加- R2 バケットの Local Uploads 機能を管理可能
-
get/enable/disableをサポート
- Wrangler 設定ファイルの
limitsにsubrequestsフィールドを追加- Worker 実行時の
fetchリクエスト回数を制限可能
- Worker 実行時の
- ローカル開発時の Version Metadata Binding に
timestampフィールドを追加-
id/tag/timestampを利用可能
-
パッチアップデート
- Next.js プロジェクトの autoconfig を
@opennextjs/cloudflare migrateベースに更新 -
d1 export --outputがディレクトリ指定された場合のエラーメッセージを改善 - autoconfig の出力 (
autoconfig_summary) を拡張framework idbuildCommanddeployCommandversionCommand
- 無効なコマンド/引数指定時のエラーハンドリングを改善
- 不正な引数時は該当コマンドの help を表示
-
wrangler pubsubコマンドを削除- Pub/Sub 機能の廃止に伴う整理
- 依存関係を更新
workerd@1.20260131.0miniflare@4.20260131.0@cloudflare/kv-asset-handler@0.4.2
Workers
Observability UI の刷新
Workers の Observability(可観測性)ダッシュボードが刷新され、ログ・メトリクス・トレースの確認がより直感的に行えるようになりました。UI の構成が整理され、パフォーマンス分析やエラー調査への導線が改善されています。
今回の更新では、データの可視化方法やフィルタリング体験が向上し、問題発生時の原因特定やトラブルシュートをより迅速に行える設計になっています。既存の Observability 機能自体に変更はなく、主に操作性と視認性の改善が中心です。
Queues
Free プランの提供開始
これまで有料プランでのみ利用可能だったメッセージキュー機能を無料で試せるようになりました。これにより、小規模なプロジェクトや検証用途でも Queues を導入しやすくなります。Free プランでは利用可能なキュー数やメッセージ処理量に上限が設けられていますが、基本的なキューの作成・送信・消費といった機能は利用可能です。
Workflows
ワークフロー可視化機能の追加
Workflows にビジュアライザーが追加され、ワークフローの実行状況やステップ構成を視覚的に確認できるようになりました。これにより、実行フローの把握やトラブルシュートがより直感的に行えます。ワークフロー内の各ステップや分岐、実行結果の状態がグラフィカルに表示されるため、複雑なフローでも全体像を素早く理解可能です。特にデバッグや実行履歴の確認において、従来より効率的な運用が期待できます。
Agents
Workflows とのネイティブ統合
Agents が Workflows とネイティブに統合され、エージェントの実行を Workflows のステップとして直接組み込めるようになりました。これにより、エージェント呼び出しを他の処理と同じワークフロー内でオーケストレーションできます。Agents の実行は Workflows の耐障害性・再試行・状態管理の仕組みを活用できるため、長時間実行タスクや分岐を含む複雑な AI 処理をより堅牢に設計可能です。AI エージェントを本番ワークロードに組み込みやすくするための基盤強化といえるアップデートです。
AI Crawl Control
リファレンスドキュメントの公開
AI Crawl Control のリファレンスドキュメントが公開され、設定項目や挙動の詳細を確認できるようになりました。AI クローラー対策を本番環境で導入する際の判断材料が整理されたアップデートです。
R2
ローカルアップロード機能の追加
R2 にローカルアップロード機能が追加され、オブジェクトを最寄りリージョンで受け付けた後に、バケットのプライマリリージョンへ非同期でレプリケーションできるようになりました。これにより、ユーザーからのアップロード遅延を抑えつつ、既存のデータ配置ポリシーも維持できます。書き込みはまず近接リージョンで処理されるため、地理的に分散したユーザー環境でも体感レイテンシを改善できます。最終的なデータ整合性はプライマリリージョン側で確保されるため、パフォーマンスと一貫性のバランスを取った運用が可能になります。
Security Center
脅威アクター名のマッピング対応
Security Center において、脅威アクター名のマッピングが導入されました。異なる名称や別名で呼ばれている脅威アクターを統一的に把握できるようになり、分析や調査の一貫性が向上します。複数の脅威インテリジェンスソース間で名称が異なるケースでも、関連するアクター情報をまとめて確認できるため、インシデント対応や傾向分析をより効率的に行えるようになります。
Email Security
モニタリング画面のアクセシビリティと検索性を改善
Email Security のモニタリング画面が改善され、アクセシビリティと検索体験が向上しました。これにより、メールイベントや検出結果をより素早く見つけられるようになります。画面構成や操作性が整理され、キーボード操作や視認性への配慮が強化されています。また、検索機能が改善され、フィルタリングや特定イベントの絞り込みがより効率的に行えるようになりました。
WAF
WAF ルール更新(2026-02-02)
- 追加・調整(既定アクション)
- 既存検出ルールの精度改善
- Log / Block アクションの調整を含む検出強化
- 一部ルールのカバレッジ拡張
- 攻撃バリエーションへの対応を強化
- 既存検出ルールの精度改善
Discussion