週刊Cloudflare - 2026/01/25週
こんにちは、あさひです 🙋♂️ 今週の Cloudflare のアップデートをまとめていきます!
この記事の主旨
この記事では、前週に Cloudflare のサービスにどんな変更があったかをざっくりと理解してもらい、サービスに興味を持ってもらうことを目的としています。そのため、変更点を網羅することを優先します。
2026/01/18 ~ 2026/01/24 の変更
Wrangler
4.60.0
マイナーアップデート
- シェル補完スクリプトを生成する
wrangler completeコマンドを追加- bash / zsh / fish / PowerShell に対応
-
@bomb.sh/tabを利用したクロスシェル対応 - 補完内容は
experimental_getWranglerCommands()API から動的生成
-
wrangler typesが named environment 定義時に環境ごとの TypeScript interface を生成するように改善- 全環境を統合した
Envinterface を生成 - named environment が無い場合、または
--envを指定した場合は従来どおり単一 interface を生成
- 全環境を統合した
パッチアップデート
-
wrangler pages project validateがCF_PAGES_UPLOAD_JWTによるファイル数制限を正しく考慮するよう修正 -
wrangler d1 insightsの期間指定フラグの大文字小文字を修正 - SvelteKit 新規アプリ作成時の自動設定を修正
-
adapter:cloudflareに対してworkersターゲットを正しく指定
-
- 依存関係を更新
workerd@1.20260120.0miniflare@4.20260120.0@cloudflare/unenv-preset@2.11.0@cloudflare/kv-asset-handler@0.4.2
4.59.3
パッチアップデート
-
wrangler loginの--callback-host/--callback-port利用時の挙動を修正- OAuth の
redirect_uriは常にlocalhost:8976を使用するように変更
- OAuth の
-
wrangler initが C3 に委譲する際のテレメトリエラーを改善- Sentry に送信するエラーに C3 実行出力を含めるよう修正
- ファイル未検出(ENOENT)時の表示を改善
- リダイレクト設定の無限ループ誤検知を修正
-
wrangler.jsoncを利用している場合のファイル名表示を修正- エラー/ヒントで
wrangler.jsonではなくwrangler.jsoncを表示
- エラー/ヒントで
- コマンドイベントのメトリクスを拡張
wranglerMajorVersionwranglerMinorVersionwranglerPatchVersion
- KV ネームスペース作成時の重複エラー表示を改善
- 複数アカウント選択の再プロンプトを抑制
-
node_modulesにキャッシュできない場合でも、プロセス内メモリに選択結果を保持
-
-
wrangler deleteの引数を改善- Worker 名を位置引数で指定可能に
wrangler delete my-worker
-
script引数は後方互換のため非表示で維持
- Worker 名を位置引数で指定可能に
- Vite 設定変換のエラーハンドリングを改善
- 依存関係を更新
workerd@1.20260116.0undici@7.18.2miniflare@4.20260116.0
Pages
Pages ファイル数制限の拡大
Pages の静的サイトで扱えるファイル数の上限が引き上げられ、大規模なフロントエンドや多言語サイトを構成しやすくなりました。
- Paid プランの Pages サイトで扱えるファイル数上限を 100,000 に拡大(従来は 20,000)
- プロジェクトの環境変数に
PAGES_WRANGLER_MAJOR_VERSION=4を設定が必要
- プロジェクトの環境変数に
- Free プランのファイル数上限は引き続き 20,000
Workers
Auxiliary Workers のサポート強化
auxiliary Workers の活用がフルスタックフレームワークとの統合を通じて正式にサポートされるようになりました。これにより、メイン Worker からサービスバインディング経由で呼び出せる補助的な Worker を、フレームワークのビルド出力と一緒に含められます。
- auxiliary Workers をフルスタックフレームワークのビルド出力と同一ディレクトリに含められるようにサポート
- エントリWorker からサービスバインディングで呼び出し可能
- この機能の利用には Vite 7 以上が必要
SQL モジュールルールの追加
Workers で .sql ファイルをそのままモジュールとして扱えるようになり、SQL クエリをコードと同様に管理・読み込みできるようになりました。
-
.sqlファイルを import して利用可能 - Wrangler および Cloudflare Vite プラグインでデフォルト有効
- SQL クエリを文字列としてコード内に埋め込む必要がなくなり、可読性と保守性が向上
- 主に D1 や Hyperdrive など、SQL を扱う Workers 構成での利用を想定
Explicit placement hints の追加
Workers の配置先を明示的に指定できるようになり、外部リソースに近いリージョンへ Worker を寄せた実行が可能になりました。(Neonなどで困っていた人に嬉しそうですね。)
- Worker の配置に explicit placement hints を指定可能
- 外部データベースや API、オリジンサービスに近い場所で Worker を実行する用途を想定
- レイテンシ低減やネットワークコスト最適化に有効
- 既存の自動配置はそのまま利用可能で、明示指定はオプション
KV
KV のダッシュボード UI が刷新され、KV の利用状況や管理操作をより素早く把握・実行できるホームページが追加されました。
Vectorize
インデックス容量の拡張
Vectorize のインデックス容量が拡張され、より大規模なベクトルデータセットを単一インデックスで扱えるようになりました。
- 1 インデックスあたりに保存できるベクトル数の上限を引き上げ
- 既存インデックスは自動的に新しい上限が適用され、再作成は不要
- 大規模な RAG 構成や検索ユースケースで、インデックス分割の必要性を低減
AI Search
パスベースのフィルタリング対応
AI Search で、インデックス対象のドキュメントを URL パス単位で制御できるようになりました。
- 特定のパスをインデックス対象に含める/除外する設定が可能
- 不要なページを除外することで、インデックスサイズとクエリ効率を改善
API 利用方法の簡素化
AI Search の API が簡素化され、インデックス作成や検索の実装がより分かりやすくなりました。
Rules
配列操作関数の追加
Rules で配列を扱うための map 系関数が追加され、ルール内でのデータ加工や条件判定をより簡潔に記述できるようになりました。
- 配列要素を変換・評価する map 関数を新たにサポート
- 複数値を持つヘッダーや属性を、ルール内で直接処理可能に
ハッシュ・エンコード関数の追加
SHA-256 ハッシュ化および Base64 エンコードを行う関数が追加され、値の正規化や比較処理をルール内で完結できるようになりました。
- SHA-256 によるハッシュ生成関数を追加
- Base64 エンコード関数を追加
Cloudflare Fundamentals
cloudflare-typescript v6.0.0 beta の公開
公式 SDK の次期メジャーバージョンとなる cloudflare-typescript v6.0.0 の beta 版が公開されました。今回の beta では API 構造の整理と型定義の見直しが進められており、型安全性や補完精度の向上を通じて、より扱いやすい開発体験を目指した内容となっています。
WAF
WAF ルール更新(2026-01-20)
- 追加・調整(既定アクション)
- SQLi - String Function
- Block(Beta ルールを既存ルールへ統合、既定アクションを Log → Block に変更)
- SQLi - Sub Query
- Block(Beta ルールを既存ルールへ統合、既定アクションを Log → Block に変更)
- SQLi - String Function
筆者の感想
AstroがCloudflareと合流しましたね。特にこの周辺をWatchしていなかったので驚きました。(みんなびっくりしたんではないだろうか。。。笑)
今後もオープンソース、MITライセンスだし元々の開発陣もそのまま開発を継続していくようなので今後のアップデートにも期待したいですね!
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